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パカっと駆けてウマくいく!新春初夢☆福笑い満開フェア 富士編
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●You could find the answer.
最初に気がついたのは、部屋の空気が重すぎることだった。
重いというより、澱んでいる。吸い込んでも肺の奥まで届かない、冬の朝のような凍てついた空気。
暗い。視界に色が足りない。
もう時刻はとっくに朝九時を回っていて、外はいい天気で、ようやく春の気配が訪れたころなのに──。
そういうことを、なぜか
白 真白
は知っていた。
遮光カーテンは閉じたままだ。布地の厚みが、光そのものを拒絶している。照明もついていない。
けれど完全な闇ではなく、輪郭だけが浮かび上がるような、薄青い暗さが部屋を満たしていた。
床にうず高く積まれているのは、漫画の単行本に、ゲーム機とソフトのケース。
ホコリはほとんど見当たらない。ゴミの匂いもしない。
ただ、きちんと片づけるという行為だけが、長いあいだ放棄されてきたような静けさがあった。
ひときわ目を引いたのは、開けかけのトレーディングカードの箱だった。テープが中途半端に剥がされ、蓋が歪んだままの箱が転がっているのだ。いくつも、いくつも。足の踏み場もないほどに。
「……紅ちゃん?」
声を出すと、部屋の奥で、わずかに反応があった。
壁際のベッドに座っている黒髪の少女が、ゆっくりと顔を上げる。
毛布を頭からかぶり、両膝を立て、肩をすぼめるような姿勢。
やっぱり、と真白は思った。
芋煮 紅美
だ。ここは紅美の部屋なのだった。
けれど、なんだかちがう。
いまより幼い気がする。
でもそれ以上に、目の奥が濁っているように見えた。
「……誰だっけ?」
紅美は、抑揚を欠いた声で言った。こちらを見ているのに、焦点が合っていない。
「あー……なんか知ってる気はする」
その言い方に、真白の胸がきゅっと縮む。
責められているわけでも、拒絶されているわけでもないのに。
ああ、たぶん夢だ。
ここは夢。私が見ている夢。
だから真白は説明しない。
名前も、関係も、どうしてここにいるのかも。
「ねえ、トレカやろ?」
自分でも驚くほど、自然に言葉が出た。
「『TOS』。そのへんに落ちてるやつでいいからさ」
紅美は一瞬、箱の山に視線をやってから、また真白を見る。
「……いま、やる意味ある?」
問いというより、独り言に近い。
「あるよ」
真白は即答した。
「トレカの対戦は、外に出る近道だし!」
理屈としてはめちゃくちゃだ。でもこの部屋では、それが正解の気がした。
紅美は鼻で笑った。
「意味わかんな。マジで」
言葉だけ聞けば突き放しているのに、声に棘はなかった。
暗い部屋の大きなベッドで、紅美とむきあってカードを広げる。ベッドは、いつの間にか広がっていて、いまや畳十畳くらいのサイズだ。しかも端がどこか曖昧だった。夢の中では、広さに意味はないらしい。
床に散らばっていた箱の中からカードを拾い集めた。発売時期もシリーズもばらばらで、いわゆるレアカードは少ない。しかも、真白が普段使っているお気に入りのカードはほとんど見当たらなかった。
でもそれでいい。
勝ち負けは、今日ここでは重要じゃないから。
それでも手は自然と動いた。コストの重さ、色のバランス、場に残りやすいカード──考えるより先に、指が選んでいる。
なんとかデッキを組みあげて、「そっちは?」と訊ねると紅美は短くうなずいた。毛布をかぶったまま、カードをまとめている。
真白は自分のデッキをよく混ぜ、カード束を差し出した。
紅美は受け取ると、無言で最後のひと切りを入れる。つづいて紅美のカードもワンカット。そして、
「開始(オープン・セレス)ッ!」
真白は声を張った。小さな声で、「セレス」と紅美が応じてくれたのが嬉しかった。
最初の数ターンは静かだった。
カードを置く音と、こすれる音だけがすべてだ。
けれど不思議なことが起きはじめた。
カードが場に出るたび、ほんのわずかずつ、部屋の色が増えていったのだ。
最初は、影の縁がやわらぐ程度だった。でも次に、ベッドのシーツの白さがはっきりして、床に落ちていたカードの絵柄が見分けられるようになる。
「あー……それ出す?」
紅美がぽつりと言った。その声には、もう色があった。
やった、と思ったけど真白は言わない。かわりに、
「さて、紅ちゃんはどう返すかな?」
とからかうように片眉を上げたのである。
「じゃあ、ええと、迷うな」
紅美は数秒考えてからカードを場に置く。
「これでどうよ!?」
と言ったとき、すでに紅美の肩から毛布は消えていた。もう必要なくなったと言わんばかりに。
ターンが進むごとに、部屋は明るくなっていく。
薄青かった闇は、いつの間にか、昼前の色に変わっていた。紅美が着ているものも、薄桃色のパジャマだとわかった。
「お、懐かしいカードじゃね?」
紅美が笑う。片方の口角を上げた、不敵な笑い方。パタンとカードを置いて言う。
「昔さ、あれ強えと思ってたんだよな~」
「実際強かったよー」
「マジ? でも最近のあたしはあんま使わねーよな。対策、取られるようになったし」
“あたし”。
紅美らしい口調だ。
紅美の目はもう濁っていない。光をちゃんと映している。瞳にカードと、真白の姿を宿している。
互いのライフが削られていく。場のカードが増えたり、消えたりする。でも、どちらが優勢なのかは、よくわからない。
わからなくていい。
紅ちゃんが笑っている。
カードを引いて、悩んで、悪そうな顔をして置いてる。
それで充分だから!
「いやそれ、普通そっち来ると思うじゃん?」
「それが来ないんだよね。私の場合は~」
「ちぇ、真白らしー手だな」
ふたりで笑う。
最後のカードが置かれたのが、いつだったのかは覚えていない。
気づけば、勝敗の話はどこにもなかった。そればかりか、カーテンは引かれ、外に青空が見えていた。
紅美はカードをまとめながら、ふっと息をつく。
「楽しかったな」
その声は、完全に、真白の知っている紅美のものだった。
そして、何気ない調子で言う。
「外、行かね?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年01月01日
参加申し込みの期限
2026年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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