this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
音喫茶『琴線ムーシカ』
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
カフェ巡りは至上の贅沢である。少なくとも本日、
朝永 真深
にとってはそうだ。今日は休日、天気はすこぶる晴れ模様。水泳部の練習もお休みとあっては出かけないわけにいくまい。
和風カフェ。昭和レトロ喫茶。星ヶ丘の紅茶専門店。この世には多様なカフェが存在するという。先に挙げたものなどスタンダードな類で、中には聞いたことも見たこともない目を疑うような奇矯なコンセプトカフェも少なからずあるようだ。そんなところにも興味はあったりするのだが。
「やっほー、おまたせ真深!」
「会いたかったよ~、カーリー!」
行き先はカーリーこと友人、手島 ゆかりの希望に合わせることとしよう。寝子島駅へ降り立った彼女と流れるようにハグを交わし、再会を喜ぶ。といって彼女は本土から通う寝子高生でありクラスメートで、別段長いこと離れていたとかではないのだが。
ともかく二人が会って遊びにでも出かけるなら、ゆかりのリクエストが行動の指針となることが多かった。真深は、時折秘めた行動力を発揮するもののどちらかといえば内向的である。一方のゆかりはいかにも現代の女子高生といった快活で奔放なたちであり、真深をぐいぐいと引っ張ってくれるのだ。
「まぁ、真深の時々暴走するやつも嫌いじゃないけどね」
「何それ? そんなんじゃないし、あたし」
「いやいや、何か噛みあったときの真深の謎の行動力ときたら、びっくりしちゃうよ。おかげで退屈しなくていいわ~」
「心外だなぁ」
今日はデートだ。腕を絡めて旧市街の参道商店街を行く。カフェ巡りの至福もこうして、気の置けない友人と共に歩む道行きあってこそだ。二人してテンションが上がり、次第に足取りは軽くなった末スキップとなり、もつれて転びかけた。
噂の和風カフェは最近オープンした新店舗で、目新しさも手伝って少々混雑していた。
「おお……可愛い」
「いらっしゃいませ、ご注文お伺いしま……お、お客様?」
うっかりじっくり見つめてしまう真深へ、ゆかりがぺちんとツッコミを入れた。店員の和のテイストを取り入れた制服が大変愛らしく、店内の混み具合を巧みにさばく健気な働きぶりについつい注目してしまう。
「真深、おしゃれ好きだもんね」
「うん。ああいうのを来て働けるなら、カフェのアルバイトっていうのもアリかな……?」
「いやぁ、真深に接客業はどうかなぁ。気分屋な店員ってちょっと怖いなぁ」
「お客の前ではちゃんとするし……」
注文した抹茶ラテと白玉ぜんざいは深みある味わいで大いに気に入った。また来ようと思う……しかし制服はひとまず見るだけにしておくのが良いかもしれない。
太陽に熱せられたシーサイドタウンはじりじりと焦げるようだ。まだ初夏だというのに、どうにもたまらない。飛び込むように目当ての純喫茶へ入店した。
「私はオムライスとアイスコーヒーで」
「あたしは、鉄板ナポリタンでお願いします」
「ええ、この暑い日に鉄板?」
「だって、お店の中は涼しいし。それに食べたいんだもん」
「まぁいいけどさ~。あ、私、デザートにかき氷も食べちゃおうかな」
「いいね、あたしも頼もうっと。ブルーハワイで!」
「私はイチゴ~」
二人のやりとりを、店主である初老の夫婦がくすくすと微笑ましく聞いていた。
店内にはレトロなシティポップが弾むように流れていた。今でもコマーシャルなどによく使われたりする定番のナンバーばかりだ。内装に飾り気はないが懐古的で温かみある雰囲気は趣き深く、何とも居心地が良かった。ピークタイムを外れて客の姿もまばらであり、大いにゆかりと二人おしゃべりに花を咲かせることができた。
鉄板ナポリタンは確かに少々熱かったが何、暑い日に熱いものを食するのも乙というものだ。
星ヶ丘地区の紅茶専門店でダージリンをすすりながらふと浮かべたゆかりの表情に、真深は怪訝そうに首を傾けた。
「カーリー? どうしたの。何か悩みでも……」
「ああ、ううん。そうじゃなくてさ」
困ったように眉を寄せて苦笑いする。窓の向こうに見える空はいつの間にか赤みがかっており、今日という日の終わりを告げていた。
「この島に来て、真深と楽しく遊んでさ。夕方になるといっつも、寂しくなっちゃう。ああ、終わっちゃうんだなぁって……いや、帰りたくないってわけじゃないよ? でも、私ってこの島の人じゃないんだなぁって実感しちゃって、何だか……」
「ふ~ん。あたしと離れがたいって? もっと真深ちゃんと一緒にいたいよ~って、泣けてきちゃうんだ?」
「もうっ、言わないでよ! 恥ずかしいじゃん!」
顔を赤くするゆかりの手を握り、真深は甘い紅茶のように笑んだ。
「次はいつ遊ぼうか? そうだ、カーリーの服を選んであげるよ! 似合いそうなのをいくつか見繕っとくからさ」
「……うん。可愛いのを一つ頼むよ、真深君」
「おまかせあれ~」
あなたは大切な友人だからなどと、明朗に伝えたりはしない。真深も女子高生、クサイセリフは口はばかるお年頃である。だからいっそう強く、彼女の手を握った。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
音喫茶『琴線ムーシカ』
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月28日
参加申し込みの期限
2025年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!