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【目と目で】
雨はすっかり上がっていて、ステッラ・デッラ・コリーナ前の濡れたタイルには青空がうっすら、映り込んでおりました。
ホテルはまるで白亜の王宮。新郎新婦は王子と花嫁。参列者たちはバラの花びらをまき、ふたりを祝福しました。
「さあ、ブーケプルズですよ!」
綾花が掲げた白にピンク、淡い紫がつつましく束ねられたブーケに、参列者の女性たちから歓声が上がります。
華やかなブーケトスも楽しいけれど、近年はこのブーケプルズが浸透しつつあるのだとか。花束に結んだ何本ものリボンの中、正解の一本をつかんだ幸運なひとりだけが、ブーケを手にすることができるのです。
なにやら気合十分、つるぎはぐいと腕まくり。
「よっしゃあー、綾花ちゃんのブーケはあたしがもらうかンね!」
「私も負けませんよ、お姉さん」
「私も、私もー!」
「おっと、ライバル出現? 燃えてくるッスなあ~!」
なんてあおいやののこ、あるいは堂々参戦の桜栄理事長とシノギを削るさまは、なんだか新鮮で楽しいものです。
珪は。
「ふふ」
そんな綾花と友人たちを一歩引いて眺めては、穏やかな笑みを浮かべておりました。いつものクールに、降り続いた雨が上がりはしゃぐ少年のような瞳を宿して。
「皆さん、リボンをつかみましたかー?」
「おっけー、綾花ちゃん!」
「ばっちり!」
「よーし、こい来い、来ーい!」
三者三様のセリフが響く中、綾花のかけ声で一斉に、リボンが引かれます。しゅるしゅる、しゅるる。しゅるり、と。
──その、さなかでした。綾花の時は永遠のように、リボンのように引き延ばされて、手の中のブーケのことも一瞬忘れ、思わず見入りました。
初めて見るひと。けれどどこかで見たことがあるような、誰かに似ているような……綾花よりひとまわり以上は年上で、とても綺麗な、まるで雪の結晶みたいに透きとおるたたずまいの、それは、ひとりの女性でした。
真っ白なワンピースを着て、栗色の長い髪をなびかせて。彼女は参列者の中へは紛れずに、ステッラ・デッラ・コリーナのエントランス前へ整然と植えられた街路樹の一本に半ば身を隠して、それでもこらえきれずといった様子で、顔をのぞかせておりました。ただじっと、こちらを見つめているのみでした。
「誰かな~、誰がブーケをゲットするのかな~」
「おっ、もう少し? もうちょっとかな?」
「リボン長っ! もー、どんだけ長くしたの綾辻ちゃんってば~」
「あはは!」
しゅる、しゅる、しゅるり。しゅる、しゅるり。
巻かれたリボンがほどけてゆくと同時、綾花の記憶のもまた、みずみずしい果実が皮をむかれてゆくように、あるいはフィルムの束がリールに巻かれて回転するように、紐解かれてゆきます。
会ったことはありません。顔を見たこともないけれど、とても強い、疑う余地もないほどに、強い確信がありました。なぜなら、
「……………………」
ぴたり身を固めた彼と、女性がまっすぐに見つめ合うさまは……なんというか。なんだか神々しくも思えて、まるで物語に紡がれる、幸福なワンシーンのようでしたから。
ほんの一瞬でした。しばし見つめ合った後、小さく、ほんの小さく。あまりにも小さくて分からないくらい、綾花でなければ気が付かなかったくらいに、こくり、かすかにうなずき合って……ただのそれだけ。それっきり。女性ははかなげな微笑みだけを残してそっと、その場を立ち去っていきました。
しゅる、しゅるりと、綾花の耳へ音が戻ると、
「あ、ええっ……わ、私!?」
「おー、おめでとうあおいちゃん! ブーケ、ゲットだぜ~」
「ぐわー外れた! けど前途洋々な若モンのところに渡ってよかったッスよ、おめっとー!」
本物のリボンを引き当てブーケを手にしたあおいのちょっぴり戸惑い顔へ、綾花はふわりと笑いかけ、
「おめでとう、あおいちゃん」
そして、彼を見つめて。
「珪さん……」
「……ん」
もう、心配はしていません。彼はもう、雨の日に憂い顔を浮かべた、翼のない天使のような純粋無垢ではなく、地に足をつけてしっかと立つ、大人の男性なのですから。
朗らかに白い背中を見送った彼の表情はどこまでも明るくて、まばゆくて、
「雨。上がったね」
一点のくもりもなく、透きとおるような笑顔に彩られておりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年04月10日
参加申し込みの期限
2026年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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