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桜の下で
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【2度目のキス】
ねこぴょんの日から10年が過ぎた。
椎井 莉鳥
は、木天蓼大学薬学部を卒業後、寝子島総合病院の薬剤師として、働いていた。
3月下旬のある日、彼女は久しぶりに高校の陸上部の後輩・
中倉 琉歌
と会うことになった。
琉歌は現在、寝子高の体育教師で、陸上部の顧問も勤めている。
シーサイドタウンの駅前で待ち合わせた2人は、桜川沿いに向かった。
2人の今日の目的は、花見なのだ。
桜川の桜並木の下を、彼女たちは並んで歩く。
(中倉さんと会うのは、お正月の初詣以来ね。……なんというか、私たちって妙な関係よね)
莉鳥は胸に呟き、小さく吐息をついた。
というのも琉歌は、莉鳥に恋愛感情を持っているのだ。莉鳥の18歳の誕生日に不意打ちでキスして来て、そのあとに告白して来たという経緯があった。
それへ莉鳥は、「自分自身に向き合えていない今は、あなたの気持ちに応えられない」といったような意味の、曖昧な答えを返した。対して琉歌は、莉鳥が自分自身と向き合えるようになるまで待つと言ったのだ。
それから10年が過ぎて、2人は腐れ縁というか、友人以上恋人未満というかな、曖昧な関係のまま、交流が続いているのだった。
莉鳥は今なお、琉歌の気持ちにどう応えたらいいのか、わからないままでいる。
対して琉歌は、一緒にいられるだけでもいいと思っているのだった。
ちなみに、今日の誘いは琉歌の方からだった。
(先輩もちょうど今日お休みだったのって、すごくラッキーだったよね)
桜並木の下を、肩を並べて歩きながら、琉歌は思う。
寝子高は今春休みで、教師たちも休んでいる者が多い。だが、琉歌は陸上部の顧問という立場上、練習のある日は出勤だ。そんな中、今日はちょうど部活が休みになった。カレンダー上では今日は平日なので、どうだろうかと思ったものの、ダメモトで莉鳥に連絡してみたところ、彼女もちょうど代休を取って休みだという。それで、久しぶりに会えることになったのだ。
「桜、きれいですね。この前会った時は、寒くて大変だったのに、今日はぽかぽかですよ」
晴れ渡った空を見上げて、琉歌が莉鳥に話を振る。
「そうね」
「今、寝子高は春休みで……私は、毎日部活に出てるから、休みじゃないんですけど……それを知らない人からは、『教師は休みが多くていいわね~』なんて言われちゃうんですよ」
言葉少なにうなずく莉鳥に、琉歌は続けて言って、大袈裟に肩をすくめた。
「それはしかたがないわね。知らなければ、そういう印象になるわ」
「……ですよね」
静かに返す莉鳥に、琉歌はまた肩をすくめる。そして、今度は莉鳥のことを尋ねた。
「ところで、椎井先輩は、お仕事とかどうですか? 病院の薬剤師なんて、大変そうですけど」
「そうね。大変だけど、やり甲斐はあるわね。毎日充実していて、楽しいわ」
水を向けられて、莉鳥はようやく自分のことを話す。
2人のやりとりは、だいたいいつもこんなふうだ。琉歌が話して、莉鳥がそれを聞く。莉鳥は水を向けられれば、自分のことを話すが、積極的に口を開くことはしない。
しばらく歩いていると、桜の下にベンチが置かれている場所に出くわした。
「あそこ、座りませんか?」
「ええ」
琉歌に言われて、莉鳥もうなずく。
2人はベンチに、並んで腰を下ろした。
「1月から3月までって、なんだか忙しないですよね。……12月を『師(せんせい)が走る』って書いて『師走』っていうけど、私は、年が開けてからの方が走り回ってる気がしますよ。椎井先輩は、どうですか?」
「そうね……」
新たな話題をふられて、莉鳥はつと考え込む。
たしかに、病院も1月から3月はなんとなく気忙しい感じはあった。特に3月は年度末なので、あれもこれも、3月内にかたずけろと急かされることが多かった。
「たしかに、そうね。でも、あれなんじゃない? 12月を師走と言っていたころと今とでは、区切りが違うから、そのせいもあるんじゃないかしら」
「あ、なるほど。そうですよね」
莉鳥の言葉に、琉歌はうなずいた。
「けどおかげで、椎井先輩と全然会えなかったんですよね。何が辛いって、それが一番辛かったです」
「スマホのメッセージで、やりとりはしてたわよね」
さらりと返す莉鳥に、「それはそうですけど……」と、琉歌は小さく口元を尖らせる。
それを見て、莉鳥は思わず苦笑した。
そんな彼女の視界を、桜の花びらがひらりと横切った。莉鳥はつと顔を上げ、頭上の桜へと目をやる。
ひらりひらりと、舞い散る桜が美しく、一瞬そちらに意識を奪われた。
ふいにその視界に、影が落ちる。
(え……)
なんだろう、と思った時には、琉歌の顔が真近に迫っていて、次の瞬間には唇がふさがれていた。
やわらかな唇の感触と、吐息と頬を捕えるぬくもりは、すぐに離れて行く。
「な……!」
思わず声を上げる莉鳥の視界に、琉歌のいたずらっぽい笑みが見えた。
「飲み物、買って来ますね」
言って琉歌は、立ち上がって背を向ける。
その顔は、真っ赤に染まっていたが、莉鳥が見ることはなかった。
そのまま、何事もなかったような素振りで立ち去って行く琉歌の背を、莉鳥は10年前と同じくただ、口元を抑えて呆然と見送るばかりだった――。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年03月27日
参加申し込みの期限
2026年04月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年04月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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