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買い物袋を揺らしながら路地を入り、
綾辻 綾花
はふふりと見慣れたアパートを見上げる。
古くもないが新しくもなく、可愛いにゃんこの溜まり場でもなければオシャレなカフェも入っていない。そんな特筆すべき点のないアパートだけれど、何度来たってドキドキするのは
早川 珪
が住んでいるからだ。
少し前髪を整えて、買い忘れがないかも確認して。いざ珪の部屋を目指して歩み進める綾花は、緊張で息が詰まりそうだった。
(初めてじゃないけど……)
彼のプライベート空間に訪れるのも、そこで手料理を食べてもらうことだって幾度かあった。今では料理教室にも通っているし、さらに腕を磨けていると小さな自信も積み上げている。
けれど、今日は初めてのおうちデート。恋人になって初めて訪れる彼の家を前にすると、次第に鼓動は緊張か期待かわからなくなった。夢じゃないかと左手を見るけれど、薬指にはペアリング――恋人だからこそ、何か起きても不思議ではないんだと思うと、綾花の頬はぶわりと赤くなってしまう。
(きょ、今日は珪さんに料理を作りに来ててっ……!)
夢想しかけたものを追いやって、でも期待してないわけではと呼び戻して。階段をのぼる間も綾花は今日のシミュレーションに忙しく、足音になど気付かなかった。
「綾花さん? って……どうしたの!?」
スーパーを出たとの連絡を最後に、なかなかやって来ない綾花を心配していた珪にとって、顔を赤くする彼女が恋人のひとときを考えていたなど思いもよらず。
「どう、って、え? えっ??」
買い物袋を取り上げられた綾花は横抱きにされたまま、彼の部屋へと向かうことになった。
そうして体調不良だと誤解された綾花は、椅子に座ることを余儀なくされ1度は珪がキッチンに立った。なんとかお米の浸水とアサリの砂抜き準備を終え、後に控える魚とたけのこをどうしようかと熟考する姿は見守りたくもあったが、すっかり頬の赤みも引いた綾花はやっぱり珪に手料理を振る舞いたい。
「次は、私の番ですね。珪さんは味見と……調理器具の準備をお願いします」
買ってきた調味料に被りはないかと確認して、エプロンを着ける。毎日とはいかないけれど、これから作る機会もあるだろうからと微笑めば、疑うようだった珪の目線も和らいでくる。
「無理だけはしないでね? 僕が好きなのは、綾花さんの手料理じゃないんだから」
ありがたいと思うし、一緒に食べられて嬉しいけれど、それは綾花が元気に笑ってくれるから。そう真面目に告げる珪の気持ちがくすぐったくて、綾花は料理前に外そうかどうしようかと悩みながら指輪を撫でた。
「……珪さんは、普段指輪ってどうしてます?」
「今は、他の先生たちの様子見かな。どうしても、結婚指輪以外はしづらい職場だし……あ、でも今年の自己紹介で『恋人はいない』って言わなかったよ」
ふと思い出すように笑った珪は、たけのこの水煮をザルに開けて得意げに指を立てる。
「あれだよ、『ご想像にお任せします』ってやつ」
下手に答えれば、何かと好奇心旺盛な人たちから質問責めにされることもあるだろう。そんな中で、珪は綾花の存在を隠さず匂わせるに留めてくれた。これは付き合いたての譲歩ではなく、しっかりと守った愛情の証だ。
「私は大学にもつけて行ってるので、恋人がいるって気付いてもらうこともありますよ」
だからと言って、綾花だって今は珪の詳細を根掘り葉掘りとは話せない。それを寂しい思うことはあっても、きちんと2人の中に確かな気持ちがあればいいとわかっている。
「珪さん……美味しい料理、作りましょうね!」
たけのこは穂先と根元で切り方を変えて、油揚げは小さめに刻む。珪が慎重にだし汁をカップで量っている間に、綾花がさじを使って手早く調味料を合わせて準備を整え、あとは炊飯器任せ。
魚も貝も煮すぎると身が固くなってしまうけれど、魚は丸ごと煮付けにする予定なので、霜降りなどの手順を考えると、取りかかってもいいかもしれない。
「お魚、あっさりめと濃いめ、どっちに仕上げましょうか」
「うーん、僕は甘辛いイメージだけど……綾花さんは?」
寝子島で生まれ育った綾花にとって、魚介類は身近なものだ。そのため新鮮さを活かして薄味にすることもあるけれど、決して濃い味を食べないというわけでもない。
「それじゃあ、今日は少し濃いめにしてみましょう。早川家に近いかどうか、教えてくださいね」
「責任重大だな。他に手伝えることは?」
「なら……」
大きな面の鱗をお願いしようか、それともメバルは棘の鋭い場所もあるから、念のために控えてもらおうか。
今回アサリはお吸い物にするけれど、味噌汁が良かったかも聞きたいし、ワイン蒸しが好きならそれに変えても構わないし。聞きたいことはいっぱいあって、自分の好きも綾辻家の味も知ってほしいと唸る綾花に、珪はふはっと子供のように笑った。
「今日は最初だけど、最後じゃない。……でしょう?」
次がある。それを彼も楽しみにしている。焦りに気付いた綾花はこつんと珪に寄りかかって、改めてこの人が恋人なのだと温もりを確かめた。
「はい。……よろしく、お願いします」
見上げた先の微笑みは優しいのに、じっと見られるのが恥ずかしいのはなぜだろう。
もっとみたいと顔を寄せ、やっぱり恥ずかしいと薄目になり。自然と瞼を閉じる頃には、鼓動が2人分聞こえた気がした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月28日
参加申し込みの期限
2025年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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