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LIQUID -Star Chronicle- 風花の英雄譚
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【サイドクエスト:『風花龍の目覚め』(1)】
風をはらみ、ゆっくりと下降してゆく。封じられた古龍がまどろみの中で覚醒を待つという大穴へ、冒険者らはゆるやかな上昇気流を受け、大きく螺旋を描くよう旋回しながら降下する。クエストに際し貸し与えられた、小さな翼の生えたグライダーといった器具はどうやら、玉楼の特殊隠密部隊などにおいて活用されているものらしい。扱いの習熟にはいささか難儀したが、大穴の底へ降り立ちクエストを達成するため、ほかに方法はない。
「わ……」
ポラリス(プレイヤー:
スピカ・フォーツ
)はいつもの薄い表情へひとつ驚嘆をにじませた。
「すごい、ね。凛風……」
「ああ、そうだね。深く、緻密な植生だ」
かたわらを並行し降下する凛風(プレイヤー:
鷹司 凜太郎
)も目を細めうなずく。
もともと大穴には蓋がされていた。築かれた祠にすっぽりと覆われ、自然光の一切が届くのを阻んでいたのだ。しかし先にサャマ村の周辺一帯を襲った地震により祠は崩落し、その真の姿がつまびらかとなった。
苔、だろうか。ぼんやりと輝いているものは。大穴の内へ広く張りついている桜色の苔が光を放っていた。波打つように伝播する光は大穴をめぐり、まるでイルミネーションのようだ。光は時に宙をも伝播し、壁から脈絡もなく生え伸びる玉楼固有の樹木を輝かせた。それが大穴の底の底まで、視界の限りに連なっていた。
「壁を這うように、いくつも水が流れている。あれは月の水か……」
「濃密な魔力、だね」
高度を下げるごと、光の波は明度を増していった。
少し遅れて、ロサヴィア(プレイヤー:
仙藤 紫
)とその同行者、瑠璃と真珠が降下する。
「むっふっふ~」
「? どうしたの瑠璃? 真珠もなんだか、機嫌が良さそうだけれど」
「ふふ……だって、今日は……お姉さまを独占できますから」
姉妹めいて表裏をなす瑠璃と真珠は、ロサヴィアの信奉者と言っていい。あるいはそれを越えた感情を抱いているとも。ふたりが言っているのは、ロサヴィアこと紫の妹、アオイのことだろう。幾度かリキッド大陸でも邂逅したが、アバターを使用して一目瞭然な妹に対し、ロサヴィアが操るのは英雄キャラクターだ。正体を知らせぬままこっそりと妹の動向を見守ったりしていたが、それがどうも瑠璃と真珠には、特別な親愛のこもったまなざしと映ったらしい。つまるところ嫉妬に燃えているのだった。
「あのアオイって女、ロサヴィア姉さまのなんなんですか? もしかして、こ、こ、恋……とかじゃないですよねっ!?」
「お姉さまが大切なのは……私たち、ですよね? お姉さま……!?」
「もう、こまった子たちね。今はクエスト中よ、集中してね」
ぷうと頬を膨らませたふたりを、ロサヴィアも好ましく思ってはいる。自分を慕ってくれる、可愛い二人目、三人目の妹たちのようなものだ。とはいえやはり、血を分けた妹へ向ける親愛の情とは比べるまでもないことである。そこはいかんともしがたいが、せめてふたりには、これが終わったら思いきり撫でたり抱きしめたりしてやろうと思う。それで大体、このふたりは満足してくれるもので。
「! 底が見えた。降りよう、静かにね」
凛風が降下地点を示すと、みなはうなずきグライダーを操る。渦巻く風に少し帆を揺らしながらも、やがて彼女らは大穴の底へと降り立った。ぱしゃ、と水音が鳴る。穴の底面にはほんの靴底を浸す程度の水が張っており、輝く花弁を持つ水連のような花があちらこちらに漂っていた。
「龍は……? どこに?」
ポラリスが視線をめぐらせる。穴の直径は、おそらく100メートル以上はあろうか。発光する植生が底面を浮かび上がらせてはいるが、穴のすべてを見とおすことはできない。
各々慎重に武器を構え、前進する。ぱしゃ、ぱしゃりと水面を踏むたび、碧緑の波紋が広がった。
「……あれは?」
大穴の一画に、花弁がうず高く積み上がり小山のごとくそびえていた。ちかちかとおしべ、めしべを瞬かせ、花弁もまた淡く光を帯びている。
「ヘンな花! キレイだけど……向こうはどうなってるのかな? 真珠、そっちから回ってみて」
「ん。分かった……」
「ちょっと、ふたりとも、気をつけて! 龍がいるかもしれないのよ、無理はしないで……」
ロサヴィアにうなずき、瑠璃と真珠が盛り上がった花たちの山へと近づいていく。そろりそろりと肉薄し、真珠が咲く花々をかきわけその向こうを覗こうとしたところで、
「あっ、きゃあん! 転んじゃった……な、なんか踏んじゃったよお。ふええん、ローブが濡れちゃった。お姉さま~」
「!! 退いて、瑠璃!!」
瑠璃を慌てて引き起こし、真珠とともに下がる。代わりに前へ出た凛風とポラリスの前で、花もろともに小山が隆起し、そびえ立った……いや。
「お出ましか。なるほど、これは強そうだ。気を引き締めていこうか、ポラリス」
「うん……!」
小山は流麗に並ぶ龍鱗に覆われた胴だ。長大な首をもたげると、半ばほど開かれたまぶたの内に、青い瞳がきらめく。連なる花たちが一斉に花弁を開き、身を震わせたのは、<風花龍ルリミズク>。大穴に封じられた、風雅にして暴虐のエンシェント・ドラゴン……瑠璃が踏みしめたのは、その尾の先であったのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月07日
参加申し込みの期限
2025年05月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年05月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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