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~にゃんこ西暦222年~ ねこネコ王国祭!!
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【王さま猫誕生日会 ~夕方から夜の部~】
「ニャんじゃこりゃー!!」
握 利平
は叫びました。
しかし、両手を顔の前に持ってきて、まるで血でもついているかのように手をプルプルさせて見ている場合ではありません。
傍の水辺に顔から、姿を映せば、
毛! 尻尾! 爪! ヒゲ! 肉球!
その姿はまさしく猫。
「猫……俺も猫で喋ってるから良いのか?
って、納得出来ねーよ!」
と言いながら自分の肩に一人突っ込みをしてみます。
カシャッ
……一人ツッコミは、この上なく寂しい光景で、辺りの猫は一斉に見ない振りをしましたが、それにもめげずに、それどころか彼は新しい発見を見出したのです。
それは、『プニ』と柔らかな触感を持つ……
「これが噂の肉球……!」
確認するように触って、『プニ』
「おおっ」
利平は感動したように、更に『プニプニプニ』と自分の肉球を触ってみます。
「おおおおおおっ」
利平は感嘆たる喜びにに満ち溢れました。
更に、両方のほっぺたに肉球をくっつけて、幸せに浸ります。
思考回路の中はこんな感じです。
「ハ~、柔らけー。
おっぱいもこんな感じなのか?」
──ざんねんな感じでした。非常にざんねんな感じの思考を覗き見てしまいました。
カシャッ
「まあ、遠くのおっぱいより、近くの肉球だ」
ふにふにふにふに……
カシャッ
しかし、幸せ一杯でしばらく自分の肉球を触っていましたが、明らかに物足りないのです。
そこで彼は気付きました。
『肉球と肉球を合わせれば、そのプニプニ感は二倍!』
「自前で合わせてもしょうがねえ、他人、いや他猫と合わせるんだ!
プニプニの肉球が二つ合わされば、正に二倍肉球拳!
いや、二倍肉球掌か?!」
カシャ!
「なんか、雰囲気は祭りっぽいし、陽気にハイタッチしまくれば、ノッてくんだろ──って、つーかさっきからするカメラのシャッター音何なんだ?」
カシャッ、音が一枚響く度に、利平にフォーカスを向ける1匹の二本足の猫。
「いいね、いいんだよーっ。
アングルはこっちで何とかするから、もっと本能のままに動いてくれちゃっても構わないんだよー!」
妄想に浸り始めた様子から、その撮影心をくすぐるのか。
そこには、まるで怪しいビデオ撮影でもしているのかのように、その全てをカメラに収めんとしている、
三ヶ島 葵
の姿がありました。
彼女の姿も猫でしたが、カメラを構えるその様子も、慣れたかのように堂々としたものです。
「ぎゃーっ、勝手に写真取るなーっ!
俺の全ての行動は、生! ライブで見るから素敵なんだよ!!」
「今までのだと、台詞をつけたら、お客さんドン引きだね~」
「うわあああ! もうやめてくれっ、もうこれ以上傷を抉らないでくれ~っ!!」
「うむ、分かればよし」
不適な笑みを浮かべて満足そうに応える葵。
「私も、町からさっきエノコロ岬の途中で二本足で歩く猫を見かけて追い掛けていたら、こんな所に出たんだよねー。
充電式のカメラだったのが幸いだったかなー。これなら、きちんと面白い光景が取れそうだよ」
そう言いながら葵はカメラを片手にニヤニヤと笑います。
「むしろ、今も撮れたし」
「ぎゃー! 今のをカウントすんじゃねー!
──なあ、どうせだったら大通りに出てもっと沢山のもの撮ろうぜ。
俺はそこで、ハイタッチテロを行い必殺技『二倍肉球掌』を極める!!」
「う~ん、滑ったら物凄く痛ましくなりそうな企画だねぇ。
でも、それでのた打ち回る君を撮るのも楽しそうなんだよ」
「……気のせいか、俺はさり気無く『悪魔』と出会ってしまった様な気がする……」
こうして、二人は大通りの方へ降りていきました。
街は活気という活気に溢れていました。
神輿の前から飲めや歌えの大騒ぎ。
ここならば、情熱のハイタッチも間違いなく成功しそうです。
「ハイターッチ!!」
利平が勢い良く、通りすがりの猫にハイタッチを迫りました。
気分が乗りに乗っているのか、相手からもジャンプ付きのハイタッチをもらいました。
──しかし、
さくっ
「痛ってぇーっ!」
「ああ、悪いにゃ。肉球が押されたからつい爪が出てしまったにゃ。猫のさがだから、これは諦めるにゃ」
通りすがりの猫はそう言って立ち去ります。
猫の言った事が本当ならば、痛みを相当我慢しなければ利平の目的は達成できません。
「なん…だ、と……。それじゃあ、俺の連続『二倍から目指せ八倍肉球掌』が目指せないじゃねぇか……!」
衝撃の余り地にひざまずき、夕日も落ちようとしている空を見上げた利平の目に入ったのは、不思議とふわふわと浮かぶ、風船でした。
そこで利平は思い浮かびます。
『相手が風船だったならば、爪は出ないのではないか』と。
本来の目的から、かなり旅立ってしまったような気がします。むしろ戻って来れなさそうな気がします。
しかし、それでも挑戦するのが、握利平という人物なのです。
「ニャーーーッ!!」
パァアンッ!!
見事なジャンピングパンチに風船は敢え無く派手な音を立てて割れました。
「あー! こらーっ! あたしの商売道具を勝手に割るなーっ!」
しかし──街のあちこちに風船は飾られていましたが、(全て寝子島のコンビニで販売されていたものです)どうやら、そうではないものが混じっていたようです。
持ち主と思われる猫は大変ご立腹。
「ヤバッ! ここは一時撤退だーーーっ!!」
「っ、逃げ足だけは早い猫だね! 次は無いよー!」
握利平を遠くに見つめながら、手品師の娘として修行を積んでいる
パール・風色
は、せっかくの準備を邪魔されて怒りの声を上げました。
土地に溶け込むのが早いのか、セクシーさがにじみ出ている短毛種の姿をしたパールは、早速タキシード風の衣装と帽子を入手しています。
旅鴉 月詠
が身に着けていた衣装と似ていますが、気配からのお色気と冷静さを比較すると全く違う存在に見えてくるから不思議です。
王さまの神輿の通る道の脇に陣取って、
「はぁい、ご注目~。種も仕掛けもありません! ここから……っよっ!」
連続したぽんっぽぽんっと見る間に風船が魔法のように現れます。
「おおー」
三ヶ島 葵
がその光景に感動したように次々とシャッターを切ります。
「わぁ、すごいね~…!」
その中の一つを、そう言いながら眺めていた猫に、パールは笑顔でプレゼントしてあげました。
「うん──小さな手だけれども、きちんと風船も持てるんだね。
小さな耳も、思い通りに動く飾りじゃない尻尾も、うんっ。どれもみんなステキだねっ。
猫になれてよかった。この中で一人だけ人だったら、きっとすっごくさびしくなっちゃうよね」
その猫──
夢宮 瑠奈
は、風船を片手に持ちながら、今の楽しさを存分に味わうように、クルクルとその身を舞うようにステップを踏みました。
「王さまがお神輿に乗ってくるまであと少し──……ほんの少しなら場所取りしなくても平気だよね」
瑠奈は少しの時間の好奇心に負けて、風船を片手に持って、そのまま浮かび上がりそうな足取りでその場を後にしていきました。
その間にもパールの手品は続きます。
パールの手品の腕前は、修行中とはいえ流石の一言につきました。
折り曲げていた片手を開けただけで、一気に5個の風船を膨らませ夕暮れと夜の狭間に華やかに広げて見せたり。
そうかと思えば、その中のうちの一つに指を向けて指をパチンと鳴らして見せただけで触れてもいない風船を大音響で割って見せたり。
それはもちろん、「特別な魔法」の力です。
パール・風色
の「特別な力」ろっこん
【発動条件】風船に向け、指を鳴らす
【能力】大きな破裂音を立てて風船(ゴム風船以外、紙風船やアドバルーン等も含)を破裂させる
しかし、もれいびかどうかも分からない存在の、しかもそれを全て二本足の猫がやっているのですから、葵の好奇心も上乗せされるというもの。
葵は持って来ていたデジカメの電池容量を気にしながら、全力でその写真撮影をしつつ。
通りすがりの毛並みの気に入った猫に背後から、見知らぬ猫に事前許可を取らないで抱きつきテロ行為を行ってみたり(年に一度の祭では良くある事のようです)と、祭を存分に味わいました。
そして、ついに大広場に猫たちが寝子島のコンビニで買って来た蝋燭に火が灯され噴水がライトアップされました。
そして、ランダムでハッピとうちわが配られているらしく(これも猫たちによる人間界のコンビニの戦利品です)それを受け取った猫たちは、目を輝かせてそれらを装備します。
「王さまが来る前にここを清めるのは民として当然のこと!」
とある、街のまとめ役でしょうか。その猫がそう叫ぶと、蝋燭で照らされた噴水を囲んで人間版で言うところの盆踊りを踊り始めたのです。
葵も少し躊躇ってから。混ざって一緒に知らない猫と何となく踊ってみて「異界の方だと思っていたのに、お上手ですね」と言われてまんざらでもなかったり。
パールの方も、旅芸人である事を告げながらこの土地の情報を聞いたところ、かなり面白い話が聞けました。
「実は、毎年王さまの誕生日をやってるけれども、誰も王さまの、そのご家族っていうのはを知らないにゃ」
「二本足の犬との喧嘩が堪えなかった遥か昔に、魔法の力で土地を区切ってしまったのが王さまだと歴史には残っているにゃ」
「分かっているのは、『王さまはとにかく凄い』ということだけだにゃ!」
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月01日
参加申し込みの期限
2014年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月08日 11時00分
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