this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
一緒にごはん!
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
【お好み焼きパーティー】
それは、
稲積 柚春
が
ウォルター・B
と結婚して最初の、まだ肌寒さの残る春のこと。
その日、メイドの
メアリ・エヴァンズ
はお休みで、家にはいなかった。
もしかしたら、主夫妻に気を遣って外出したのかもしれないが、柚春たちはのんびりおうちデートを楽しんだ。
そして夕方。ウォルターが突然言った。
「ねぇ、柚春。今日の夕食は、僕が作ろうと思うんだけど」
「え? どうして?」
驚いて尋ねる柚春に、彼は言う。
「メアリのご飯は美味しいけれど、いつも食べさせてもらってばかりで悪いなぁと思うんだぁ。だから、僕が作って、メアリを労ってあげたいんだよねぇ」
「それは素敵な考えだけど……」
柚春は言いかけて、考え込んだ。
(家のあり合わせで、ワットが作れそうなもの……。鍋かお好み焼き……かな? 鍋をするほど寒くもないから……)
考えをまとめ、お好み焼きを作ることを提案した。
ウォルターもその提案に乗り、夕食はお好み焼きになった。
材料は、豚肉にキャベツ、青ネギ、紅ショウガ。もちろん、生地を作るための小麦粉や卵も必要だ。長いもがあったので、これもすりおろして生地に入れることにした。
豚肉に下味を付けたり、キャベツなどを刻んだりすりおろしたりするのは、柚春がやることにした。
対して、粉を計ったり混ぜたりするのは、ウォルターがやる。ただし、計量後に一度、間違っていないかを、柚春がチェックすることにした。
そうやって2人で分担して、あとは焼くだけになったところで、柚春は言った。
「ホットプレートの温度とか、ひっくり返す時のコツとかを確認するね。まずホットプレートの温度は、最初は200度。生地を流し込んで3分焼いて――」
ホットプレートの温度と焼き方について説明したあと、彼女はウォルターに復唱するように求める。
つらつらと彼女が言ったとおりに復唱するウォルターにうなずいて、柚春は更にひっくり返す時の注意や、トッピングの掛け方の順番についても話した。
(これで、具材やかつお節が飛び散る惨状を、免れるはず)
などと思いつつ柚春は、茶化して言った。
「こういうホームパーティみたいのができると、格好良いパパになれるね」
「はは、そうだねぇ」
ウォルターも笑う。
この時には2人とも、まさか子供ができているとは、思ってもいなかったのだった。
そうこうするうち、メアリが帰って来た。
「おかえり、メアリ。今日は僕がお好み焼きを焼くからねぇ」
「まあ……! ウォルターさまが、焼くのでございますか?」
ウォルターの突然の宣言に、メアリは目を丸くしている。
「大丈夫だよぉ。ちゃんと、柚春に教えてもらったからねぇ」
言ってウォルターは、テーブルの真ん中に置いたホットプレートに、さっそく生地を流し込んで、焼き始めた。
椅子に座してそれを見守るメアリは、どこか心配げだ。
「大丈夫だよ、メアリさん」
そんな彼女に、柚春は安心させようと声をかけた。そうしつつ、柚春は思ってもいた。
(小さい具材違いのをたくさん作るのも、大きいのを作ってみんなでわけるのも楽しいけど、ワットの腕前を考えると……ね)
冷凍庫には、剥きエビやイカなどもあったので、豚玉以外も作ろうと思えば作れたのだ。ただ、彼の腕前的にどうかと思い、豚玉のみにした。
やがて三人分のお好み焼きが、出来上がった。
ウォルターの手つきは少し危なげで、お好み焼きはちょっと焦げたり、形が歪だったりしたけれど、具材やかつお節を撒き散らすこともなく、三つの皿にそれぞれちゃんと収まったのだった。
「これを、ウォルターさまが……」
メアリは、感極まった様子で、目の前の皿を見つめている。
「さあさ、メアリ。食べてみてよぉ」
「はい。それでは、召し上がらせていただきます」
ウォルターに勧められ、メアリはそっと箸を取ると、お好み焼きを一切れ口に入れた。
それをウォルターは、ワクワクした目で見守っている。柚春も、固唾を飲んで見つめた。
「おいしゅうございます」
ゆっくり味わうように咀嚼して、メアリが告げる。
「そっかぁ。よかったぁ」
途端にウォルターが笑顔になった。
柚春も、ホッと詰めていた息を吐き出す。
「よかったね、ワット。さて、僕たちも食べよう」
「ああ」
柚春とウォルターも、それぞれお好み焼きに箸をつけた。
それは、メアリの言ったとおりに、美味しかった。
(練習すれば、案外、子供ができて一緒に食べられるような年になるまでには、『得意料理』って言えるようになるかも?)
柚春は、ふとそんなことを思う。
そして、一緒にテーブルを囲むウォルターとメアリを見やった。2人とも、笑顔でお好み焼きを口に運んでいる。
ふいに柚春は、じわりと幸せが胸に広がるのを感じた。
「みんなでごはん、おいしいね!」
思わず口にすると、2人からは笑顔と肯定の言葉が返って来たのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
一緒にごはん!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年09月20日
参加申し込みの期限
2025年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!