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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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～にゃんこ西暦２２２年～ ねこネコ王国祭！！
散々、完全に日の落ちる時間までを自由に楽しんだ後、何故か先程一度散った面子は、目立つせいかパール・風色の元へ集まってきていました。もう、場所取りで一杯になってしまって、見心地の良い居場所がパールの側しかなかったとも言います。
「もう、皆しょーがないねぇ」
「マタタビは集まったかな？」
三ヶ島 葵は興味深そうに受け皿を目にします。
「ん～、これは難しいねぇ。他の芸のクオリティも高いし。これは王さまの神輿を見たら終了かな」
一方では芳しくない中、遠くでは、一応目的を成功している存在も確かにいました。
『見事二倍から目指せ八倍肉球掌』を極め、更なるその結果として、肉球を真っ赤にして、もう手が柔らかいのか痛いのかが分からない状態。
「俺は極めた……『必殺の十六倍肉球掌』を……！！」
血が出ていないだけ良かったと言うところでしょう。
本人に悔いは無さそうでした。
それどころか、彼は、握 利平は実に穏やかな微笑みで、力尽きたかのようにその場に倒れ伏していきました……
遠くからざわめきが聞こえます。
そうです、ついに猫神輿が現れたのです。
神輿自体は簡素な作り。屋根もなく、上に王さまが乗っています──
しかし、ほんの少し前。
「神輿の上、座り心地がすっごく悪い！！」
「しかし、次は桜井の番だろう。
俺は３時間も石の椅子の上に四本足を無理に二本で座り続けたんだ！ その位、どうということはない！」
等など……一部のごく一部しか知りませんが、こんなやりとりがあったのは秘密です。
こんな、城に取り残された八神 修と桜井 ラッセルの二人の攻防が繰り広げられていた事は、まさに当人たちにしか知る余地はなく。
そんな仮の王さまを担いで、神輿は大通りを出ました。
それでも、街の住人のテンションは一気に跳ね上がります。
それを見た、先程風船をもらっていた夢宮 瑠奈は目を輝かせました。
「あ！ 王さまが来る！
紙でも何でも拡声器みたいなのが作れたらな……」
「ん？ ねぇ、そこのキミ。紙が必要ならこの紙使う？ 普段手品で使う紙なんだけれども、さっき風船をもらってくれたお礼だよ」
そう言って、パールが瑠奈に手品用の少し厚めの用紙をプレゼントしました。
瑠奈はその小さな肉球の手に、大きな瞳を煌かせてお礼を言いながら何枚もあるその紙を受け取りました。
嬉しさを隠さず、いそいそと工作にも似た細工をすることしばらく。
そこには、立派な紙メガホンと、テープで補強された太鼓が出来ました。
瑠奈は、メガホンを持って、民衆に語り掛けました！
「皆一緒に楽しみましょう！ 王さまも一緒に楽しみましょう！」
仮の王さまラッセルへの視線を半分に、その残り半分が一気に瑠奈の方へ向けられます。
瑠奈は緊張に負けないように、一気に歌い始めました。
王さまはお祭り好き
どこからでもWelcome
ここは猫の世界
みんなが猫のStage
住人もお祭り好き
どこだってFollowMe
ここは猫の世界
みんなが猫のStage
さぁ遊ぼう！
王さまと一緒に
さぁ祝おう！
皆と一緒に
今日は素敵な誕生日
王さまの素敵な誕生日
「Ｈｅｙ！」
瑠奈がメガホンを民衆と王さまラッセルに向けて歌いながらウインクした瞬間、場を盛り上げる演出とばかりに春風のような柔らかだけれども勢いのある風が皆の足元を吹き付けました。
「ひゃっほうっ！！」
猫たちは大興奮です。もちろん今のも「特別な魔法」ろっこんの力。
【発動条件】歌いながらウインクをする
【能力】自分を中心にして、風が円状に広がるように吹く
それにあわせて、どこか遠くから同じ節でこちらも方向性こそ違うけれども、伸びやかでとても魅力的な声が響いてきました。
この様な二匹の歌姫によって、曲にノリたがる猫が続出し、お神輿からラッセルが落ちかけたりと大変な目に合っている最中、
「今年は乗らなくて正解だったニャ～。いやぁ、本当に良い来客に恵まれたニャ」
言いながら、その場に座り込んで、全身白くて目も見えないんじゃないかという毛並みの猫が、当然のようにテンポ良く傍にあった瑠奈お手製の太鼓の音を響かせておりました。
「あっ！ 王さまてめぇ！！ ──……」
ラッセルが神輿から落ちかけながら、白い毛むくじゃらの姿を見かけて、これは一言怒鳴りつけなければ気がすまないと思っていたところで。
しかし──そこで、目にした王さまの姿は表情は、見えないけれどもあまりにも楽しそうでした。
「………」
落ちかけていたラッセルはそれを見ると、何も言わずに爪を立てて神輿に戻り、偉そうに踏ん反り返ってみせたのです。
こうして……練り歩きの進行に合わせて、歌は広がり夜空に大きな花火が上がり、祭りは大盛況のうちに終わりました。
「もう、皆しょーがないねぇ」
「マタタビは集まったかな？」
三ヶ島 葵は興味深そうに受け皿を目にします。
「ん～、これは難しいねぇ。他の芸のクオリティも高いし。これは王さまの神輿を見たら終了かな」
一方では芳しくない中、遠くでは、一応目的を成功している存在も確かにいました。
『見事二倍から目指せ八倍肉球掌』を極め、更なるその結果として、肉球を真っ赤にして、もう手が柔らかいのか痛いのかが分からない状態。
「俺は極めた……『必殺の十六倍肉球掌』を……！！」
血が出ていないだけ良かったと言うところでしょう。
本人に悔いは無さそうでした。
それどころか、彼は、握 利平は実に穏やかな微笑みで、力尽きたかのようにその場に倒れ伏していきました……
遠くからざわめきが聞こえます。
そうです、ついに猫神輿が現れたのです。
神輿自体は簡素な作り。屋根もなく、上に王さまが乗っています──
しかし、ほんの少し前。
「神輿の上、座り心地がすっごく悪い！！」
「しかし、次は桜井の番だろう。
俺は３時間も石の椅子の上に四本足を無理に二本で座り続けたんだ！ その位、どうということはない！」
等など……一部のごく一部しか知りませんが、こんなやりとりがあったのは秘密です。
こんな、城に取り残された八神 修と桜井 ラッセルの二人の攻防が繰り広げられていた事は、まさに当人たちにしか知る余地はなく。
そんな仮の王さまを担いで、神輿は大通りを出ました。
それでも、街の住人のテンションは一気に跳ね上がります。
それを見た、先程風船をもらっていた夢宮 瑠奈は目を輝かせました。
「あ！ 王さまが来る！
紙でも何でも拡声器みたいなのが作れたらな……」
「ん？ ねぇ、そこのキミ。紙が必要ならこの紙使う？ 普段手品で使う紙なんだけれども、さっき風船をもらってくれたお礼だよ」
そう言って、パールが瑠奈に手品用の少し厚めの用紙をプレゼントしました。
瑠奈はその小さな肉球の手に、大きな瞳を煌かせてお礼を言いながら何枚もあるその紙を受け取りました。
嬉しさを隠さず、いそいそと工作にも似た細工をすることしばらく。
そこには、立派な紙メガホンと、テープで補強された太鼓が出来ました。
瑠奈は、メガホンを持って、民衆に語り掛けました！
「皆一緒に楽しみましょう！ 王さまも一緒に楽しみましょう！」
仮の王さまラッセルへの視線を半分に、その残り半分が一気に瑠奈の方へ向けられます。
瑠奈は緊張に負けないように、一気に歌い始めました。
王さまはお祭り好き
どこからでもWelcome
ここは猫の世界
みんなが猫のStage
住人もお祭り好き
どこだってFollowMe
ここは猫の世界
みんなが猫のStage
さぁ遊ぼう！
王さまと一緒に
さぁ祝おう！
皆と一緒に
今日は素敵な誕生日
王さまの素敵な誕生日
「Ｈｅｙ！」
瑠奈がメガホンを民衆と王さまラッセルに向けて歌いながらウインクした瞬間、場を盛り上げる演出とばかりに春風のような柔らかだけれども勢いのある風が皆の足元を吹き付けました。
「ひゃっほうっ！！」
猫たちは大興奮です。もちろん今のも「特別な魔法」ろっこんの力。
【発動条件】歌いながらウインクをする
【能力】自分を中心にして、風が円状に広がるように吹く
それにあわせて、どこか遠くから同じ節でこちらも方向性こそ違うけれども、伸びやかでとても魅力的な声が響いてきました。
この様な二匹の歌姫によって、曲にノリたがる猫が続出し、お神輿からラッセルが落ちかけたりと大変な目に合っている最中、
「今年は乗らなくて正解だったニャ～。いやぁ、本当に良い来客に恵まれたニャ」
言いながら、その場に座り込んで、全身白くて目も見えないんじゃないかという毛並みの猫が、当然のようにテンポ良く傍にあった瑠奈お手製の太鼓の音を響かせておりました。
「あっ！ 王さまてめぇ！！ ──……」
ラッセルが神輿から落ちかけながら、白い毛むくじゃらの姿を見かけて、これは一言怒鳴りつけなければ気がすまないと思っていたところで。
しかし──そこで、目にした王さまの姿は表情は、見えないけれどもあまりにも楽しそうでした。
「………」
落ちかけていたラッセルはそれを見ると、何も言わずに爪を立てて神輿に戻り、偉そうに踏ん反り返ってみせたのです。
こうして……練り歩きの進行に合わせて、歌は広がり夜空に大きな花火が上がり、祭りは大盛況のうちに終わりました。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年01月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年01月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年01月08日 11時00分
