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パカっと駆けてウマくいく!新春初夢☆福笑い満開フェア 富士編
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●零時、一分
ちり、ちりん、と澄んだ音が鳴る。クリスマスツリーに吊るされた黄金の鈴が、夜風に揺れているのだ。
鈴のつやつやとした表面に、無数の光が映り込んでは流れていく。赤や緑のイルミネーション、通りを行き交う人の影、遠くの車のヘッドライトまで。すべてが円筒型に引き伸ばされ、ひとつの輪になって収まっている。
八神 修
は鈴の下にいた。
イブの夜だ。
イルミネーションに彩られた通りは、寝子島のシーサイドタウンを思わせる。けれど、石畳の色や坂の具合は湯島天神のあたりにもよく似ていた。修の記憶と現在を、無理なく溶け合わせたかのように。
修はひとりではない。隣には、
七夜 あおい
の姿があった。
手にはそれぞれクレープがある。いちごとクリームの上に、砂糖菓子がきらきらと光っている。修の飾りはツリー状、あおいのは雪だるまだ。
「あっというまにイブだな」
早いもんだと修が言うと、あおいは大きくうなずいた。
「だよね。でも、終わるのもあっという間なんだもん……ずっとクリスマスだったらいいのに」
笑う声が白い息になった。
ふたりの距離は近い。あおいは修の腕に腕をからめ、コート越しに伝わる体温をたしかめるみたいに身を寄せている。大きなクリスマスツリーの前で、信号が変わるのを待っているのだった。
わずかに離れた場所から、バンド演奏のクリスマスソングが聞こえてきた。耳を澄ませると、テナーサックスが半音だけ外れている。でもそれもご愛嬌というやつだ。かっちり揃ったそつのない演奏より、今夜には似合っている気がする。
信号が青に変わった。
ツリーを照らすライトが動いて、修とあおいの影もまた形を変えた。白線の上を光がすべっていく。
修はクレープに口をつけた。星型の砂糖菓子をかじる。かりっとした歯ごたえで、甘みにはほんのりと酸味がきいていた。
大通りに入ると、道の途中にサンタクロースがいた。
赤い衣装に白いひげ、おなじみの服装だが、やっていることはあまりおなじみではない。サンタはプレゼント袋を脇に置き、ほいほいとお手玉をしているのだ。使っているのは、五つだか六つだかありそうなカラフルなボール、いずれも規則正しく宙を舞い、放物線を描いては戻ってくる。見物客は多くはないが、サンタ本人はまるで意に介していないようだった。
「あ、見て」
あおいが声を上げた。
サンタの投じたお手玉ひとつが高く、群を抜いて大きく飛び、夜空に吸い込まれていくところだった。
落ちる。
と思いきや玉はすうっと、サンタの手のひらに収まっていた。
「すごいね」
あおいは手を叩く。まばらな喝采につつまれつつも、サンタは軽妙にお手玉を繰り返している。
「見事なもんだ」
大道芸人サンタ氏の脇に置かれたカゴに、小銭でも入れようかと思いながら、修は視線をクレープに落とした。甘い匂いがいまだに立っている。
……おかしい、と思った。
減っていない。
さっき、星形の砂糖菓子をかじったはずだ。
歯に当たる硬さも、舌の上で崩れる感触も、ちゃんと覚えている。
なのに砂糖菓子は同じ位置に同じ形で、当然のように鎮座しているのだ。もちろんできたての姿で。
紙ごしに伝わるクレープの温度も、重さも、同じだ。『食べた』という事実だけが抜き取られたみたいだった。
「あれ?」
「どうかした?」
「あ、いや、なんでもない」
気のせいだろう、と流しかけて修は顔を上げた。
戸惑う。
いや、戸惑いというより、愕然という感覚に近かった。
さきほどと同じ大きなクリスマスツリーが、すぐそばにあったからだ。
ちり、ちりん、と頭上で鈴が鳴る。
正面には横断歩道、白線の間隔、信号機の位置、歩行者用ランプの赤色。
すべてが、さっき通過したものと寸分たがわず同じだ。
バンド演奏のクリスマスソングが聞こえてきた。やっぱり、テナーサックスが半音外している。外すタイミングまで同じだった。
そんなこと、あるか?
信号が変わると、ちょうどツリーを照らすライトが動いて、修とあおいの影もまた形を変えた。白線の上を光がすべっていく。
想像通りだった。まもなく路上大道芸のサンタクロースに出くわしたから。もちろんお手玉を披露している。
「あ、見て」
あおいが声を上げた。
お手玉ひとつが群を抜いて高く飛び、夜空に吸い込まれていく──。
こんな偶然があっていいはずもないが、偶然だと無理やり自分に言い聞かせて、修はいくらか早足になった。
「修くん、ストップっ」
あおいが腕を引いた。
「信号だよ」
気がつくと、眼の前にあるのはまたもや横断歩道だった。赤信号だ。
顔を上げるとやはり、大きなクリスマスツリーと、オーナメントの鈴が自分たちを見おろしているではないか。
テナーサックスが旋律を半音外した。直訳すれば「去年のクリスマス」という意味になる定番ソングを。
バリッと食いちぎるようにして星型砂糖菓子を口にするも、どうせまた元に戻るのだろうと修は思う。
横断歩道を渡った先では、もちろんサンタがお手玉を披露している。
「あ、見て」
あおいが声を上げた。
お手玉ひとつが群を抜いて高く飛んだ。
このときすでに、クレープは買ったばかりの状態に復している。
クリスマスイブをあおいと一緒にすごす。
望んでいた時間だ。
それでも。
どうして同じことをくりかえしているのか──。
修は腕時計に目を落とした。針は二十三時五十九分を指したまま微動だにしていない。
「……あおい」
声が、いくらか低くなったのが自分でもわかった。
「もしかしてさ。時間……止まってないか?」
あおいはきょとんとした顔をして、それから笑った。
「なに言ってるの。クリスマスだよ?」
当たり前のことを言うみたいにつづける。
「時間くらい、止まっててもいいじゃない」
言い切って、あおいは修の腕を自分に引き寄せた。
「だって、こんなに幸せな時間、ないでしょ?」
鈴がまた、ちり、ちりんと鳴った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年01月01日
参加申し込みの期限
2026年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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