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寒い日が続きますが、ホットなチョコなどいかがでしょう?
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◆
佐藤 英二
寝子暦1373年2月14日。バレンタインデー。
佐藤 英二
はついに
野々 ののこ
に告白。「いいよ」との返事をもらった。
あまりに軽すぎる返答に
「え? いいの? こ、恋人同士になるんだよ……?」
と思わず聞き返してしまったが、ののこはスキップを踏んだ先でくるりと振り返り、「うん」とうなずいた。
「英二くんだから、いいよ、って言ったんだよ。
えへへ。これからもよろしくね」
はい、と手を差し出されて。
英二は胸いっぱいになった思いに何も口にすることができず、どうにか「……うん」と小さく応じた。
ののこはつないだ手をぶんぶん振って、にかっと笑う。
「ずーっとこうしていようね」
「……うん」
どうにか言葉をのどから押し出す。
どうしてののこはこんなふうに話せるんだろう? と英二は思った。
自分は、うれしくて、うれしくて。出会ってからの出来事が全てよみがえってきて、全身が破裂しそうなくらいののこへの想いがあふれてしまって、頭がまともに働かず、言葉もつくれないでいるのに。
この気持ちを、どう伝えたらいいだろう?
とても言葉にならない、この想いを。
伝えたいのに伝えられない。もどかしいこの想いが少しでもののこに伝わるように、言葉のかわりに、ののこの小さな手をぎゅっと握る。すると、ののこも握り返してくれる。
胸が詰まる。
この想いのありったけを伝えたくて、抱きしめたくてたまらない。
でも、さすがにそれはまだ早すぎるというのは分かっていたから。
我慢して、家までの距離を歩いた。
「……ほんとに、野々さんと、恋人になれたんだ……」
ベッドに寝転がって、昼間の出来事を反すうする。
告白して、ののこが受け入れてくれた。そのことを思いだすだけで、そわそわするというか、じっとしていれなくて、枕を抱えてベッドの上をゴロンゴロン転がってしまう。
(うわーうわー。僕、あれからろくにしゃべれてないよ! 野々さんに呆れられちゃったかも?)
そんなことを思って、青くなったり。でもすぐにののこと手をつないで歩いたことや、「ずっとこうしていようね」というののこの声や笑顔を思いだして、真っ赤になったり。
「そうだ。こ、恋人になったんだから……野々さんじゃなくて、ののこさんって呼んでいいんだ。……いい、よ、ね?
確認しておけばよかった! あー、僕のばかっ」
じたばたじたばた。
そんなふうに夜を過ごしたせいか。
たぶんそうなんだろう、と思いつつ、目の前のののこを見返した。
ののこはメニューを立てて、熱心にのぞき込んでいる。そしてメニューの端からひょこっと顔を出して、英二を見た。
「英二くん、決まった?」
「えっ? な、何っ?」
「何って、注文する料理。私ね、これとこれのどっちにしようかなって悩んでるんだー」
ぱたり。メニューを倒して、写真を指さす。
それはチョコレートソースのかかったパンケーキと、桜の花の塩漬けが乗った桜もちだった。
パンケーキは2枚重ねで、しかも色あざやかなカットフルーツが周りを飾っていて、結構なボリュームがある。たしかに2つを頼むと全部は食べ切れなさそうだ。
「あ。じゃあ僕がこっちのパンケーキを頼んで半分あげるから、野々さ――ののこさんは、桜もちを注文するといいよ」
できるだけ自然に「ののこさん」と口にしてみる。
「え。でもそうすると英二くんが好きな物を食べられなくない?」
ののこは気付いていない様子で、さらりとその呼び方を受け入れたみたいだった。
(まあ、夢だもんな)
ちょっとがっかりしたが、それならそれで、練習すればいいのだと思い直して答えた。
「僕もちょうどそのパンケーキがいいなって思ってたんだ。それに、こっちのケーキも食べてみたいって思ってたから、ちょうどいいなって」
もちろんこれはののこの負担を軽くするための、たわいのない嘘だ。
英二が適当に指さした抹茶のケーキを見て、ののこはほっとした表情になった。
「そうなんだ。じゃあ、甘えちゃおうかな。ありがとう、英二くん」
その笑顔を見られただけで、英二は言ってよかったと思う。
届いたパンケーキを半分こして、フルーツも「これおいしい」「これ大好きなの」と無邪気に言っておいしそうに食べるののこが見られて、幸せだった。
「これ、甘くておいしいよ! 英二くんも食べて」
ホットチョコを飲んでいると、真っ赤なラズベリーをフォークで刺して、差し出された。
ののこの使っているフォークだ。
そのことを意識して、どぎまぎしながら――でも自分たちはもう恋人同士なんだから、と自分に言い聞かせて――フォークに刺さったラズベリーを食べた。
「……うん。おいしい、よ」
気恥ずかしい思いが、やっぱり出てしまう。
そんな英二を見て、ののこも自分が何をしたか、はっと遅れて気付いて。同じく強く意識してしまったように肩を縮めてかしこまった。
「ごめんね。こういうお店に来たら友達とよくやってるから、つい……」
「ううん、僕こそ。変に意識しちゃって……ごめん」と謝ったあと、ははっと笑う。
「でもほんと、甘酸っぱくておいしいよ。当たりだったね、この料理」
英二の笑顔を見たののこは、肩から力を抜いて、うれしそうに「うん!」と答えた。
「あとね、このおもちに乗った桜の花もすごくきれいで。なんだか食べるのもったいないなって。ずっと見ていたいって思っちゃうの」
いつものののこに戻って、楽しそうに話すののこを見ながらホットチョコを飲む。
そんなののこの姿に、昼間のののこを思いだしたけれど、もう発作的に転がりたくなるようにはならず、リラックスしてののこを見つめることができた。
(今度は向こうのののこさんと、こういうお店に行きたいな)
ぼんやりと、そんなことを考える。
考えただけのつもりだったが、無意識に口に出してしまったらしい。
「いいよ。一緒に行こう」
ののこが返事をしたことに驚いた。
「目が覚めたらね」
ちょっといたずらっぽい、猫のような目をしてくすりと笑う。
英二は驚き、とっさに返事ができなかった。
――え? もしかして……?
「本物の、野々さん……?」
ずっと、自分の夢の中のののこだと思っていたのに、そうじゃないかもしれないと初めてその考えが浮かんで、英二はあせる。
2人が同じ夢を一緒に見てる、なんて。そんなことある?
「え、えっと。そのう……、僕、ずっとこれは僕の夢だと思ってて、それで――」
「ののこ、だよ。英二くん」
「………………。
ののこ、さん」
「はい」
英二の呼びかけに、返事をするののこ。
英二は顔がいつも以上に熱くなって、赤くなっているのを自覚しながらも、言った。
「僕と一緒に、甘味処へ行ってください」
「はい。2人でね、英二くん」
ののこはほほ笑み。
「デートの約束ね」
と言った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月16日
参加申し込みの期限
2025年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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