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寝子島高校
そして花と微睡む
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【プリズム】
アンニュイを表情に隠せず、
鴻上 彰尋
は街をそぞろ歩いていた。胸に灯る期待。ほんの少しの不安が共存し、彰尋をゆらゆらと揺らめかせている。
高校三年生。二月。まもなく、卒業だ。
「ふわ……」
だからいささかの緊張も胸にはあったが、それにしてもこの陽気だ。春の息吹のあたたかさにあくびが漏れた。歩きながら微睡むように、夢の中を歩むかのように、彰尋は星ヶ丘を行く。特に目的はなかった。このぬるま湯めいた心地をしばし堪能していたくて、歩き続けていたらいつの間にやら、周囲の景色が変わっていたのだ。
「さて」
学校は自由登校日であり、今日は一日開いている。さてどう過ごしたものかと少しばかり時を持てあましていたら、目に入った。
「フラワー……ガーデンパーティー?」
いかなる催しか、確かめることもなく足を向ける。興味は湧いたし、暇だ。それにフラワーガーデン、春の陽気を堪能するにこれほどふさわしい場所もなかろう、とひとつうなずいたところで、
「あれ?」
花が咲いたのだ、気だるさを吹き飛ばしながらに、鮮やかに、彰尋の内側へと。
七夜 あおい
も『フラワーガーデンパーティー』を見に来たのだという。彼女の説明によれば、星ヶ丘に現れた幻想的な花園には小さな妖精や動物たちが息づいており、写真映えするフォトスポットなのだそうだ。
「なんだか朝からぼーっとしちゃって。あったかくって、ぽわぽわして」
「分かる。眠くなってしまうよね、こんな陽気の日は」
「うん、でも時間を無駄にしちゃうのはイヤだなって。せっかくだから、寝子島の風景を写真にでも収めてみようかなって思ったの」
手にしたスマホをゆらりと振って見せる。アルバムに追加された新しい写真はまだ数枚といったところだが、この場所なら良き被写体がいくつも見つかるだろうと考え、足を運んだそうだ。
「あ、ほら、さっそく! 見てみて、あそこ。妖精さん!」
「どこ? どこだろう? あっ、本当だ、妖精だ」
咲き誇る花々の彩の中、踊るようなポーズの妖精の人形を、あおいはぱしゃり。茂みを縫うように駆ける子ギツネを、宙を舞う小鳥たちの群れを、花弁の上で寝転ぶ妖精を、一枚また一枚と切り取った。
彰尋は。
「……あおいさん。こっち見て」
「うん? あ、ちょっと、私を撮るの? お花とか妖精を撮ってよ、もー!」
「ははは」
照れ顔を運よく赤いバラとともに収めることができた。笑みをこぼしならの抗議の声はただのポーズだろう。
お返しとばかり、あおいも彰尋を画角に収めるべくスマホをかかげ、ぱしゃ、ぱしゃりと立て続け。負けじと彰尋もシャッターを切る。
そのたび、思い出が増えてゆく。
フラワーガーデンは盛況だ。休憩はひとり掛けの椅子にふたり、尻を詰めて座った。
「なんか、ヘンな感じだね……」
「ふふ、そうだね。背中があったかくて、私は心地いいかな」
それからしばし、物言わぬまま、彼女の体温を感じていた。花を眺めても妖精のはばたくさまを見つめても、背に感じるぬくもりが彰尋をつかんで離さない。
なにか聞きたいことがあった。たとえば……そうだ。進路のこととか。進むべき道を見定めたとして、どのように覚悟を持てば良いだろうか、とか。問いは取り留めなく彰尋の脳裏をめぐったが、同時に、そんなしょうもないことを尋ねても……と逡巡もする。それよりもっと気の利いたことを話すべき? 昨日のテレビの話題とか。はやりのドラマとか、株価の乱高下がどうのとか、今年の桜の開花予想についてとか。
どれもこれもがひどくつまらない話題のように思えて、彰尋は口を開きかけ、閉じ、また開いてから言葉をのみこんだ。
話すべきことが彰尋の中には多くあったはずだ。それらはいつも胸にあり、口をついて飛び出そうとする。まるで気まぐれな妖精のように……そうでなければ、伝わらないから。思いは通じないから。
「俺……」
そうして言葉を絞り出そうとしたところで、こつん、と。頭と頭がぶつかった。
「きれいだねえ。ね、彰尋くん」
赤。青。緑に黄色、紫も。整然と並ぶ花たちと、そこへ息づく幻想の生き物たちの面影。
振り返ると、満足そうに笑う彼女の横顔とぱちり、目が合った。瞬間。
「……うん。綺麗だ」
彼女のまなざしひとつ、言葉のひとつですっかり霧消してしまうような、つまらないことにあれこれと思いめぐらせていたのかもしれない。なんだか急におかしくなって、彰尋は笑うと、彼女もつられてふきだした。
つまり、それなのだろう。そうして人は日々、生きてゆくのだろう。
「ふふ。今日、会えてよかったな、私。彰尋くんに」
「俺も……なんか、すっきりしたよ」
「そ?」
立ち上がった彼女は虹色の花弁に彩られて、どこまでも透きとおりながら、まるできらめくプリズムのように、彰尋の瞳へ映り込んだ。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。
おまたせしました! 『花と~』のリアクションをお届けいたします。
春は眠たくなってしまいますね。気が付けばうとうと。寝落ちしちゃったり。困ったものです。
でも、それが気持ちいいのですよね。なにもかも投げ出して、公園の草っ原やらお花の見えるベンチでのんびりお昼寝にふけりたくなります。
なかなかそうもいきませんけれど……。
それでは、今回もご参加いただきまして、まことにありがとうございました。
次のシナリオでお会いできますことを、楽しみにお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年03月10日
参加申し込みの期限
2026年03月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年03月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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