午後の遅い時間の、ファミリーレストラン。
吉住 志桜里は、後輩の
愛猫 萌々子と向かい合って食事の最中だった。
テーブルの上には、ピザやポテト、パフェなどの皿やグラスが所せましと並んでいる。
「志桜里先輩、私、放課後にこうして先輩とファミレスで食事するのが、なんだかクセになってしまいそうです」
萌々子が、食事の手を止めて言った。
この時間は、二人にとっては放課後――高校からの下校途中の楽しみだった。
「誰かと一緒の食事は、楽しいですものね」
ふふ、と笑って志桜里は返し、ピザを一切れ口に入れる。
「はい。ところで志桜里先輩、そのピザ、とても美味しそうです」
「実は私も、あいびーさんの食べているパスタが美味しそうだなと思っていました。お互い、シェアしましょうか」
萌々子の言葉に、志桜里が提案した。
「それはいい考えです!」
萌々子が軽く手を打って賛成すると、志桜里はさっそくピザを一切れ、パスタの皿の開いたところに置く。萌々子もそれを見て、パスタをフォークに巻き付けた。ピザの皿に置こうとすると、志桜里があーんと口を開ける。
「志桜里先輩!」
萌々子が目を丸くすると、志桜里は澄まして答えた。
「ピザは手で持てるけど、パスタは無理でしょう?」
「そうですね」
萌々子はクスクス笑いながら言って、パスタを巻き付けたフォークを志桜里の方へと差し出した――。
+ + +
パスタを口に入れようとした瞬間、志桜里は目が覚めた。
「夢……でしたか」
身を起こし、あたりを見回す。
そこは見慣れた自分の部屋で、時計を見るとそろそろ日が落ちる頃合いだった。
どうやらうたたねしていたらしい。
夢の中身は、高校時代のものだ。
当時、萌々子と放課後によくファミリーレストランで一緒に食事をした。
「なんだか、懐かしいです。またあいびーさんと一緒に、ファミレスに行きたくなりました」
呟いて小さく笑い、立ち上がる。彼女は少し考え、スマートフォンを手に取ると、萌々子へのメッセージを入力し始めたのだった。
こんにちわ。マスターの織人文です。
今回のシナリオは、タイトルどおり、誰かと一緒の食事をテーマとしたシナリオです。
吉住 志桜里さま、愛猫 萌々子さま、ガイドへの登場ありがとうございました。
こちらはあくまでもイメージですので、参加いただける場合は、ご自由にアクションをお書きください。
概要
時の流れは、ねこぴょんの日のあとです。特に日時や季節は定めません。
ねこぴょんの日の直後だったり、数年後だったり、また春だったり夏だったりと、ご自由に設定して誰かと一緒の食事をお楽しみください。
一緒に食事する「誰か」は、友人でも恋人でも家族でも、大丈夫です。また、二人きりでも、それ以上の人数でも問題ありません。
もちろん、食事の時間や場所も自由に決めてくださってOKです。
◇今日はカレが、久しぶりに夕食を食べに来るの!
カレの好きな中華を、用意したわ。美味しいって言ってくれるかしら。
◇同窓会で、焼き肉だ!
懐かしい顔ぶれで、ワイワイやろう。
◇友人たちと三人で、カフェでまったりするぞ!
話題はきっと、今期のアニメについてだな。
など、自由にアクションをどうぞ。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
みなさまのご参加、心よりお待ちしています。