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寝子島高校
きみと春のはじまりを
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もうすぐ20歳を迎え、高校生活も今年度から2年生と折り返し。
衝撃的な中学時代を経た
梓 智依子
は、この再スタートを切るまでに多くの葛藤があったけど、今ではこの選択をして良かったと思っている。
信頼できる祖父母の元に落ち着き、恩返しも兼ねて寝子島高等学校に通うことにした智依子は、全てにおいて手を抜かずにやってきた。学業にアルバイト、家事はもちろんのこと――。
「ママ、あった!」
満面の笑顔で見上げてくれる、娘の
梓 楓
を育て上げることも、諦めずに成し遂げられた。
もちろん祖父母の協力があってこそだが、5歳になったわんぱく盛りの楓を間近で見られることを、智依子は何よりも感謝している。
「あれ、ママとかえでの? えっと、くれあ……くりや……」
「クリアドーム」
「それ! ねぇ、本当にはいれるの?」
シャボン玉かなにかのように、突然パチンとはじけ飛ぶと思っているのか、今の今まで突撃モードだった楓は両手を伸ばして恐る恐ると近づいている。
その間に智依子は、スマートフォンで予約していた内容を再確認し、ドームの敷地に立てかけられている札と照らし合わせた。
「ええ、ママと楓がお泊まりするドームよ。じゃあ楓、ドームの前で写真を――」
言うが早いか、楓はドームの壁面まで走り出す。透明でどこが扉かわからない、というよりも素材が気になって仕方がないのだろう。
子供1人が体当たりしたところで崩れるような物ではないだろうが、それでも心臓に悪い。
慌てて追いかけると、体力も運動神経も両親譲りな楓はするりと智依子の腕を逃れて、「きゃー」っと笑いながらドームの周囲を駆けて行った。
「あら、いいの? 楓が外でかけっこしたいなら……ママが先に、中へ入っちゃおうかな」
この中では走れそうにないものね、と残念がりながら入り口に向かえば、楓は慌てて智依子の元に戻ってしっかりと腕と抱きしめる。
「だめ! かえでがさき!」
「中では走ったり、ベッドで跳ねたりしちゃダメよ?」
元気よく返事をしてくれたけれど、目をキラキラさせている楓が何分約束を守ってくれるやら。
苦笑しつつ予約番号で鍵を開けてやれば、再び走り出すと思っていた楓はくるりと振り返ってにこりと笑う。
「ようこそママ! ここは、ママとかえでだけの、ひみつのばしょだよ!」
こんなに開放的では、かくれんぼも出来そうにないけど。……とは、言えなかった。
きっと楓には、山の中にあるオシャレな場所というだけで、秘密基地も同然なのだろう。
「ご招待ありがとう。それじゃあ楓、ここでは何をするの?」
荷物を置き、何が用意されているのかも一通り目を通して。それでも楓はぽかんと口を開けて、ドームから差し込む陽光を眺めているから、智依子も隣で習うように天井を見上げた。
それは夏のようにギラギラした熱視線ではなく、適度に柔らかく部屋を照らしていて心地よい。このまま中でゆっくり本を読んだり、寝転がったりするのも悪くなさそうだと思いかけた、そのとき。
「あっ、おはな! ママ、おそとにいこっ!」
楓の興味は瞬時に外で揺れている花へと向けられた。まだ楓には、お部屋でのんびり過ごすのは難しいのかもしれない。
(それでも、あと何年かしたら……私みたいに大人しくなるかしら)
早く早くとせがまれて楓のあとを追うけれど、時と場合によってはアグレッシブなダンスを披露することをやめないし、親として言わなければならないことはハッキリ言う度量もついた今、『大人しい』というのは何か違うかもしれないとクスクス笑う。
ドームの外を散歩して草花と触れあっては娘の花に負けない笑顔を写真に収め、用意されていたキャンプグッズでスモアサンドなどお菓子を楽しみ。あっという間に夕日が沈んでライトアップの時間になった。
中でうとうとしかかっていた楓は、ハッと思い出したように頭を振って、再び「おそとにでよう」と智依子の手を引く。
「お外に出なくても、お星様はみられるわよ?」
「ちがうの。かえでたちがいたら、おほしさまがこまっちゃう」
一体どういうことだと思いながらドームから少し離れると、楓は得意げに腕を広げた。それでも、やっぱり智依子には、まだ娘の意図がわからない。
「ほらっ! おほしさまがかくれんぼしてそうでしょ?」
暗い草原の中、遊歩道でさえ明かりを絞っている中で、クリアドームだけが薄明かりに照らされて浮かんでいる。言われてようやく、智依子にも星がひとやすみをするための場所に見えた。
「テレビだとね、お空からも見れたんだけどね、おほしさまがきてくれそうだったから!」
流れ星が見られると思ってか、わくわくしている楓だけれど。やっぱり夜風は少し冷たいし、満天の星空を前にしても、1日はしゃいだ楓には見上げ続けるのもしんどそうだ。
「……じゃあ、お星様をもてなす準備をしてあげる?」
あったかいココアと、サクサクのビスケット。それから、ひと休みできるクッションを並べて。まるでサンタクロースを迎えるかのような提案に、楓は大喜びでドームに戻った。
(これは、途中で何度も起きちゃうパターンね……)
ため息を吐きながらも、まっすぐ育つ我が子が眩しく思えて。
「ママー!」
この笑顔を守り抜くためにも、学業を疎かにしないことを、心の中で小さく誓った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月22日
参加申し込みの期限
2025年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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