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【花嫁の手紙】
波が引くように音が失せた式場には、なんとかいう流行りの歌だけがどこか遠く流れていて、綾花はいささかに惑います。BGMは珪の母が近頃ハマっているというアイドルグループの歌をすすめてくれたもので、たしかに聞き触りよく雰囲気もばっちり……なのですけれど、
『……え、と。み、みなさま。本日はご多用のところ、私たちの結婚式へご列席いただきまして、まことにありがとうございます』
自分が『花嫁の手紙』を読み上げる段取りにあって、この高らかに歌い上げるメロディアスな曲調はなにやら少々、気恥ずかしくもありました。
助けを求めるように彼の目をちらと見やれば、ちょっぴり苦笑い。けれど綾花の手をきゅっと頼もしく握り込んでくれました。
すう、と息を吸って。
『この場をお借りして、私を育ててくれた両親へ、感謝の言葉を述べさせてください』
文面は式場のスタッフさんが見せてくれた作例を参考にしつつ、綾花がしたため、珪さんの添削を経て完成したものです。仕上がりには自信アリ、けれどそれを見知った顔の前で、ほかならぬ両親の前で自ら読み上げるのは、なかなかにハードルが高いことではありました。
『お……お父さ』
ががが、ぴぴー! とマイクのハウリング。場内にひとつ笑いが漏れたところで、ほんのすこうし、緊張がほぐれたかも? 気を取り直し、こくりとうなずいてから話し始めます。
『お父さん。お母さん。これまで私を育ててくれて、ありがとうございました』
綾花の声は少しばかり上ずって、ともすれば売れっ子アイドルの歌声の脇に隠れてしまいそう。
ふたたび大きく、すうと息を吸い込みます。
『これまで伝えられなかった感謝の気持ちを、手紙にしました。聞いてください』
「ふぐうっ!」
序文にしてすでに滝のような涙をこぼす綾花の父。こんな父の姿を、綾花はあまり見たことがありませんでした。母は落ち着いて綾花を見つめておりますけれど、時おりやっぱり、目じりを猫柄のハンカチで拭っています。
綾花はくすり、ひとつ微笑んで。
『私の、好きなもの。大切なもの。学ぶべきこと。目指すもの。大事なことはぜんぶ、お父さんとお母さんから教わりました。ふたりは公務員で、真面目で真っすぐで……私もきっと、ふたりに似たのかも。どんな時も真っすぐに前を見て進んでいくことの大切さを、教えてくれたんです』
綾花の顔立ちは、母親似。読書好きは父親の影響でしょう。綾花の良いところ、愛らしいところ、ひとつのことにのめり込む気質や、猫好きなところも。好きな食べ物も。今の綾花を形作ってくれたのはまぎれもなく、父と母です。手紙を書き記す時にはいまひとつおぼろげに思えたそんなことが、口に出して読み上げることで一気にすとんと、綾花の内で腑に落ちました。自分がいかにふたりによって守られてきたか。いかに大切に、蝶よ花よと育ててくれたものか。
「っ……」
目元が熱し、息を呑むと、彼の手がひときわ強くむぎゅうと握り返します。大丈夫。大丈夫だから、と。
『お父さ……お父さんは、ちょっとだけ、頑固で。一度こうと決めたら、ぜったいに曲げなくて。初志貫徹することの大切さを、お父さんの背中から学んだと思います。お母さんは少しふわふわとしていて、頼りなく見えることもありましたけれど、本当は違いました。こんなに強いひとがこの世にいるんだと思うくらい、本当に強いひとで。私はどれほど、助け……られた、ことでしょう……』
ぽろり。ああ、だめだ。そんなふうに思いました。もういいや。せっかくのお化粧がくずれてしまうかもしれないけれど、みっともないけれど、もう。こんな機会はきっともう、二度とないと思うから。
全部ぜんぶ、伝えてしまおう。
『……お父、さん。お母さん……これまで、たくさん……たくさん、私を……』
鼻を鳴らして、止めどなくあふれだした雫はもう止まらず、言葉はうまく飛び出してはくれませんでしたけれど。それでもせいいっぱい、絞り出すようにして、
『愛してくれて、ありがとう。これからもずうっと、見守っていてね』
吐息は熱く、胸は弾んで、顔はくしゃくしゃ。
けれど、見ればかたわらの珪も、綾花の父も母も、珪の両親も。つるぎも、友人たちも。みーんなみんな、くしゃくしゃです。
「お疲れさま。素敵な手紙だったね」
ぶわわとあふれた涙ごと、抱きすくめてくれる珪の胸の中で綾花は、思い切り泣きました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年04月10日
参加申し込みの期限
2026年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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