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芽吹く約束。預けた想いの向かう先
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広がる水平線を背に寄り添い合う、猫神と天女の姿。
上手く立地を活かして現実の景色を溶け込ませたイラストには、2人の逢瀬が幸せそうに描かれていた。
「……ここ、ですか?」
買ってから日が経っていたので、念のため土産物屋で受付の場所を確認してから来たのだが、休日の割に混雑している様子がない。それどころか、鐘を鳴らし終わったのだろう恋人たちも、少し周囲を見渡すとイラスト前で記念写真だけ撮って先へ進んでしまうのだ。
「猫恋の鐘の麓で、2人が……見守っている場所、だったよね?」
ふと何かを閃きかけた珪が、じっくりと猫神と天女を見つめる。その優しい眼差しは、ここではなくもう少し遠く……丁度、鐘を鳴らして降りる階段の脇にある小道を辿った先を見ているのではないだろうか。
不揃いな敷石で形作られた小道は、寄り添って歩かなければ足を踏み外してしまいそうなほどに狭い。こんな人を寄せ付けない場所に、本当にあるのだろうかと不安が募りかけた頃。
「あっ……!」
木陰に隠されるように、質素で小さなカウンターがひとつ。
周囲の花の手入れをしていたスタッフが、こちらに気付いてニコニコとカウンターの前に立った。
「ようこそ、恋人たちの丘へ! 本日は、どんな御用向きですか?」
「恋人宣誓書の祝福を、お願いしたくて……っ!」
神社のように厳かな空気がなくとも、受理をされるまでは緊張する。
本当に場所はここで合っているだろうか、もし万が一なにかあったら……不安から手にも力がこもり、2人で差し出した宣誓書は微かに震えていた。
「なるほど……それでは、綾辻綾花さん。あなたの誓いを、おひとつ聞かせてください」
「え!? 誓い、は……珪さんを幸せにした……します!」
咄嗟に口から出たのは、彼にあてた宣誓書のメッセージ。でも、そのままでは誓いというより希望なのではと思い、慌てて言い直してしまった。
せっかくの誓いの場なのに。そう内心で嘆いているうちにも、今度は珪が誓いを述べる。
「その幸せを枯らさぬよう、育てていきます。どんなときも、2人で」
何のためらいも無く告げる珪は、しっかりと綾花の手を握り返していた。
まるで『僕のだ』と見せつけるように軽く引き寄せ、そうでしょうと言わんばかりに微笑むものだから、不意打ちの爆弾を食らったかのように綾花はあわあわしてしまう。
じぃっと交互に2人を見やる視線。想いの深さを聞いて満足げに頷いたスタッフは、笑顔でスタンプを押してくれた。
「ありがとうございます! しっかりと天女の羽衣係として、宣誓に偽りがないことを確認しました」
どうぞと返却された恋人宣誓書には、愛らしくデフォルメされた猫神と天女の姿がある。
思ったよりも淡いピンク色のスタンプが、光の加減で淡くキラキラと輝き、まるで見守られているようだ。
並ぶ名前、互いの想い。どれをとっても夢みたいで、珪の顔を覗き込む。
「やっと、だね」
眩しそうに顔を綻ばせて見つめ合うと、2人は揃って天女の羽衣係に一礼し、来た道を戻った。
春の木漏れ日に溶けることなく、潮風にさらわれることもない誓いは、珪の言う通り『小さな思い出』なんかに収まらない。
これはきっと――大事な、2人の始まりだ。
「……私、ずっとゴールが見えないのが怖かったんです」
走っても走っても、どこに向かってるのかわからないことが。
辿り着いたと思った先は給水所ばかりで、いつまでたってもゴールテープはおろか、走っている人の背にも街道の人混みにも、辿り着きたい姿を見つけられないことが。
「でも、今は違うんです。途中にちゃんと道しるべがあって、珪さんが待っていてくれる地点があるって……それがわかるだけで、こんなにも走りやすくなるんですね」
恋に『ゴール』という定義は曖昧すぎる。
想いを伝えても、付き合えるようになっても……こうして宣誓書を書いたって、次の『ゴール』は現れた。
人生という長い道のりの中で見れば、ただの通過点。でも2人にとって、そこは大事な思い出を記録する唯一のチェックポイントに変わる。
このマラソンは、きっと終わらない。走るペースもまばらで、振り返るたびに景色が違って見えるだろう。
だけどいつか、
ペアリング
が左手に変わるときは――長い道を、あなたと併走していると、信じて。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月20日
参加申し込みの期限
2025年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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