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寝子島高校
ある夏の風物詩
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学生最後の夏。
稲積 柚春
は
ウォルター・B
と一緒に「浴衣ウォーク」に来ていた。
最初に浴衣をお互いに選び合う。ウォルターの浴衣は深緑色のもの、柚春は紺色の生地に朝顔がいくつか描かれているものだ。
歩きながら、柚春は隣のウォルターをちらっと見上げる。彼はいつもなんでもスマートに着こなす。浴衣姿もそう。「あの人かっこいい」そんな声が聞こえてきて、嬉しい。
(……デートに見えるかな、引率に見えてないといいな)
そっとウォルターの右薬指を見る。ペアリングがはまっていて、これは柚春とおそろいのもの。
こいびとのしるし。
柚春の胸の奥が、じんわり溶けるように温かくなった。
「なぁに?」
ウォルターと目が合う。
「浴衣姿もかっこいいね」
かっこいいと直接隣で伝えられるのは柚春だけ。
小腹がすいたところで、チェックポイントでかき氷を1つもらった。かき氷はいちごシロップがかかっていた。スプーンが2本刺さっているから、シェアして食べるのにちょうどよかった。この人混みなら、2人がそんなことをしていても誰も気づかない。いや、気づかないのならシェアじゃなくて。
「はい、あーん」
小声で言いながら、かき氷を1さじすくって、ウォルターの口へ運ぶ。人混みがあるとはいえ、人前ではあるから、少し心臓がドキドキする。
「冷たいけど美味しいねぇ。柚春も口、開けて?」
柚春の口にも、ウォルターの使ったスプーンでかき氷が運ばれる。食べさせ合うというただそれだけの行為なのに、歩いているときよりも距離が近くて、嬉しい。もちろん心臓もドキドキしている。人前だからというのもあるが、今のは物理的距離が近くて、嬉しいのだ。
それから向かったのは寝子島神社。お参りをして、おみくじを結ぶ。それから耳福池へ。時間に余裕があるから、耳福池で足を止めて、お祭りの喧噪を少し遠目で眺める。ここもチェックポイントだから、冷たいほうじ茶と黒蜜きなこのわらび餅が無料だった。
「柚春」
ウォルターに呼ばれてお祭りから視線を移せば、真面目な顔でウォルターの手が柚春の顔へ近づく。彼の指は柚春の口元を拭った。
「ついてたよ」
「……キス、されるのかと思った」
「人目があるから、また後でねぇ?」
そう言ってウォルターはふふっと笑う。
水面に揺れる灯りが、まるで柚春たちを祝福しているみたいだった。
ゆっくり休んだら、ロープウェイで九夜山山頂へ。山頂にはカップル席が設えられていた。柚春とウォルターは並んで腰掛ける。夜空にいくつもの大輪が咲いた。
打ち上がる光の下、柚春はそっとウォルターの袖を掴む。気づいたウォルターと目が合う。
(……手も、いいかな?)
視線でそう告げてから、そっと指を絡ませた。
「来年も、一緒に来ようね」
小さな声で、でも花火と花火の隙間を狙うようにして、告げる。
(聞こえたかな、返事はあるかな)
絡ませた指が、少し強く絡ませ返される。
「そうだねぇ」
山頂からの帰り道。柚春は不意に痛みを感じて足を止める。慣れない履き物のため、足の指の間が赤く擦れてしまっていた。痛みを我慢すればなんとか歩けなくもないが、まだ耳福池を過ぎたところだ。歩かなければならない距離はまだある。
「わ……っ」
突然視界が変わった。いつもより高い位置を見ている。高い位置?
「暴れないでねぇ?」
ウォルターの声がすぐそばで聞こえる。それもそのはず、柚春はウォルターに抱き上げられていた。
お姫様抱っこ、である。
声と、身体と、表情と。恋人の全てが近くにあって、今日一番、柚春の心臓が高鳴る。緊張して身じろぎできずに固まっていると、ウォルターが苦笑した。
「何があっても絶対に落とさないから、リラックスしててねぇ?」
そのままゆっくりと歩き出す。必然的に2人の歩く速度は遅くなる。気がつけば、周囲には誰もいなかった。
ようやく、2人きりだ。
「ワット、約束、覚えてる?」
もちろん、とウォルターは答えて、柚春と唇を重ねた。
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あとがき
担当マスター:
鳴葉ゆらゆ
ファンレターはマスターページから!
シナリオにご参加いただき、ありがとうございました。
鳴葉ゆらゆです。
「浴衣ウォーク」はいかがだったでしょうか。
楽しんでいただければ幸いです。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月21日
参加申し込みの期限
2025年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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