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はれのちくらげ、ときどき雨
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文明の利器のありがたみを噛み締める。東京に暮らしながらにして寝子島の今を知ることができるのは
八神 修
にとって望外の喜びとなった。彼は故郷をすこぶる愛していたし、何しろ島は奇妙で不可思議で楽しく胸踊る事象に事欠かない。移住を決めても心まで離れることはなかった。
「いつも寝子島には楽しませてもらってるが、今日はクラゲの日か。風流だな」
スマホの画面から顔を上げると、動画と同様にミズクラゲが宙を泳いでいた。寝子島駅へと降り立つなり、修は昂揚に浮足立った。クールで澄ました表情をして、楽しむべきは楽しむたちである。
今回の帰島の目的は一つ。「幸運のネコクラゲ」とやらを撮影し、
七夜 あおい
へその写真をメッセージとともに送付することだ。
「まぁ俺が見たいから、でもあるが」
他愛もない噂だろう。ねこったーのつぶやきを見るに修は「誓いの錠前」とか「愛の鐘」といった風習を思い浮かべた。誰が言い出したやら分からない、根拠の無い話だろうが構いはしない。それを追い求めている間、その過程にだって価値があるというものだ。それに見つけたカップルは永久に結ばれるなどと、夢のある話ではないか。
「さて、どっちへ行ってみようか……うおっ」
数メートルもあろうかという巨大なエチゼンクラゲに目を見張り、天を行く旅路の穏やかさを祈った。
寝子島には実に多様なクラゲたちが出現していた。海水浴でよく見るミズクラゲ、虹色のラインを煌めかせるカブトクラゲ。かさの縁を青白く輝かせるオワンクラゲ。触手を持つハナガサクラゲに、まるで宇宙船のようなウリクラゲ。どれもこれも見ていて飽きが来ない。
「光るクラゲには二種類いるんだったよな。櫛板に照り返る光が虹色を表すタイプ。外部からの刺激からに対して発光するタイプ」
噂のネコクラゲとやらはどうだろう。「見かけた!」「何か猫っぽい形してた」以上の情報がないものだから探すのは難儀しそうだ。
ふわりふわりと鼻先を行くミズクラゲを眺めて、ふと思い立つ。
「クラゲって、エサは何を食べるんだ?」
給餌をしてみたくなった。しかし何を食べるのか。あの長い触手で小魚やら小エビやら捕食するのだろうか。
「おっ、ちょうどいい」
と見かけた熱帯魚などを扱うアクアショップへ飛び込み、店主にあれこれと質問をぶつけてみた。水棲生物愛好家として今日の現象を喜んでいるという店主は快く答えてくれ、在庫から貴重なクラゲ用フードを出してくれた。飼育下のクラゲにはこのような粉末のものを水溶液にしてシリンジで与えるらしい。
早速試してみることにした。
「そら。食べるかい」
シリンジから餌を押し出してやると、不思議なことに餌もまたふわふわと宙を漂い始め、それを目がけてクラゲたちが寄ってきた。食べている……のかどうかはよく分からないが、自らの手で給餌していると思うとより愛らしく感じられてくる。
しばし夢中で餌をやっていると、猫やら犬やらも寄ってきた。
乱舞するクラゲたちに和みつつ持ち歩いているペットフードを分け与えてやり、ゆったりとした時の流れを堪能した。
アクアショップの店主もネコクラゲは眉唾だろうと言う。そんなクラゲは見たことも聞いたことも無いそうだ。しかしここは寝子島だ。誰も見たことがないからこそ夢があり可能性がある。
「お、すごい群れだな」
ネコクラゲに限らず目を惹く光景はスマホで撮影した。何であれ話の種にはなるだろうし、思い出にだってなるだろう。後から見返したら猫型のクラゲが映り込んでいた、何てことも無きにしも非ずだ。
ひとまず一枚の写真をあおいのスマホへ送ってみた。すぐに返事が来て、「さすがネコジマ!」とのコメントにハートマークの絵文字が三つついていた。
「さて、幸運のネコクラゲは……」
とあちこち見て回るも中々それらしいものは見当たらないが、こうして久しぶりの寝子島を歩くだけでも心は晴れるし良い気分転換になる。日頃から修は勉学に邁進し他を省みず詰め込み過ぎるきらいがあるものだから、こうした時間は不可欠なのだ。
「ふむ。次は星ヶ丘にでも行ってみるか」
故に見つからずとも足取りが重くなることはなく、ますます弾むばかりだ。餌をやって懐いた猫と犬、クラゲたちを連れ緩やかな足取りで歩む。
「……おや?」
そうして修はその時、空を見た。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月11日
参加申し込みの期限
2025年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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