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寒い日が続きますが、ホットなチョコなどいかがでしょう?
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◆
鴻上 彰尋
「お待たせしました、お客さま」
店員の
七夜 あおい
がテーブルにチョコレートケーキを置いて去っていく。
その後ろ姿を見ながら彰尋は
(やっぱりあおいさん、だよね……)
と、首を傾げた。
いまひとつ確信が持てない。あんなにそっくりなのだ、別人のはずはない、と思う。声をかければすぐ分かるとは思うものの、彼女があまりにも店員然としているから、こちらもそうしないといけないのかな、という気になってしまって、声をかけられないでいた。
今仕事中だから、というのも十分ありそうだ。
だとしたら、親しげに声をかけるのは控えるべきだろう。
そんなことを思いつつ、彰尋はテーブルのチョコレートケーキに視線を落とした。
チョコレートケーキは、よくケーキ屋などで見かける、いわゆる三角形のショートケーキではなかった。丸い形状で、しかもパンケーキのように段が積み重なって、段と段の間にチョコの欠片が入ったチョコクリームとフルーツが挟まっている。一番上は艶やかなチョコレートがコーティングされており、金泊と抹茶・ココアパウダーが振りかけられていて、和風でありつつもモダンで華やかな雰囲気がしていた。
味も、もちろんおいしい。
一緒に運ばれてきたコーヒーは、少し苦みがあって、それが甘いケーキにとてもよく合った。
ほかの物もこんなにおいしいんだろうか。
ペラペラとメニューをめくり、いろんな料理を見る。どれも和テイストでおいしそうな物ばかりだ。
しかも『当店のお品は全て店員の手作りとなっています』とあった。彰尋も料理を作る。スイーツも楽しんで作った経験があり、全部手作り……と思うと、市販にはないその味を確かめたくなってしまう。
しかしミニとはいえ、ホールケーキはしっかり食べ応えのある物だった。パフェとか大物はさすがに入りそうにない。
熟考の末、彰尋はこれと決めてベルを鳴らした。
「すみません。このチョコいちご大福も追加でお願いします」
テーブルに来たあおいに追加注文を告げる。すると、あおいは彰尋が指で示しているのを見て、少しうれしそうな表情をした。
普通を装い「分かりました」と言って、テーブルを離れる。
横を向く間際に垣間見た、照れているようなその表情に、もしかして、と思う。
もしかして、これってあおいさんの手作りなのかな?
だとしたらうれしいな。
そんなふうに思って、届いたチョコいちご大福を食べていると。
「彰尋くん」
私服に着替えたあおいが現れた。
仕事の時間が終わったのだろう。
「あおいさん。やっぱりあおいさんだったんだ」
「うん。私も驚いちゃった、ベッドに入った記憶があるのに、気付いたらこの店で店員してるんだもの。ああ、夢なんだと思ってたら彰尋くんが入ってきて」
話しながら、あおいは彰尋の向かい側に座ると、前かがみに顔を近づけた。
「彰尋くん、だよね……? 私が見てる夢の彰尋くんじゃなくて」
確証が持てないようだ。
その、少し不安に揺れた問いかけに、あおいも同じ気持ちでいたんだ、と悟る。
「俺だよ。俺も、気がついたらこの店にいたんだ。そしたらあおいさんがメニューを取りに現れて。
俺も、あおいさんは本物のあおいさんか、それとも俺が勝手に夢の中で思い描いたあおいさんなのか、迷ってた」
「じゃあ私たち、同じだね。一緒に、同じ夢を見てるんだ」
あおいはそう言って破顔し、ほっとしたように、そしてうれしそうに頬を染めた。
「それで、どうだった?」
「どう、って?」
「そのチョコいちご大福」
あおいは彰尋の前の、食べかけのチョコいちご大福を指さす。
「え? これ、あおいさんが作ったの?」
「そう。……おいしいのは分かってるの。店長さんもお店に出せるレベルだって言ってくれたし、みんなも褒めてくれたし。
でも、彰尋くんにはどうなのかな、って……」
自信なさそうに視線を外して言うあおいを見て。彰尋は手元に目を落とし、あおいに声をかけられるまで口に入れる直前だった竹串に刺した一切れを持ち上げ、食べた。
「すごくおいしい」
そう告げたあと、さらに付け足す。
「新鮮ないちごの酸味とみずみずしさが、周囲の少しビターなチョコに合っていて、とてもおいしい。そしてこの周囲を包んだ白い餅のふわふわもっちりした柔らかさ。つやもあって、絹みたいだ。
これ、何を使ったの?」
「羽二重。餅粉に水あめを混ぜて作るの」
「そうか」
「あのね、これ、実はホットケーキに入れてもおいしいんだよ」
「へえ。いろんな楽しみ方ができるんだな」
もちもちとして、口に含んでいるうちにとろんと溶ける食感が本当においしくて。食べる手が止まらない。
「作ってみたいな」
ぽろり、口から言葉がこぼれる。
「つぶあんをくるんだり、豆を使って、素朴な大福にしてもおいしそうだ」
独り言のようにつぶやいたあと。
顔を上げて、あおいを見た。
「教えてくれる? この羽二重もちの作り方」
あおいは驚いたように目をぱちぱちさせ、そしてふっと柔らかくほほ笑んだ。
「そんなに気に入ってくれたの?」
「ああ」
「うれしいな。
うん。いいよ。お代は彰尋くんの作った大福ね」
約束、と小指を立てた右手を出してくる。
夢だけど、夢じゃない。
きっと目覚めてもこの約束だけは覚えている――そう確信しながら、彰尋はあおいと小指を絡めた。
「約束だ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月16日
参加申し込みの期限
2025年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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