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ねこねこプリズンへようこそ!
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いつまでもいつまでも
「ウォルト、ですか……? 構ってあげられなかったのは悪かったと思いますが……」
倉前 七瀬
は借りてきた猫みたいに大人しく正座して、ねこねこ看守とその隣におすまししている野良猫ウォルトの顔を見上げる。
「ウォルトとはたまにしか会えないし仕方ないような……」
「貴様! 口答えするにゃ!」
「あぁっ、すみません仕方なくないので猫じゃらしでペチペチするのはやめてください。それで僕はどうやって罪を償えば?」
「貴様には『猫たちの気がすむまで構ってあげる刑』で償ってもらうにゃ」
「猫たちの気がすむまで構ってあげる刑。ふむん、……え、それってむしろご褒美なのでは?」
そんなわけで、表情の薄い口元にむふむふと三日月みたいな笑みを浮かべてやってきたのは、猫たちがくつろいでいる日当たりのいい縁側だった。
「ウォルトー、おいで。なでちゃりますからー」
近寄ってきたウォルトの背中を撫でてはみるが、ウォルトは顔をしかめてちょっと嫌そうな反応だ。
「ふむん……背中は気持ちよくないんでしょうか?」
自分の手を見て、おかしいな、と首をかしげて。
顔をあげたその先で、ちょうど、お昼寝から目覚めた
綾辻 綾花
が猫たちをマッサージしてメロメロにしていた。
「こんにちはー。マッサージお上手ですね。……あ、早川先生も。お久しぶりです」
本好きな七瀬は司書教諭を目指していて、寝子高の司書教諭である
早川 珪
とも顔なじみだ。
興味があること以外には興味がわかないタイプの七瀬は、綾花と珪が手錠で繋がれていることをまったく気に留めることなく、ほわわんと近くに座って綾花の手つきに目をやった。
「猫たち気持ちよさそうですねー。どうやってメロメロにするか、すこし教えてもらっても?」
「いいですよ。猫はこうして顎のところをくしゅくしゅと撫でると喜ぶんです」
「顎、ですか……こうかな?」
綾花をまねて、七瀬もウォルトの顎の下をくしゅくしゅくしゅ。
するとウォルトはさっきとは打って変わって、気持ちよさそうに顎をあげて目を瞑った。
「……あ、喉がなってる。ふふ、かわいい。ウォルトー」
「ウォルトって言うんですか? お日様みたいな珍しい毛並みの美形さんですね」
綾花も、教えた相手がすぐに猫を気持ちよくする極意を習得したので嬉しそうに微笑む。
「はい。よく公園で会う野良猫さんなんですが、最近けっこう仲良くなって……って、背中をもふもふした手でてしてしされてます! むむむ?」
振り返ると、ほかの猫たちが『ぼくもぼくも』と集まっている。
「……ハッ! ウォルトばっかり構っていたらダメなんですね」
「その通りだぜ。監獄長のオレさまのことも気持ちよくしやがれ囚人ども!」
「へ? テオ? わ、わかりました……では、なでなでなで」
「悪くない……が、男に撫でられるのはやっぱり違う! 女子がいい!」
「私ですか?」
と綾花は一瞬びっくりしたが、すぐに笑ってテオを膝に招き、優しくなでなでしてやった。
「ふぉおお……これだこれだ。ゴロゴロゴロ……」
「テオが喉を鳴らすなんて……明日は嵐かもしれませんね」
七瀬は綾花の手で気持ちよくなっているテオに軽くため息をついて、「よーし、次の子おいでー!」と猫たちを呼んだ。
「両手を使えば2匹同時にもふもふなでなでできますよー。ふふふ、この子たちもかわいいですー」
いろんな猫をなでもふしていると、ウォルトがぐいぐいと首を突っ込んでくる。
「うぇえっ、ウォルトまたですか」
ウォルトだけではない。
何十匹もの猫たちが、我先に撫でて貰おうと、七瀬や綾花のところに集まってきて……。
「あぁ、あっちもこっちも次から次へとっ!?」
と、そこに、ヘロヘロになりながらやってきたのは
月原 想花
である。
「ふうっ、ふうっ……どうだ、キャットタワー100回上り下り、達成してやった……ぼくは、ぼくはもう……」
想花は地獄を見てきたような形相で叫んだ。
「二度とこんな事はやりたくないぞー!」
マッサージしてくれえ、と想花はなでなでされたい猫軍団のなかに倒れ込んでくる。
「わああ、人までやってきました。誰か助けてくださいー!」
――ここはねこねこプリズン。
地獄なのか極楽なのかわからない場所。
ここでは今日も今日とて猫たちが、人間を猫刑に処しているのである。
「ふおおおおっ! 猫マッサージ、気持ちいい~! このままポカポカ縁側で怠惰にお昼寝するからね、ぼく……!」
<了>
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あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございます。笈地です。
2025年のエイプリルフール企画、
行ってみたいような、行ってみたくないような、
猫の刑務所『ねこねこプリズン』でした。
わたしは……行ってみたい!
怠惰にごろごろしてないとダメって言われたい。
うららかな縁側でうつらうつらしながら、マッサージの上手い人にマッサージしてもらいたい。
でも巨大キャットタワー上り下り100回は無理。笑
みなさんはいかがでしょうか?
お楽しみいただけたら幸いです。
それではまたお会いしましょう。笈地でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年04月01日
参加申し込みの期限
2025年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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