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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
芽吹く約束。預けた想いの向かう先
目覚ましが鳴る少し前。静かな朝にまどろむことなく、綾辻 綾花は飛び起きた。
カーテンの隙間から伸びる明かりは柔らかく、日がそんなに高くないことを告げている。けれど、仕掛けたはずのアラームを聞いた記憶がない。そもそも仕掛け忘れて、すっかり寝過ごしてしまったのではないだろうか。
いざ時刻を確認しようと、ドキドキしながらスマートフォンに手を伸ばす。よりにもよって、引っ掴んだ瞬間にアラームは鳴り響いた。
「きゃあっ!？」
いつもと違う音楽と大きな振動。思わず取り落としてしまったけど、別にスマホが壊れたわけじゃない。綾花の叫びを聞いた愛猫のクロワが何事かと駆けつけ、果敢にもスマホへ立ち向かっていくが、これは気合いの入りすぎた昨日の自分による特別なアラームだ。
「大丈夫ですよ、クロワ。ええと、確か……」
冷静さを取り戻した綾花は、数度のタップやスライドを繰り返し、アラームの解除に成功する。ふぅっとひと心地ついてクロワをなだめると、改めて時間を確認した。
予定通りの起床時刻。昨日のうちにお弁当の仕込みもしてあるし、炊飯器もくつくつと良い香りを漂わせはじめている。
カーテンを開けて見れば、予報通りの快晴。全てが上手くいきそうな青空に、今度こそと期待が高鳴る。
今度こそ早川 珪と２人で『恋人宣誓書』を出しに行く。
（珪さん……『ただのイベント』じゃ、ないんですよね？） 
エノコロ岬の恋人の丘と言われる場所で、南京錠のように謂れがあるでもない。
ただ２人で項目を埋めて提出すれば、記念スタンプがもらえるだけのお土産の一種。
公的な証明をするでもなく、何枚も出せるそれは……もしかしたら、１人でだって出せたのかもしれない。
――僕が預かるよ。
昨年の秋は、恋人ではなかった。
それでも溢れる想いを伝えたくて、１人で『恋人宣誓書』をしたためた。
「もう、嘘じゃなくなりましたよ」
本当は、そんなに厳密なものではないと知っているだろうに。
大事な誓いだからこそ、責任持って宣誓するのだと……珪は真面目に考えてくれて。嬉しい反面、どうしてもダメだっただろうかと、たまに子供っぽい考えをする自分も見え隠れしていた。
……そんな、もだもだする時間は今日で終わり。
猫神と天女に認めてもらったかのようなスタンプは、どんなに可愛いだろう。
覚悟を決めたあなたは、どれほど素敵で……どれほど、幸せそうな顔で笑うのだろう。
胸を張って彼を恋人と言える日は、どんな幸せが萌ゆるのだろうか。
カーテンの隙間から伸びる明かりは柔らかく、日がそんなに高くないことを告げている。けれど、仕掛けたはずのアラームを聞いた記憶がない。そもそも仕掛け忘れて、すっかり寝過ごしてしまったのではないだろうか。
いざ時刻を確認しようと、ドキドキしながらスマートフォンに手を伸ばす。よりにもよって、引っ掴んだ瞬間にアラームは鳴り響いた。
「きゃあっ!？」
いつもと違う音楽と大きな振動。思わず取り落としてしまったけど、別にスマホが壊れたわけじゃない。綾花の叫びを聞いた愛猫のクロワが何事かと駆けつけ、果敢にもスマホへ立ち向かっていくが、これは気合いの入りすぎた昨日の自分による特別なアラームだ。
「大丈夫ですよ、クロワ。ええと、確か……」
冷静さを取り戻した綾花は、数度のタップやスライドを繰り返し、アラームの解除に成功する。ふぅっとひと心地ついてクロワをなだめると、改めて時間を確認した。
予定通りの起床時刻。昨日のうちにお弁当の仕込みもしてあるし、炊飯器もくつくつと良い香りを漂わせはじめている。
カーテンを開けて見れば、予報通りの快晴。全てが上手くいきそうな青空に、今度こそと期待が高鳴る。
今度こそ早川 珪と２人で『恋人宣誓書』を出しに行く。
エノコロ岬の恋人の丘と言われる場所で、南京錠のように謂れがあるでもない。
ただ２人で項目を埋めて提出すれば、記念スタンプがもらえるだけのお土産の一種。
公的な証明をするでもなく、何枚も出せるそれは……もしかしたら、１人でだって出せたのかもしれない。
――僕が預かるよ。
昨年の秋は、恋人ではなかった。
それでも溢れる想いを伝えたくて、１人で『恋人宣誓書』をしたためた。
「もう、嘘じゃなくなりましたよ」
本当は、そんなに厳密なものではないと知っているだろうに。
大事な誓いだからこそ、責任持って宣誓するのだと……珪は真面目に考えてくれて。嬉しい反面、どうしてもダメだっただろうかと、たまに子供っぽい考えをする自分も見え隠れしていた。
……そんな、もだもだする時間は今日で終わり。
猫神と天女に認めてもらったかのようなスタンプは、どんなに可愛いだろう。
覚悟を決めたあなたは、どれほど素敵で……どれほど、幸せそうな顔で笑うのだろう。
胸を張って彼を恋人と言える日は、どんな幸せが萌ゆるのだろうか。
運営部より
このシナリオは プライベートシナリオ です。
以下のＰＣのみ参加することができます。
▼参加可能ＰＣ
・綾辻 綾花さん
※その他の方は参加できませんので、ご注意ください。
※このシナリオでは、Ｘキャラ・ＮＰＣが参加ＰＣと同等量で描写されます。（追加料金が必要です）
参考：ご利用ガイド／プライベートシナリオ（プライベートシナリオの申請方法）
※参加申込み後、アクション投稿期限までに必要な追加料金が差し引かれます。
らっポ履歴に「プラシナ追加」と表示されて差し引かれるまでは、必要な分を保つようお願いします。
※Ｘキャラのアクションはキャラメでらっかみ！ 運営部宛てに投稿してください。
アクション投稿期限まで書き直しは何度でも可能です。最後の１通分（1000文字以内）のみが有効です。
※ＮＰＣのアクションは投稿できません。
確定ロールにならない程度で絡み方を書くのは自由です（通常のシナリオと同じ）。
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2025年06月20日
- 参加申し込みの期限
-
- 2025年06月27日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2025年06月27日 11時00分
リクエストありがとうございます、浅野悠希です。
こちらは、綾辻綾花さんのプライベートが満載なシナリオです。
このシナリオでは『時の流れ』が設定されています。 - プロフなど各種設定にはご注意ください -
■年月日 ：寝子暦1372年５月２日（土）～５日（火/祝）の連休、いずれか１日。
※あくまでこのカレンダーは目安です。綾辻さんの思う世界線のカレンダーをご使用ください。
■気象予報：快晴。５月初旬のわりに、少し暑そうです。
概要 - 恋人宣誓書の提出チャレンジ☆ というシナリオです。 -
■できること
５月のエノコロ岬を中心に、デートを満喫して頂くお話になります。
花を愛で、海を眺めながらお弁当を食べ、帰りにどこかでまったりして、存分に楽しんでください！
ガイドに縛られず自由にアクションを書いて頂ければと思います。
もちろん申請いただきました内容も、描写可能ですのでご安心くださいね。
ＮＰＣとＸキャラ
今回登場とお伺いしてますのは、ＮＰＣ：早川 珪
綾辻さんの恋人です。５月となり、気持ち新たにデートへと向かう姿は緊張しているかもしれません。
先月、彼の覚悟は一部のみ綴られていました。今はどうかというと……？
※ 独自ルール ※ - こちらは他ＭＳへ対応を迫る行為はお控え下さい -
浅野が担当するシナリオでは、 様々な短縮表記が可能 です。
参照シナリオがある方、Ｘキャラと参加したい方、アイテムやイラストを参照してほしいなどありましたら、
『独自ルール』をご参考に短縮表記をされると、アクションの圧縮に繋がります！
※気になる方は、ぜひお気軽に利用してくださいね。
※今後は、基本的に参照シナリオを提示されない限りは、同じ世界線として扱いません。
寝子暦1372年の卒業式以前のシナリオは、問題なく『過去』として参照が可能なため、引き続き参照します。
それ以後は自主申告がないと、浅野側では別の世界線なのか同一世界線なのかを判別することができません。
そのため、 物語の隙間を埋めるような描写 を希望される際は『必ず』参照シナリオをご提示ください。
※過去参加して頂いた浅野のシナリオに関しても、記憶違いを避けるためにご協力頂けると助かります！
（そのため、１度お知らせ頂いた内容であっても、必要な場合は都度お知らせ願います）
※必須じゃないけど知っておいて欲しいなという事柄については、 少しであれば 確認させて頂きます。
※但し、こちらは全てに目を通すと確約をするものではなく、あくまで余力があればとなります。
それでは、よい１日をお過ごし下さいね！