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あおいの刃先が、かなえ──いまや姿を変えたデルタに向けられている。
シルクハットの縁を指で押し上げながら、デルタは楽しげに笑った。
「このコロニーのレジスタンスどもは、すべて討ち死にしたわえ」
落ち着き払った声が地下室の空気を重く染める。
「……ただ、そちの殞脈(エンミラ)は有益ゆえ、生け捕りにせよとのドクターの命ぞ!」
あおいの黒い瞳が、刹那、細く鋭くなる。
血が逆流するような怒りに駆られ、次の瞬間、あおいは床を蹴った。
──瞬間移動。
空間を裂くような感覚が一閃、デルタとの距離を詰める。
だが。
眼前に、あり得ないものが立ちはだかった。
硬質な音を響かせ、目の前の空間に石壁が起き上がったのだ。フィンの目には、洞窟の底面が盛り上がったように見えた。あおいの身体ははじき飛ばされ、壁に背中を打ちつけた。
「……ッ!」
肺の奥から息がもれる。刃を構え直すより早く、デルタが高らかに笑った。
「無意味ぞ。わらわの能力が『創造』であることを知らぬか」
デルタは愉快そうに肩を揺らした。
「わらわが触れた無機物はすべて、わらわの思うように生まれ変わる! 石壁も、武器も、鉄とて、わらわの意のままよ」
あおいは舌打ちをして、ちらと視線を滑らせた。
そこには、呆然と立ちすくむフィンの姿がある。
「フィン、逃げて」
「なに……?」
「いまの見たでしょ? いま、目の前にいるのは噂に聞く最強のガーナックよ。フィンが巻き添えになる必要はない」
でなきゃ、とあおいはショートブレードを構え直した。
「私と共に戦って!」
デルタはにやりと口角を吊り上げた。
「それが甘いというのじゃ」
視線がフィンに移る。
「この男はガーナックϜ、我が最愛の男よ。男のガーナックはいないじゃと? 知識の浅いことよ」
のう? とフィンに同意を求めるような目を向けてデルタはつづけた。
「ディガンマ、わらわに手を貸してくりゃれ。あの娘、生かしてとらえるでのう」
空気が凍った。
フィンの表情がみるみる強張っていく。
この女がデルタ? 俺が、最愛の男だと?
そのような記憶はない。だが、胸の奥に触れられたような不可解な感覚が、心を締め付ける。
一度記憶がデリートされる前の話なのか。
それとも、まったく別の何かか。
身体が動かない。
上方の塹壕口から、轟音と共に新たな人影が飛び降りてきた。
と同時に、白い閃光が視界を焼く。
「叢雲(むらくも)さん!」
「来たのです!」
若い男の声が響き、そのすぐ後に、あおいでもデルタでもない女の声が重なる。
とっさに目をかばいながら、フィンは耳を澄ませた。
閃光が薄れる。
見覚えのない男女が立っていた。
男は黒いナノスーツ姿で、両手からまだ魔力のきらめきが煙のように揺れただよっている。魔法(ノクスラ)を使ったばかりの証だ。
女もナノスーツを着ている。背丈は低く、目は前髪に隠れていた。あおいとデルタの間へ割り込む。
「ここのレジスタンスはもう壊滅状態だ」穏やかな顔つきの男だったが、言葉には悔しさがにじんでいる。「叢雲さんだけでも間に合ってよかった」
ふん、とデルタは鼻で笑った。
「裏切り者のΤ(タウ)と……たしか、佐藤とかいうレジスタンスか。ちょうどよい、始末してやろうぞ」
デルタは足で地面を蹴る。瞬間、足元の岩が溶けるように形を変え、十数本もの石のナイフに姿を変えた。刃は風切り音とともに回転しながら飛翔する。
英二の前に、半透明の緑色の障壁が立ち上がった。ガラスのように光を受けて揺らめき、石刃を叩き落とす。衝撃が障壁全体に波紋のように走った。
「いつまでもその安っぽい障壁(ヴェルミス)がもつと思うでないぞ」
デルタの声は愉悦と嘲りに満ちていた。
あおいは短く息を吐き、背後の壁に駆け寄る。迷いなくレバーを引き下げると、重い機構音と共に真横の壁が崩れ、砂塵の向こうに細い通路が現れた。
「くだらぬ」
デルタが指を鳴らす。瞬時に、崩落した岩塊や鉄骨が逆流するかのように動き、通路を塞ごうとする。
銀色の光が割って入った。フィンの腕だった。いや、すでに腕の体裁を成していない。肘から先が鋭い刃のように変形し、迫る岩を切り払う。
同時に、彼の身体から布の擦れる音がした。ボロ布を肩から引き剥がし、足元に落とす。あらわになったのは、光沢を帯びた黒いシャツ。ベストともども、ナノコートの光沢を宿している。
「逃げてくれ。あおい」
数十秒前、あおいが告げたのと同じ言葉だ。
だがその先の言葉はなぞれない。『共に戦って』とは。
なぜなら、俺は──。
刃と化した右腕が再び変形を始める。金属の表面が液体のように流動し、波紋を打ちながら長く伸びて鞭のようにしなると、蛇のような動きでデルタの胴を絡め取った。
金属の帯がデルタの腰と胸をきつく締め上げる。わずかに触れただけで、鋼鉄にも似た冷たさと重量感が伝わった。
「ディガンマ、血迷うたか」
デルタの声が鋭くなる。
「俺は、ドクターから命令を受けていない。受けていない以上、好きに行動する」
フィンの声音は低く、揺るがなかった。
「あんた……」
あおいがフィンを見る。その瞳にわずかな驚きと、別の何かが揺れた。
「行け!」
フィンの足元が崩れる。デルタが操作しているのだ。
「ターヤ、英二くん、行こう。事情はあとで」
あおいは英二、ターヤと共に通路へ駆け込み、崩れゆく影の中へと消えた。
と同時に、石壁が崩れ落ちて埋まった。
フィンはゆっくりと腕を振る。銀色の表面が波紋のように揺れ、鋭い刃や鞭の形を失っていく。液体の流れが収まり、やがて本来の人の腕へと戻った。
残響だけが塹壕にこだましていた。
デルタが、ゆっくりとフィンに歩み寄る。
「……まあよい。叢雲あおいこそ逃したが、レジスタンスの殲滅は遂げたゆえ」
すっと彼に身を寄せ、胸元へ頬を押し当てた。
「わが運命の恋人よ……そちの呼吸も、鼓動も、この手で感じられるとは……ああ、やはりたまらぬ」
白い指でフィンの腕をなぞる。その動きは絹のようにやわららかく、しかし離れぬ蔦のごとく絡みつく。吐息に甘い香が混じり、まるで心臓の奥まで侵食してくる薔薇の棘のようだった。
「じゃが、どうもそちには、多少の調整が必要なようじゃのう」
恍惚としたまなざしで、デルタはフィンを見上げた。
[TOS] 宿命交差
cast
フィン・フォアラン(ガーナックϜ) /
八神 修
叢雲 あおい /
七夜 あおい
佐藤英二 /
佐藤 英二
ターヤ・トイヴァネン(ガーナックΤ) /
野々 ののこ
ガーナックΔ /
八幡 かなえ
この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件等とは一切関係がありません。
『らっかみ!』本編ともパラレルワールドであり、この展開が本編に影響することはありません。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月20日
参加申し込みの期限
2025年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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