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終わらない宇宙
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世は大宇宙時代へと突入した。旅人たちの告げた滅びは回避され、彼らのもたらした技術が普及・定着したことで個人の宇宙船を所有し、深淵なる宇宙へと手軽に旅行できる時代が訪れたのだ。好奇心旺盛な地球人はさっそくこぞって大気圏を突破し、引っ込み思案な者たちはあこがれの眼差しをもって彼らを見送り、それでも胸の奥に宿る冒険心をうずかせた。
「すごい時代が来たもんだねぇ」
好奇心の塊のような
ウォルター・B
はいてもたってもいられないとばかりに宇宙船のコンソールパネルにならぶスイッチやら計器やらをきらきらした瞳で見つめ、
稲積 柚春
はそんな大きな少年を眺めてくすりと笑んだ。男は女は、などと言うつもりはないがやはり、彼のような男は未知なる冒険に心くすぐられてやまないものであるらしい。
「それで、どんな星に行こうか? どこにでも行けちゃうみたいだよ」
「すごいねぇ、宇宙時代」
「AIに条件を入力したら、合致する惑星に自動で飛んでくれるんだって。どんなところがいい?」
「柚春の好きなところでいいよぉ」
確かに二人、互いがあればどこでだって楽しめるだろう。ウォルターの言葉は投げやりではなく信頼であろう。とはいえどちらも楽しめる場所であるのに越したことは無い。
『宙間航法ナビゲーションシステムを起動します。目的地を設定してください』
「そうだなぁ。それじゃ一つ目の条件は、<翻訳機が使える場所>であること。二つ目は僕たちにとって<暑すぎず寒すぎない気候>であること。そしてその惑星の住人が、<蛇がメインの人種ではない>こと。で!」
蛇が苦手なウォルターへの配慮だ。宇宙にはさぞ多様性にあふれた種や生命が満ち満ちているのだろうが、システムにこうして釘を刺しておけば彼にとって快適な旅が約束されるだろう。
『目的地設定完了。オートパイロットを起動します。飛行予定時間は2時間14分32秒』
「ええ、すごい。そんな時間で着いちゃうんだ、わっ!?」
宇宙船はぐんと浮かび上がると窓の外の青空が一瞬にして星々の瞬く宇宙空間となり、ワープドライブが彼らを深宇宙へとスムーズに運ぶ。揺れはほとんど感じられなかった。
さて設定した条件によれば、新たな旅人となった彼らに快適な旅が待っているはずであったが。
「あら、あなたたちが噂の地球人? へえ、なかなかハンサムじゃない」
「はぁ。いやぁ、どうも……」
人当たりの良いウォルターもたじたじだ。降り立った惑星で初めて目にしたのは、頭髪代わりに無数の蛇を飼うメデューサ種の女性であったので。艶やかな緑の肌を鱗で覆った彼女は人間の目には妙齢に見えるが、実際のところかなり年上らしい。
「どう、体験していかない? うちのツアーはどんな惑星からのお客にも好評なのよ」
「ツアー。ですか?」
「そうよ、この子に乗って大陸をめぐるの。奇想天外、波乱万丈、スリル満点よ」
この子、とは彼女の背後から姿を現した、身の丈よりも大きく長大な大蛇のごとき生物だった。ウォルターがぎしと固まってしまったもので、柚春が代わりに言った。
「ごめんなさい、うちの人、蛇が苦手で。遠慮しておきますね。お気持ちだけで」
「あらそう? 残念。でも、怯えた顔も可愛いわね」
何やら獲物を見つけたような顔をされたもので、そそくさと退散する。根は好人物のようであったがいかんせん、相性が悪い。
「はぁ。世界は……いや、宇宙は広いねぇ」
「そうだね、驚いた。でもおかしいな、蛇がメインじゃないところ、ってAIに指定したのに」
「いろいろな宇宙人がいるようだからね。彼女も外から来たのかも……それにしても、少しもったいなかったかな。蛇に目をつぶればなかなかの美脚で」
「ワット?」
思い伝え合っても、彼のこういうところは変わらない。柚春が頬を膨らませるとウォルターは苦笑いし、その肩を抱き寄せた……まぁそんなところも憎めないのだが。
少し移動すれば確かに蛇ばかりではない。桃色と黄色のマーブル模様の空の下、頭に二本の触手を持つ者、不定形の巨体を揺らし歩く者、半身が機械に置き換わっている者と、実に雑多な宇宙人たちが闊歩していた。先ほどの蛇の姉さんが立っていたゲートから連なるアーケードは商店や見世物小屋などが並び、大いに賑わっている。
「よう、お二人さん! 例の地球ってとこからきたのかい? 掘り出し物があるぜ、見てってくれよな!」
「お洒落な地球人には、うちのお洒落な服が似合うわよ。ほら、一着どう?」
「ヶ×※○$▼%<翻訳不能>の串焼きはどうだい? 今なら一本おまけしとくよ!」
何か購入してみてもいいが、価値も相場も分からないものだから、二人はひとまずウィンドウショッピングを楽しむことにした。
「おっ、地球人のメスじゃん! なぁなぁ、俺らと遊ばない?」
地球も宇宙も変わらず、この手の輩はどこにでもいるらしい。しかし柚春が慌てることはない。
「悪いけど、この子は僕のなんだよねぇ」
宇宙旅行でも変わらず、実に頼もしいことではないか。
その後もしばし散策した後、宇宙船へ乗り込み次の惑星へ向かうことにした。
「あっ。ワット、あそこ!」
「手を振ってるのは……ああ、さっきの」
メデューサの姉さんだった。彼女は蛇であるというだけで、何と旅人にはフレンドリーで優しかったのだろう。ウォルターは少し寂しげな顔をしてつぶやいた。
「ツアー、参加してあげればよかったかなぁ」
「次の機会に、ね。蛇嫌いを克服してから」
「そりゃあ……努力しなきゃねぇ」
小さくなってゆく彼女に二人は手を振り続けた。いつかまた出会うだろう。宇宙は広いが、今や存外気楽に行き来ができると分かったのだから。
「また会おうね!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月28日
参加申し込みの期限
2025年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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