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パカっと駆けてウマくいく!新春初夢☆福笑い満開フェア 富士編
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海!? でも、聞こえた音は、ざぱん、ではなかった。
着水したとき鳴ったのは、めきっと鈍い硬質音だ。青い海に亀裂が走った。
さもあろう海はすべて陶器だったから。目の覚めるようなブルー、波まで再現されているけれど、全部が陶器の質感だった。
硬い波頭を、陽太は当たり前のように蹴って走る。
「海を走れる時点で、夢レベルはかなり高めだわー!」
ブリキ近衛兵たちにとっても、こんなものは当たり前の光景らしい。とくに困難を感じることもなく、例によってがしゃん、がしゃん、と追ってくる。兵士の荒っぽい足は水面を砕き、陶器の水飛沫を散らす。
ここで唐突に陽太は気付いた。
おっと、ひらけた海だと、身を隠す場所がないね。
陽太は飛ぶように走るも兵士だって高速だ。それに数が多い。遠からず包囲されるかもしれない。
だがそのとき手の中の髪飾りが、ほのかに熱を帯びた。
「……こっちだねぃ」
理由はない。だが、夢には理由はいらないだろう。
直感した方向に向けて陽太は進路を変え、大きく跳んだ。
空中で世界が、くるっとねじれた。
転移した先は荒野だった。ひび割れた大地、赤茶けた釉薬が乾ききり、真っ赤な夕日が西に沈もうとしている。風が吹くたび、砂の代わりに細かな陶片が転がった。
けれどもいちいち驚くまい。
「おお、今度は西部劇って感じっ」
むしろ嬉しい。なぜって今度はアクロバティックな地形だからだ。陶器製の峡谷に陶器製のサボテン、岩場なんかもごろごろあって、身を隠す場所には困らない。陽太はたくみに追手をまくと、寂れた宿場町の入口に、置き去りにされた幌馬車を見つけた。この世界では珍しく陶器製じゃない。
飛び乗る。二頭だての栗色の馬は、いずれもやはり生身だった。陽太を見上げて「誰?」というような視線をくれる。
「ワケあって追われてるんですよぅ。全力で振り切ってほしいんですわー」
ムチをくれるまでもなかった。任せとけと言わんばかりに、二頭の馬は鼻息荒く陶器の土を蹴立てた。
たちまち景色がぐうんと流れる。馬は矢よりも速く駆け出していた!
思っていたより速い。というか、想定していた速度を軽く三段階くらい超えている。陽太は幌の縁に足を引っかけ、半分ぶら下がるようにして手綱に飛びついた。懸命に握っているのは馬を操るためではなく、馬車から振り落とされないためだ。
荒野の道は舗装路ではない。がらがらどったん派手に揺れるが、アトラクションのひとつと思えばそれも楽しい。考えようによっては、入場料ゼロの西部劇ライドといえようか。
「わっ」
陽太は首をすくめた。頭の上を弾丸がかすめたから。どうやらブリキ軍団には狙撃兵が追加されたらしい。サービス過剰だ。
振り向けば幌に銃弾の穴が空いている。それもひとつやふたつじゃない。ぱらぱらと光が漏れ。風が吹き抜けていた。
「飛び道具はいかんですよぅ」
抗議してから、いまさらフェアプレイを求めても仕方ない相手だったと思い出す。
その拍子に、胸元で小さく音が鳴った。
いつのまにか髪飾りはチェーンで首から下げられていて、走る振動に合わせて、しゃん、しゃんと澄んだ音を立てている。
「まだ先だね」
荒野の空が、唐突に緑へと塗り替えられる。
視界いっぱいに枝葉が広がった。
今度はジャングルだ。
葉も蔓も、すべて陶器。
緑の構成物はぶつかるたびに澄んだ音を奏で、森全体が巨大な楽器のように響く。
「ここは兵隊さん、苦手そうだわー」
ふふんと笑うが馬車にも無理な地形だ。二頭の馬は密林を前にしてぴたりと足を止めた。怯えたというより、「ここから先はちょっと……」と困ったような目をしている。
「ここまでだねぃ」
陽太は幌から飛び降り、馬の首筋を軽く叩いた。
「助かりました。あとはオレの脚で行きますわー」
返事のかわりに馬は鼻を鳴らした。そろって反転し、荒野のほうへ駆けていく。
陽太は枝を蹴り、蔓をつかんで、振り子のようにして前へ前へと進んでいく。偽物の密林とはいえ、神秘的なのはまちがいない。
髪飾りが、今度ははっきりと脈打った。
森が途切れ、突如として世界が直線で満ちた。
ここは、と息を呑んだ。
大都会!?
摩天楼が立ち並び、夜空を切り裂くように伸びている。ガラスも、アスファルトも、信号機も、すべて陶器だ。行き交う自動車も全部そうらしい。ネオンの光が釉薬に反射し、街全体が眩しくきらめいている。
「うわ、急にニューヨーク!」
横断歩道を駆け抜け、車列の上を跳び、非常階段を二段飛ばしで駆け上がる。
記念撮影でもしたいところだがそうもいくまい。なぜって、密林で引き離したはずのブリキ兵たちが、またもや元気に追いかけてきたからだ。
ビルの谷間では音が反響し、がしゃん、がしゃん、という追手の足音が何倍にも膨れ上がる。
だがここでも陽太の勢いは落ちない!
ジャングルであろうとコンクリートジャングルであろうと、陽太にとっては遊び場だ。看板を蹴り街灯をつかみ、屋上から屋上へと飛び移る。
「都市型アスレチックは慣れてるんだよねぃ!」
身を躍らせる。目指せ自由の女神像。
しかし突然、視界が白く焼けた。
熱。
乾き。
文明世界よさようなら。ここは砂漠だ。果てしなく続く白い砂丘だ。
だが足元はやはり陶器で、足跡は残らない。
容赦なく砂嵐が襲いかかり、陽太は帽子で顔を隠す。
こりゃたまらん!
目印も、方向感覚すら奪われる世界へと世界は一変した。追手はそれでもいるのだろうか。
けれども髪飾りの存在感だけは増している。これが羅針盤だ。方角はまちがってないはずだ。
「……もうすぐだ」
陽太は確信していた。
最後にひとつ、うんと大きな砂嵐が巻き起こり、吹き飛ばされそうになったとき──。
だしぬけに嵐が晴れ、古代都市が出現したのだった。
巨大な柱。
崩れかけた神殿。
壁面には謎めいたと読解不能の文字。
「ここがきっと」
終着点、陽太はそう確信した。
都市の中央には高い塔がそびえ立っている。やっぱり陶器製の塔だ。迷わず飛び込み螺旋階段を昇っていく。
頂上には金飾りの扉があった。陽太は軽く咳払いして、扉を開いたのである。
「ごめんごめん、寄り道が長くなって」
髪飾りを掲げ、一礼する。
陽太の笑みに答えたのは、彼女の笑みだった。陽太は言う。
「迎えに来たよ。さあ、今度こそデートに行こう」
もちろん、と彼女は言った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年01月01日
参加申し込みの期限
2026年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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