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バレンタイン・アソート
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【現在進行形の恋】
城山 水樹
は大学卒業と同時に専業のモデルとなり、恋人の
ヒュー・ヒューバート
と同棲を始めた。
それから二年が過ぎた、バレンタインが近いある日のこと。
水樹はヒューに贈るチョコを作るため、キッチンに立っていた。
(今年は仕事が超多忙で、チョコを作る時間が取れるかどうか怪しかったけど、スケジュール調整のおかげで今日一日休みになって、よかったわ。毎年手作りチョコを贈ってるのに、今年だけ買ったものにするとか、私としてはあり得ないもの)
などと思いつつ、テーブルの上に買って来たチョコの材料や、ボウルなどの調理器具を並べていく。
ちなみにヒューは仕事で数日不在で、バレンタインの日に帰宅予定だった。
水樹はテーブルの上に並べたものを見やって、一人うなずく。
「ヒューはナッツが好きだから、今年はナッツ入りのを作ることにしたのよね。……材料はこれでOKだと思うけど……とりあえず、レシピを確認と」
呟いて、彼女はスマホでチョコのレシピを開くと、手順を確認する。
細かい作業が苦手な彼女が作るチョコは、いつもシンプルなものだった。むろん、レシピを探す時にも、その条件で探すのだが……。
「う……。なんだか、覚えていたのと手順が違う気がするわ」
画面を眺めて、彼女ははあ……と溜息をつく。
「去年もそうだったけど、改めてレシピを見ると、完全にうろ覚えだったことを思い知るわね。やっぱり、取説はしっかりチェックすべきよね」
呟くと、スマホを見えやすい場所に置いて、一つずつ手順を確認しながら作ることにした。
「黒いのと白いのを、それぞれ細かく刻んで……」
ブツブツと手順を口にしつつ、チョコ作りを進めていく彼女の顔や手元には、緊張がにじむ。
「大好きな人に贈るものだから、美味しいものを作りたい」
「うれしそうなヒューの笑顔を見たい」
水樹の中には、そんな想いがある。
そして、だからこそ、ヒューのために何かを作る時――殊にバレンタインのチョコレートのような、自分の気持ちを伝えるための贈り物を作る時には、緊張してしまうのだ。
やがて全ての工程が終わり、冷蔵庫で冷やし固められて、チョコは完成した。
「見た目もいい感じだし、美味しそうにできたじゃないの。これならきっと、ヒューにも喜んでもらえるわ」
完成したチョコを見て、彼女は一人うなずくと破顔した。
二月十四日。フォトグラファーの仕事で北海道に行っていたヒューが、帰って来た。
「おかえりなさい」
出迎えた水樹は、緊張の面持ちだ。
「た、ただいま……」
彼女の緊張は、ヒューにも伝わって、こちらもちょっとぎこちない返答になる。おまけに、身長が同じな二人は、正面から見つめ合う形になって、ヒューは突然心臓がバクバクし始めるのを感じた。赤面して、慌てて視線をそらす。
(付き合って五年になるのに、いまだにこんなだよなあ……)
いい年して……と内心にぼやくヒューは、水樹の方も赤くなって視線を彷徨わせているのには、気づかなかった。
彼がリビングに入ると、水樹が「ハッピーバレンタイン!」と声を上げつつ、ナッツチョコレートを盛った皿をテーブルの上に置いた。
「今年も作ったんだ」
「ええ。ヒューの好きなナッツを入れてみたの」
軽く目を見張ってヒューが言うと、水樹はうなずく。
「座って座って。飲み物は何がいい?」
「じゃあ、コーヒーで」
問われて答え、ヒューは椅子に腰を下ろした。水樹がコーヒーを入れている気配を感じながら、彼は皿の上のチョコに目をやる。一口大より少し大きめの四角に切られたチョコは、こげ茶色の中に白いハート模様が浮かび、更に砕いたナッツ類がポコポコと顔を出している。見た目は賑やかで楽しいが、実はシンプルなものだとわかる。
(彼女の性格そのままの、シンプルなチョコだ)
ふいにそう感じて、ヒューはこのチョコが妙に愛しくなった。
やがて水樹がコーヒーを入れて、戻って来た。
テーブルに湯気の立つコーヒーのカップを二つ置くと、彼女はヒューの隣に座る。
彼女の視線を感じつつ、ヒューはチョコを一つ手に取り、口に運んだ。
ビターな味わいとナッツの組み合わせが、彼の好みに合っていて、美味しかった。ザクザクとした食感も悪くない。
(コーヒーとも、よく合うな)
コーヒーを一口飲んで、そんなふうにも思う。
つと水樹を見ると、食べてもらえたうれしさ半分、口に合ったのだろうかという不安半分の緊張した面持ちで、彼を凝視していた。
その表情に彼は、水樹がどれだけ自分を想ってこれを作ったのかを感じる。だから言った。
「いつもありがとう。ごちそうさまでした」
その言葉に、水樹はようやく緊張を解いた。
「よかった」
言って明るい笑顔を浮かべると、彼女も皿に手を伸ばす。
「ん! おいしい……。ほんと、いい出来だわ」
「うん、本当に。食べ過ぎて、ちょっと大変なことになりそうなぐらいには、美味しいな」
声を上げる彼女に、ヒューは冗談めかして言った。途端に彼女は慌てる。
「え? ちょっと、さすがにそんなに一気に食べるのはやめてね」
「冗談だって」
笑うヒューに、水樹も笑い出した。
そのまま二人は肩を寄せ合い、互いに共にいなかった間のことを話す。彼らにとって、最もくつろげる時間の始まりだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月14日
参加申し込みの期限
2025年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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