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パカっと駆けてウマくいく!新春初夢☆福笑い満開フェア 富士編
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何度かの光速遊泳からゆっくりと減速した、そのときだった。
星の流れの向こうに、ひとつだけ、不自然な影が見えた。
「……うん?」
まゆらは目を凝らす。
動いているのに、動いていない?
星々のきらめきに対して、あの影だけがひどく鈍い。
近づくにつれ、それが宇宙船らしきものであるとわかった。
あきらかに人工物だ。けれど、まゆらの知る宇宙船とは似ても似つかない。一言でいえば奇妙奇天烈だった。全体的に桃色で左右は非対称、曲線と角張った面が無秩序に組み合わさり、共鳴器のような膨らみや、ふにゅっとした突起がある。
地球から来たものではないだろう。どこの惑星のものなのか見当もつかない。だけど、はじめて目にするのに見覚えがあるように思えてならなかった。
あれって──発声のための構造だ!
そう直感したとたん、肌がざわりと粟立った。
よく見ると船の動きには一定の周期がない。伸びるはずの回転が途中で途切れ、無理につづけようとしてはまた乱れる。光の明滅も、警告信号というより息切れに近かった。長く吐こうとして途中で止まり、短く吸い直す。共鳴器のような膨らみは、鳴りたい形を探すように、いびつな振動を繰り返している。
声をうまく出せてない。
まゆらにはそうとしか思えなかった。
「……ピンチ、だよね」
このまま放っておいたら、あの船は壊れる。
中にいる“誰か”ごと……!
まゆらは迷わなかった。錐揉み回転しながら近づいて、
「あのー! 聞こえますかー!」
声を向けた。
けれど返事はない。
船に近づき、声を当ててみる。想像通りだった。ふれてみるとやはり、皮膚のように柔軟でわずかに温かい。
「無事ですかー!?」
まゆらの発する声は吸い込まれてしまうばかりだ。
「……声が、出てない?」
船体の奥に影が見えた。
パイロットだと思う。たぶん、生き物だ。けれども形は曖昧で、目や口の位置もわからない。水色でアメーバ状に見えた。
こちらを見ている、気はする。
けれど彼ないし彼女は何も返してこない。
しかしまゆらにわかったことがある。
あの子、怖がってる。そして焦ってる。
スタジオに入ってマイクの前に立って、突然、声が出なくなったみたいに。
口をぱくぱくさせているのに喉は凍りついている。出るはずの声は自分の内側で暴れるばかりで、行き場を失って潰れていく。──そんな恐怖が、はっきりと伝わってきた。
「そっか……」
まゆらは、ふっと息を吐いた。
本当なら状況を説明するべきだろう。大丈夫だと伝えて、どうすればいいか指示して、安心させる言葉を選ぶ。
けれどいま、その『ちゃんとした声』は、きっとこの子を追い詰める。伝えようとするほど遠くなる気がする。
じゃあ──まゆらは決めた。
言葉を、やめよう。
まゆらは背筋を伸ばし、息を吸った。
肺ではなく、身体の芯がゆっくりと満たされていく感覚を確かめてから目を閉じ、『あ』と『お』の中間、あるいはその両方の声を出す。
台本には載らない音だ。感情だけを残して、意味を削ぎ落とすために、何度も練習した声。マイクチェックの合間や、誰もいないスタジオで。
役にならないと切り捨てられそうな音を、それでも磨いてきた。
いまは、その声がいい。
意味を持たない台詞、あるいは、名前のないただの音、だけど、
安心して。
という想いをたっぷりとこめた声で。低く、やさしく。
声は、船の表面をなぞるようにひろがり、今度は消えなかった。
真冬の毛布みたいに宇宙船を覆う。
そうしてつつみこむ。
生まれたばかりの子猫を母猫がふところに抱き寄せる、その仕草のように。
船体のどこかがかすかに光った。ほんのわずかながら、明るく。
さらに別の部分が、ぴくりと震えた。
自分でもびっくりするほどの肺活量だ。まゆらの声は衰えない。いくらでもつづく。そうして、
大丈夫だよ。ゆっくり戻していこう。
心の声で呼びかける。
あたしが、ついてる。
船全体が、ふっと緩むのがわかった。
船内の影が、こちらに向かって動いたのも見えた。
あたしいま、この子の声になってる。
まゆらの理解に呼応するように、船体が姿勢を正すのがわかった。揺れが収まり、光が安定していく。
船内の存在が、はっきりと『安心』の気持ちを返してきた。
ありがとう。
そんな感情が、心に直接とどいた。
まゆらの長い発声は終わったが、もう宇宙船はすっかり調子を取り戻しており、まゆらに似た声で感謝の歌を歌いはじめる。そしてそのまま、まゆらの周囲をくるくると回った。
「うん」
まゆらはうなずいた。
「よかった」
船は名残惜しそうにもう二周だけすると、星の流れに乗り、やがて遠ざかっていく。
最後に、ほんの小さく光が瞬いた。
手を振るかわりに、まゆらは短く声を送った。
「いってらっしゃい」
声で誰かの助けになること。
それが、まゆらの仕事なのだ。
「……声優ってさ」
独り言のように、つぶやく。
「だから、やめられないよね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年01月01日
参加申し込みの期限
2026年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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