this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
はれのちくらげ、ときどき雨
1
2
3
4
5
つぎへ >>
ねこったーのようなSNSにはとかく無根拠な噂の類が流布されがちであるし、あることないこと拡大解釈され尾ヒレがつきまくることも珍しくはない。
稲積 柚春
だってそれは分かっているし振り回されるつもりもないのだが、それはそれとして「幸運のナントカ」などと縁起の良さそうな言葉を見つけたなら少々、心惹かれないこともない。
「ねぇワット、『幸運のネコクラゲ』だって。見つけられたカップルは、永久に結ばれる……だって!」
「ネコクラゲ? クラゲの仲間ってこと? 海水浴には少し早いんじゃないかなぁ」
「そうじゃなくて。ほら」
その日は柚春の検診のため、
ウォルター・B
の付き添いにて病院に訪れていた。妊娠が分かってから大変なことも多かったが、ようやくにして安定期へと入り今は体調も問題なし。ただお腹の膨らみがやや目立ち始めてくる頃であり、少しばかりの不安と抑えきれない喜びがないまぜとなって、心理的には少し落ち着かないかもしれない。ウォルターもまたそんな妻を慮って、休日にこうして彼女を支えながらに病院へ付き合ってくれたのだ。ちなみに医者の診断によれば特に問題などなく、母子ともに良好とのことである。
そんな中で見つけた、他愛もない噂だ。取るに足らない、学生がつぶやきをバズらせるためについたちょっとした嘘といったところだろう、普通に考えるならば。けれどどこか、なんだか気になる。ひょっとしたらと考えてしまう。いやいやそんな馬鹿なと思いながらに目をそむけてしまうことも易くはない。
その理由がつまり、柚春の指さした先。病院の待合室に開いた窓の向こう、ふわふわと宙に浮かぶクラゲの姿だった。
「……クラゲだ?」
「クラゲだねぇ」
浮いていた。宙を。クラゲたちは心地よさそうに漂い、風に任せて緩やかに運ばれ、舞っていた。
つまり今日は、そんな日であるらしい。
診察料金の支払いを終えて病院を出てみると、クラゲたちは実に奔放に眼前を揺れていた。
「毒は無いのかな?」
「大丈夫そうだよ、子どもが風船みたいにして遊んでるし」
クラゲにも様々なタイプがいるだろうが、少なくともこの比較的オーソドックスなフォルムをしたクラゲたちに毒性は無いらしい。キノコのようなかさをぱかぱかと開け閉めして、空気を吐いて飛んでいる。
「で、ネコクラゲだっけ? 一緒に見るといいことがあるって」
「カップルが見たら永久に結ばれるんだってさ。どこにいるのかなぁ?」
「本当にいるかも分からないけどね。でも、見られたらいいねぇ」
二人並んで帰路を辿る。歩き始めるとお腹の重みを自覚するが、足取りは軽やかだ。
「もし見られたら……僕たちだけじゃなくて、この子にも恩恵があるかな? 夫婦が幸せなら、子供だって幸せだよね!」
「そうだといいねぇ。ほら柚春、こっち側を歩いて」
妊娠を知ってからこちら、気遣いが加速するウォルターは自分から進んで車道側を歩くし、重たい荷物は柚春に持たせないし数時間に一度は体調の良し悪しを尋ねてくる。嬉しくもむず痒かったりする。
「ネコクラゲってもしかしてこの、ソコキリコクラゲムシ……のことかな?」
「なんだいそれ、ってあまり可愛らしくはないねぇ」
スマホで検索した写真と浮かぶクラゲたちを見比べたり、話を弾ませながらゆっくりと歩きつつ探してみたが、ブラックウッド邸へ帰りついてもそれらしいクラゲを見かけることはなかった。ぷかぷかと浮かぶのはどこにでもいるようなクラゲばかりで、時折見かける虹色のラインを明滅させるボール型のクラゲなどは、そこそこにありがたみがあったかもしれない。
「うーむ、ネコクラゲはいなかったねぇ。残念」
「ふふ、そうだね。でも楽しかったよ」
もちろん本当にそんな特別なクラゲを目にすることができたなら嬉しい。しかし結局のところそれそのものより、それを求めて二人の目的や体験を共有することこそが楽しいのだ。実際に見つかるかどうかは二の次で、ネコクラゲが二人の絆をより強固に結び付けたことに変わりはないのだ。
「さ、入ろっか。
メアリさん
にも良い報告と、面白い話ができるよね」
「ああ、そうだねぇ。やきもきしながら待ってると思うよぉ」
ブラックウッド家のメイドを心配させたままではいられない。腕を絡ませ仲睦まじく邸宅へ戻ると、直後にメイドの喜びの声が上がった。
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
はれのちくらげ、ときどき雨
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月11日
参加申し込みの期限
2025年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!