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パカっと駆けてウマくいく!新春初夢☆福笑い満開フェア 富士編
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ののこは、英二の異変に気づいていない。
少なくとも、気づいていないように見えた。
「ごっめーん!」
ぱんっ、とののこが両手を合わせるコマ。次のコマでは、
「遅刻しました! 許して~」
「ち、違う違う。僕も今来たばっかりだし……」
と、横から見たののこと英二のやりとりが描かれる。なお英二の「来たばっかり」は優しい方便である。
焦った自分の自分のうえに、『(汗)』とでも名付けたい漫符──漫画的記号が浮いていることにも英二は気づいている。似た感じのものが、ののこのほうにも出ていた。
──かと思いきや。
あっ。
英二ははっきりと感じた。
動いたのだ。自分の腕が。ののこをフォローするように前へと。ごくごくわずかな距離にすぎない、ほんの一センチ、いや一センチにも満たない数ミリかもしれない。だけど誤差の範囲かもしれないけれど、ゼロと比べるならどんなプラスだってプラスではないか。狭い枠のなかで、小さくともたしかな変化が起こったのだ。
動けた!
僕、動けたよ!
ひとたび壁を突破したらもう止まらない。次の瞬間には英二の腕はさらに動いて、伸ばした手がののこの手をつかんでいた。
「ほよ?」
ののこが目を丸くした。といってもべつだん嫌がる風はなくて、むしろなんだか嬉しそうな声だった。
いまの野々さん、過去の記憶にはなかった行動をとった。
ていうか、過去になかった行動をしてるの、
僕もじゃないか!
ののこの両手を両手で握ったままの我が身をようやく自覚する。
「わわっ! ごめん!」
文字通り英二は飛び上がってしまって、つかんだ手をさっと開いた。
ところが、ふたりの手がほどけることはなかった。
「おっとっ♪」
反射的にののこが、英二の手をつかんだからだ。
「野々さんっ!?」
すでに上ずっていた英二の声だが、ここでさらにワンオクターブ上昇カーブを描いた。
「なんか英二くんが倒れそうな気がして」
言いながらののこの手はやはり、英二をつかんだままだ。きっしっし、と歯を見せて笑って、
「なんかちょっと妙な感じだよね?」
僕の突拍子もない行動のこと?
「そ、それは……」
英二は言葉を失った。
ののこが指さした方向を見たのだ。これまで見えなかったコマの枠線が見えていた。ぐにゃりと歪んでいる。定規で引いたはずの直線のはずが、熱で溶けたプラスチックみたいに波打っていた。
けれどもののこは特に動じることもなく、
「なるほどドーナツ、これが漫画の枠線というやつかぁ」
指を伸ばして枠線を、つん、とつつく。
ぐに。
枠線は、ゴムみたいにへこんだ。
「やわらかっ」
「ちょ、危なくないっ!?」
英二は止めようとするも、ののこは目を輝かせた。
「なんで? 面白そうじゃない」
言うなりにわかに、ののこは枠線をぐいっとつかんだ。
「なにするの!?」
「えいっ」
びりっ。
音がした。
紙が破れるような、でもどこか軽やかな音。コマの端が破れたのだ。
そこから覗いていたのは──真っ白な余白だった。
「……」
「……」
二人で、しばし無言。
「これさ」
ののこが言う。
「出られるんじゃない?」
「出ちゃだめなやつじゃないかな……」
「でもさ」
ののこは英二を見る。
「気にならない?」
その言い方があまりにも自然で、英二は笑ってしまった。
「じゃあ……」
英二は、自分からののこに手を伸ばす。
「一緒に行ってみようか?」
ののこはもちろん、当然のようにその手を取ったのだ。
「うん!」
せーの、で踏み出す。
コマの外。
ページの余白。
背景も、駅も、説明もない場所へと。
でも、不思議と不安はなかった。
「ねえ英二くん」
「なに?」
「これ、デートだよね」
英二は一瞬考えてから、答えた。
「……たぶん、いちばん自由なデートだと思うよ」
「やった」
ののこは満足そうにうなずく。
背後でぱたりと音がして、ページが閉じた気配がした。でももう、気にならなかった。
いいんだ、もう。
物語がどう描かれていたかなんて。正しいコマ割りがどうだったかなんて。
「英二くん、急に黙っちゃってどうしたの?」
「え? あ、いやあ、なんと言って褒めたらいいのか、って思って」
「褒めてくれるの? 褒めて褒めてー。でも何を?」
キョトンとしているののこの手を握ったまま、なんだか英二は照れてしまって、
「その服装……いいなあ、って」
いくらか歯切れ悪く、そう言った。
すると英二の二の腕を、ののこは軽く丸めたグーでぽーんと叩いたのである。
「やだー。そんな面と向かって言われちゃうと恥ずかしいよう」
こんなふうに、野々さんに笑ってもらえるなら。
英二は何度でも、この一コマに閉じ込められてもいいと思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年01月01日
参加申し込みの期限
2026年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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