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一緒に鐘を鳴らしませんか?
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そうして二人が喫茶店に向かう道中、向かいからやってきたのは
澪乃 澄佳
と
御陵 春哉
だ。同じ同好会に入っている望春は、手を大きく振り上げて二人へ声をかける。
「なんだ、二人も来てたのか?」
「そういう望春くんはデート? そんな相手、いつのまにいたんだべさ!」
「は!? 違う違う! さっきおまじないしてたら知り合って……」
話をボーっと聞きながら、春哉は握りしめた南京錠を見つめ、猫の絵を描いたのは少し間違いだったかな、とも思う。
(そんなに効果があるなら、イニシャル書けば良かったかな……まあ、でも今は猫でいいですよね)
ぎゅっと握りなおして、春哉は望春に微笑んだ。
「花厳さん、そんなに効果あるんだったら教えてくださいよ! もう先輩と南京錠買ったのにー」
「は、春哉ちゃん! そんなことわざわざ言わなくてもいいべ!?」
あわあわしながら話を止める澄佳にニヤニヤする春哉は、この後のプランを考えて「いーじゃないですかー」と無邪気に笑う。
「ほら、鍵をかけたら喫茶店でじっくり恋バナするつもりだったんですから、これくらいで照れないでくださいよ!」
「ふへ、恋バナ!?」
真っ赤になって言葉に詰まる澄佳につい苦笑してしまった望春は、二人のやりとりを微笑ましく思いながら、笑いを堪えて行き先を告げる。
「俺たちは、せっかくだからお茶でも飲みながらゆっくり話そうかって喫茶店に向かうつもりだけど……女の子同士の恋バナなら、聞き耳はたてないほうがいい……のかな?」
「あああ、当たり前だよう! 春哉ちゃんも、恋バナするって言うなら、あたしも聞いていいんだべ?」
「先輩が話してくれたら、ですけどね」
楽しそうに笑う三人を見て、こまちは少し羨ましく思いながら遠巻きに見ていた。自分がそんな話題をにこやかにする日など、来るのだろうか。そんなこまちに、春哉は微笑みかけた。
「あの、よろしければ恋バナ混ざりませんか? 女子会みたいで楽しそうですし」
「おいおい、そんなに俺を仲間はずれにするなって。……まあ、確かに恋バナとかは聞き専になりそうだけど」
「わたしも、あまりお話はできないと思うけど……楽しそうなお話だったら、ぜひ聞かせてくださいね」
何かを思い出したのか、こまちの柔らかに微笑む顔がどことなく憂いを帯びていて、察しのいい春哉はあまり踏み込んではいけない話だったのかな、と申し訳なく思った。
「じゃあ、後ほど喫茶店でお会いしたら、よろしくお願いします」
澄佳と春哉は鍵をかけに行くためその場を去り、柵のほうへゆっくりと歩いて行く。
「……先輩は、イニシャルを書いたんですか? 猫を描いたんですか?」
「見せないからね? 縁結びとか、気になっては……と、とにかく早く南京錠さかけよう」
ぐっ、と南京錠を握りしめて文字を見せないようにしているが、もしかしたら必死に書いている隙を狙って盗み見られていたのかもしれないと思うとヒヤヒヤする。
「わぁ、丘を登ってきて正解ですね! 海も見えて心地いいです、来られて良かったー!」
すぐに春哉の意識は景色向けられ、安堵した澄佳はそそくさと柵に鍵を掛けに行く。後ろからは「先輩ズルいですよー」なんて声が聞こえたが、これだけたくさんの鍵に紛れてしまえば、自分の南京錠を見られることはないだろう。少しむくれる春哉に苦笑いしながら、澄佳は彼女にも鍵をかけるよう勧める。
「でも、春哉ちゃんにこんなところ誘ってもらえるとは思わなかったよう。春哉ちゃんこそ、いい相手がいるんかなあ?」
「いい相手、ですかー、気になる方も……何と言いますか、素敵だなーと思う方はいるのですが、うむむ……」
これが恋かどうかなんて、自分にもわからない。まだふわふわしている気持ちには、なんと名前をつければいいのだろう。親友、兄弟、憧れ――そのどれとも違うようで、どれかに当てはまりそうな気がしなくもない。
だけど、真剣に考えれば考える程、相手の良さは鮮明に思い起こされ、淡い色を帯び始めるようだ。
「……ふふふ、それってやっぱり気になるんでない? 素敵だなあって思うなら、きっと好きになれるっしょ!」
「好きに……そういうもの、ですかね。私にもいつか好きな人ができるといいです」
「私にも?」
「――先輩、彼氏さんできても、私ともいっぱい遊んでくださいね!」
見られてた。
春哉の笑顔を見て瞬時に悟った澄佳は、想い人の隣に自分が並ぶ姿を想像して顔が熱くなる。
「か、彼氏だなんて……! ちょっと気になる人、くらいで、その」
「気になってるなら好きになるって、先輩がさっき教えてくれたんですよ?」
「う……まあ、元気いっぱいで楽しい子で、それに気遣い上手さんで……あたしのことを心配してくれて、いつも助けてくれるの。お日さまみたいな綺麗な眼の色でね、笑ってもらえたらすごく嬉しくて……やっぱり好き、なのかなあ」
両手で頬を包んでみても、まったく冷えてはくれない。それは夏の陽気のせいではなく、つい口走ってしまった想いのせいだとわかってる。目を泳がせながら、この想いは憧れではないのか、あの人へ負担になってしまわないかと考える澄佳の姿はまさに恋する乙女で、先輩の可愛らしい姿に春哉の心は和む。
「素敵なお相手さんじゃないですか! じゃあ先輩、続きは喫茶店でじーっくり聞きますからね!」
「えええ、まだ話さするの!? もう恥ずかしくて話せないよう……」
「ほらほら、花厳さんたちもいますし、みんなで恋バナしちゃいましょー!」
ぐいぐいと澄佳の背を押し、明るい笑い声と恥ずかしそうに反論する声が響く。その光景は、まさに恋の丘にふさわしい。仲よさげなカップルが微笑ましく見守っているなどつゆ知らず、二人は賑やかに喫茶店に向かうのだった。
そんな賑やかな丘の上で、拳を握りしめる少女が一人。
宮祀 智瑜
は南京錠を片手に柵を見つめていた。
(恋に効くデートスポット……そんなの、義弘先生以外に誰との縁をお願いするんですか!)
噂を聞いて現地へ急いでやってきたものの、詳細を知らずに聴きこみ調査をしていた智瑜は、
桐島 義弘
と一緒に来ていれば鐘を鳴らして他のライバルに差をつけられたかと思ったのも束の間。すぐに南京錠の話を聞きつけ、準備万端で熱い視線を柵に注いでいる。
もしかしたら、情報の早いライバルの鍵がすでにあるのかもしれない。けれど、好きな気持ちは誰にも負けはしない。となれば、数あるライバルの鍵の中から、猫神様は自分の鍵を選んで想いを届けてくれるはず。
ポジティブな智瑜は、深呼吸をして柵に鍵をかけ、力強く祈る。
(猫神様、どうか私の想いを義弘先生に届けてください! お願いします!)
力強く祈っている智瑜の姿をみた時子は、やはり恋愛成就で有名な場所なんだな、と思いながら自分の鍵も好きな人を思い浮かべながら祈りを込めてかけた。
「想いが届きますように……」
小さく口にして、側にいる女の子のように祈りを捧げていると、その声に反応して智瑜が周囲を見回した。
(そ、そうですよね。占いの時に義弘先生に見つかったからって、今回もそうとは限りませんね)
もう一度鍵に向き直り、念には念を、これでもかと言わんばかりに祈り続けている。
(あ、でもでも、今回も見つかってしまったりしたら、鐘へお誘いできるんじゃないですか!?)
また周囲を見回し、見つからないことにやや落胆しながらまた祈る。
(先生が、すでにて大人なお姉さんタイプに誘惑されて、鐘を鳴らしに行ったとか、そんなことは……!)
ハッとしたように丘の上を見上げれば、誰が鳴らしたかもわからない鐘の音が響く。……さすがに鈍感な時子も、具合が悪いのではないかと心配になり、智瑜に声をかけた。
「あの……?」
「先生は、渡しません!!」
ぐっと拳を握りしめて振り返れば、大人なお姉さんタイプというよりも、背格好が同じ温和そうな女の子。少々胸が大きいことに、義弘先生はおっぱいが好きそうなのに……と心配になるが、智瑜も負けず劣らず胸は大きい。
「す、すみません! よ……いや、その、ちょっと叶わぬ恋といいますか、障害の多い恋で夢中になってて」
「いえ……具合が悪いのかと、心配になって……お相手は、先生……なんですか?」
「うう……今更訂正なんてできないですよね」
落ち込む智瑜に、同じ先生だったらどうしよう、とも一瞬思いかけるが、彼女が口走りかけた名前なら、きっと違う先生なのだろう。
「……届くと、いいですね」
「はい! 見た目も中身も大人になって、振り向かせてみせます! ……でも、秘密ですよ?」
先生が好きだと知られても胸を張っていられるが、今更ながらに恥ずかしくなったのか智瑜はコソコソと周囲を伺うようにして黙っててくださいと懇願する。
「ええ……もちろんです。私も……秘密の恋をしていますから」
なんだか親近感の湧いた智瑜は花が開くように笑うと、「一緒に頑張りましょう!」と時子の両手を握り、秘密の恋仲間として仲良くしていこうと思うのだった。
綺麗に鐘の音を響かせて、幸せそうに微笑むのは、
シグレ・ナイトウォーカー
と
緋紅朱 赫乃
の二人。
幸せにするのが互い同士だとしても、祝福されて嬉しくないわけもない。目を見合わせればお互いの考えも同じようで、一層笑みは深まるばかりだ。
まるでウエディング・ベルの余韻に浸るように優しくシグレが彼女の額に唇を落とすと、初々しく額に手をあてて照れ笑いを浮かべるものだから、今度は唇にしてやろうかとほくそ笑みつつも、遠目で他のカップルが並んでいるのが見えて、その場を去ることにした。
丘を登ってきたことで少々疲れの見えた赫乃の手をとり、見晴らしのいい丘をゆったりまわり、丁度空いていたベンチへと腰掛ける。
「お昼、ごはん、作ってきた……よ」
にっこり微笑んで赫乃が広げたバスケットには、サンドイッチとフライドポテト、そして白身魚のフライ。
サンドイッチは、レタスにトマトと卵を挟み彩り良く、デザートにはさくらんぼのシロップ漬けを乗せたパイ。このシロップは、赫乃の薔薇園で育てられている薔薇の花弁で香り付けされているので、まさに彼女にしか作り出せない味となっている。
「よく俺の好きなもの覚えていたな」
少し驚き、けれど彼女の自分に対する愛情の深さに嬉しさと愛しさがないまぜになって、シグレはそっと彼女の肩を抱き寄せた。
「シグレさん、のところ、だと、どんな、味、か、わからない、けど……どう、かな?」
抱きしめられるのも嬉しいが、気に入ってもらえるかも心配だ。いずれ毎日彼の食事を任される日が来るのなら、きちんと好みは把握しておきたい――そう思って、少し先走った考えかと頬を染める。
「ん、美味い。パーフェクトだ」
「良かった……」
「ほら、赫乃にも食べさせてあげるから」
そう言われ、おずおずと口を開けば「違う」と悪戯な声が響き、いともかんたんに赫乃は空を舞う。白地に赤いリボンや桃色のフリルであしらった、膝までスカートのゴシックドレスがはためき、それは怪我をした天使の翼のよう。愛しの天使がこのまま飛んでいかぬよう、シグレは力を込めて彼女を自分の膝に座らせた。
「零さないよう、ここに座るんだ」
小柄な赫乃は、すっぽりとシグレの腕の中に収まってしまい、身じろぎもままならない。恥ずかしそうに上目遣いで見やる彼女にサンドイッチを差し出し、小動物のようにモグモグと口を動かす様を愛おしく見つめながら思い出したように呟く。
「そうだ、赫乃は夏休みはどうするんだ? 俺は実家、イギリスに戻るんだが……赫乃も遊びに来ないか?」
咀嚼している間に、それが意味するものを暫し考え、彼の胸元に顔を埋めるように赫乃は答える。
「シグレさん、の実家、行ってみたい、な……。それに、私の、実家……シグレさん、にも、来て欲しい、ね」
恋人同士となって、互いの実家に行って……それはつまり、この先ずっと共に居てくれることを考えてくれているということ。
もちろん彼からの愛情を疑ったことなどないが、それが現実味を帯びた言葉になってくると嬉しい。
「そうだな、予告状なしに盗みを働いちまったんだ。挨拶位はちゃんとしないとな」
「じゃあ、私も、怪盗さん、だね。シグレさんを、奪っちゃった」
ふふふ、と幸せそうに笑う赫乃に目を細め、シグレは彼女の髪を一房すくい、口付ける。
「俺はまだ、赫乃に奪ってほしいものを奪ってもらってないぜ?」
きょとんと見上げる赫乃は、これ以上シグレの何を奪えば良いのかと思案する。きっと心も一つだし、この先のことをほのめかす言葉も交わした。
彼女がうんうん唸っている間にシグレはパイを手に取り、目の前の可愛らしく悩む彼女とお手製の甘さに浸っていると、わずかに口元から零れたシロップを赫乃が見つけ、それを舐めとった。
「教えて、くれる?」
どうしようか、と含み笑いを見せながら、彼女からのおねだりには逆らえない。キスを返し、お互いの口内がシロップの甘さで充満する頃、唇を離してシグレは微笑んだ。
「……俺の苗字は、まだ奪ってないだろう?」
薔薇のように赤く染まる頬に何度も口付けを落とし、このまま幸せという海に溺れてしまうのではないかというくらい、互いを抱きしめ合う。
どこへ行っても、何があっても、この腕は離さない。他のカップルを祝福する鐘の音を遠くに聞きながら、二人だけの世界は、どこまでも甘く広がっていくのだった。
そんな甘い空気が漂う中、トレーニングに来ていた
潦 春貴
は最近特に多くなってきた観光客に、どこでトレーニングに励もうかと周囲を見回した。
丘からの景観が良いこの場所は、休日ともなれば観光客が多いことも理解できるのだが、知らぬ間に新しい店が出来てここまで人が増えると今までのようには動きにくい。どこかコースを変えてみるか、と足を止めれば背後からこちらに近づいてくる足音が聞こえる。
「はるくんがいるーっ! やっほぉおおおお!?」
見事なスライディングをきめて足元に転がり込んできたピンクの頭。確認するまでもなく、
宇佐井 かよ
だ。
「……相変わらず注意力の足りん奴め」
口ではそう言いながらも、手を差し出し立ち上がることを手助けしてくれる。
そんな春貴にとっては当然とも言える優しさに、えへへと笑いながらかよは手を伸ばした。
「はるくんに会えたのが嬉しくって、手を振りながらダッシュしてたら転んじゃった!」
「そこには何も無かっただろう……転けやすいのにバランスを崩しやすい走り方をするからだな」
ふう、と盛大なため息を吐いても、かよは小言をスルーして、キョロキョロと周囲を見回している。
「ねぇねぇっ、はるくんはもう猫神様に会った!?」
「走るときに適切な腕の振り方と言うものはだな……む、猫神?」
「エノコロ岬にいろんな伝説があるんだってー! 永遠のしゅくふく? がもらえるんだよっ!」
「祝福……他力本願な奴が考えそうな伝説だな」
「きっと、健康で長生き出来るってことだよーっ! 猫神様ってすごいよね!!」
キラキラとした目で伝説を信じているかよに少し呆れつつ、最近の観光客増加の理由を理解した春貴は、なんと意志の弱い人間が多いことかと嘆いた。
「確かに、健康で長生き……無病息災の神がいるとは初耳だ。しかしだな、どの道そんなものに頼らずとも、己の鍛錬を怠らなければ健康など願わずとも手に出来る。神頼みなどしようというのが既に――」
「猫恋の鐘ってゆーのを二人でつくといいらしいよっ! はるくん、一緒につきに行こっ!」
「他の観光客のように、男女間で恋仲の者が互いの無病息災を願うのは微笑ましいかもしれないが、俺は健康など間に合っている。それにだな……」
何度小言を繰り返しても、かよは話も聞かずに春貴の腕を引っ張り、鐘の元へと連れて行こうとする。次第に春貴も小言を言うだけ無駄だと悟り、ここまで自分の健康を気にかけてくれているかよの厚意を無下にするのは礼を失すると、諦めたように自身の足で鐘を目指した。
「鐘を鳴らしたら、猫神様に会えるのかなっ!?」
それは、絶対に違うと思う。
けれど、こんなに楽しみにしている顔を見て否定するのも気が引けた。
「猫恋の鐘とやらは、あれのことか?」
「そーだよそーだよっ! はるくん早く――!?」
急ごうと引っ張りすぎて、バランスを崩す。それは、しっかり腕を掴まれている春貴も同じこと。
なんとか体勢をひねり、かよを受け止めることに成功したが、彼女はまるで反省などしていない。それどころか、鐘に並ぶ列を見つけて「割り込めるかなー?」なんて呑気な声をだし、起き上がった春貴から小突かれる。
「ちゃんと並べ、空気を読め。これ以上恋仲の者達の邪魔をするな」
むうっと頬を膨らませ「邪魔なんてしてないよっ!」と怒るも、立ち上がった春貴にはしっかりと手を握られてしまい、無理して駆け出すことができない。
うずうずしながら待った、自分たちの番。猫恋の鐘を見上げ意欲満々な顔をしてロープを握り締めるかよが、春貴にも掴むように促す。……ここまでくれば、ただの付き添いだとは言えないだろう。
「いっくよー? せーのっ……!」
思い切り振りかぶって叩きつけるようにして鳴り響いた鐘の音。今までのようにどこか神聖な響きではなく、豪快すぎる音に周囲から笑いが起きている。
――そして、例に漏れずかよはその勢いで転んでいる。
「貴様は何度転べば気が済むのだ馬鹿者め!」
「えへへ……でもおっきい音の方が健康になりそうなんだよーっ!」
「たしかに、あれだけいい音が鳴ったのならば無病息災の利益もあるだろう」
もう満足だな、と荒々しくかよを助け起こし、順番を待っているカップルに頭を下げると、そそくさとその場をあとにする。
こんなに手のかかる人物を、本来の意味で連れてこようと思う奴がいるのかと思うと、可能性は限りなくゼロに近そうだが、その代わりに転びやすいかよの無病息災を願えたのなら良しとしよう。
横では景色が、お土産屋がと騒ぐかよ。……今日のトレーニングは夜にまわして、人に迷惑をかけないためにも彼女の相手をしようと、春貴は腹をくくるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月24日
参加申し込みの期限
2013年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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