this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
運命の歯車が回り出す
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
休日、
桜井 ラッセル
は電車を乗り継いで記憶の片隅にある駅で下車した。
通路を歩きながら探るような目を向けて改札機を通り抜けると、来たか、と横手から声を掛けられた。
海道 千里
がにこやかな顔で片手を挙げた。黒いランニングシャツに白いパーカーを合わせていた。
「約束だからな」
「そっちも白か。オレもラッセルみたいにサマースーツにすれば良かったかな」
「千はそれでいいんじゃね? 似合ってるし」
「なら、いいか」
千里が先に歩いて案内役となった。ラッセルは周囲を何とは無しに眺める。ある民家を通り過ぎた直後に後ろを振り返った。
「ここらに駄菓子屋ってあったよな」
「店主が高齢だったし、これも時代の流れってヤツだろ」
「ちっぽけな公園はあるのに」
ラッセルは斜め前の公園に目をやる。低い鉄柵に覆われた先にブランコがあった。色褪せたベンチを見て、ん? と声を漏らす。
「砂場がなくなった?」
「よく覚えてるな。野良猫のフンが問題になって埋められたよ」
「そう、なんだ」
しんみりした声に千里は明るい口調で言った。
「これから行く中学校はほとんど変わってないぞ。体育館も同じだ。この時間だし、皆も集まってるだろうな」
「なんか、あれだな。ちょーっと緊張してきたかも」
苦笑いを浮かべると深呼吸をして見せた。
「今のラッセルなら大丈夫だ。オレは何も心配してないからな」
「そっか。そうだよな。今の俺らしくしてたらいーんだよな」
そこで会話が途切れた。中学校の校舎が見えてきた。
二人は正門を通って校舎裏へ回る。体育館の扉は開いていて中から賑やかな声が聞こえてきた。
千里の足が速くなる。
「思った通りだ」
「……マジで緊張してきた」
少し遅れてラッセルが靴を脱ぎ、用意されたスリッパに履き替えた。
顔を上げると千里は打ち解けた様子で周囲に気さくに声を掛けて回る。
「ラッセル、早く来いよ」
「わかってるって。あー、みんな、久しぶり……」
千里に呼ばれたラッセルは照れ笑いを含んだ顔で言った。
「桜井か。なんか大人っぽくなったな。それに比べて」
「オレだってな、二センチ、伸びてんだぞ」
「見た目は変わらないね」
ショートボブの女子の一言に周囲は和んだ。千里は背筋を伸ばして、よく見ろ、とクルクル回ってアピール。その姿に女子だけでなく男子も癒された。
和やかな雰囲気のまま同窓会が始まった。用意されたテーブルには紙皿や紙コップが重ねて置かれていた。他にプラスチック製のフォークやスプーンもあり、バイキング形式の立食パーティーを思わせた。
その間にステージではスクリーンスタンドが置かれた。プロジェクターによる動画が始まった。
そこに映し出された人物は当時の担任であった。目にした男子が、老けたなぁ、と率直な感想を口にした。すると隣にいた女子が、もともと老け顔じゃん、と言って笑いを誘う。
ラッセルは先生の言葉に耳を傾けた。いつの間にか私語が消えて全員が聞き入っているようだった。
聞き終わると女子の一人がぽつりと言った。
「なんか、込み上げてきちゃった」
目に薄っすらと溜まった涙を人差し指で拭う。
やや湿っぽくなったところで仕切り屋の男子が声を張り上げた。
「ここからは中学時代をネタにした『あるあるクイズ』を行います! もちろん正解者には素敵な粗品をプレゼントします! 奮ってご参加ください!」
「素敵な粗品ってなんだよ」
そのツッコミで場は盛り上がった。ラッセルも、そりゃねーわ、と笑って言った。近くにいた千里も釣られて、だよな、と明るく返す。
勢いは加速してビンゴ大会、写真撮影と進み、当時の教室を彷彿とさせるような賑わいとなった。二次会のカラオケの話が出ると全員が参加を希望した。
騒々しい状態が続いて空腹を覚えたのか。口数は極端に減って提供された料理に舌鼓を打った。腹も満たされ、再び賑やかな会話が始まる。
ラッセルは軽く息を吐いた。下がりそうな視線を上げて周囲に聞こえるように言った。
「昔の俺とは全然、違うんだけど、無理して演じてるわけじゃないんだ。今もさ、どー見られてるか、わっかんねーけど、みんなに聞いて欲しいことがあるんだ」
「思い詰めてるみたいだが、別に悪くは思ってなかった。逆に俺の方が拒絶されてるみたいに感じてたな」
男子の意見に女子が言葉を継いだ。
「わたしは見た目がイケメンで、金髪だから日本語で話しかけたらいけないのかなって」
「そうだよね。イケメンで私も遠慮してた。今もフリーなら付き合わない?」
ソバージュの女子が艶やかな唇で微笑んだ。ラッセルは無造作に髪を掻きながら言った。
「わりー、実は恋人がいるから、そっちはNGなんだ。言っとくが教えねーからな」
「容姿より愛嬌ってヤツで隠していたいと」
したり顔で頷く男子に、すっげー可愛いって、と口にして清々しい程の笑顔を見せた。
「桜井君、それでみんなに聞いて欲しいことって、なに?」
女子の疑問にラッセルは目を丸くした。何かを思い出したような顔は満面の笑みに変わった。
「みんな、ありがとな! 今日、ここにきて本当によかった!」
「なんだよ、それー」
「マジでイミフなんだけど。本人が納得してるなら、それでいいよ」
ソバージュの女子はウインクをして言った。
体育館の屋根にいた
風の精 晴月
はエメラルドグリーンの髪を揺らし、ゆっくりと上昇する。
「すっげー可愛いって……」
嬉しそうに呟くと両腕を広げ、空を舞うようにして寝子島へ帰っていった。
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
運命の歯車が回り出す
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年03月08日
参加申し込みの期限
2025年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!