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バレンタイン・アソート
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【チョコと晴月】
ねこぴょんの日から数年後の、バレンタインも近いある日のこと。
桜井 ラッセル
は自宅のリビングを一人うろうろと歩き回っていた。
「もうすぐバレンタインだけど、晴月、チョコくれるかな? くれるよな?」
ブツブツと呟くのは、同棲中の恋人、
風の精 晴月
のことだ。
「市販のものはもらったことあるけど、手作りのはまだないし。手作りだとうれしいな。いや、チョコ以外でもありだし、もらえるならなんだって。いや、もらえなくたって、バレンタインを一緒に過ごしてくれるだけで。愛情を感じれるだけで俺は充分満足だけど……!」
うろうろ、グルグル。彼はひたすら室内を歩き回る。
そこに、出かけていた晴月が戻って来た気配がした。思わず足を止めるラッセル。だが、彼女はリビングには来ずに、キッチンへと向かったようだ。
そこで彼は、足音を忍ばせて、キッチンとの境のドアに向かう。
そっとドアを開けて覗き見れば、晴月は流しの上に板チョコやら生クリームなどの材料とボウルやヘラなどの調理器具を並べ終え、エプロンをつけたところだった。
片手にはメモ用紙を持っており、それを見ながら「まずは、ええっと……チョコレートを刻んで……」とブツブツ呟いている。
(もしかして、チョコを手作りするつもりか?)
ラッセルは、期待に胸を膨らませて、胸の前で小さく拳を握り、彼女の様子を見守ることにした。
ラッセルが見ていることも知らずに、晴月は調理を始める。
まずは板チョコを包丁で刻み始めたのだが、その手つきはなんだか危なっかしい。
それでもどうにか時間をかけて刻み終え、次は生クリームを小鍋に移して火にかけた。だが、火を止めるタイミングがわからなかったのか、危うく吹きこぼしそうになった。その生クリームを今度はさっきの刻んだチョコと混ぜ合わせる。けれどこれも、勢いよくやりすぎて、チョコと生クリームがあっちこっちに跳ねている。
見ているラッセルは、気が気ではない。
「たぶん、トリュフを作ろうとしてる? つまりは、俺のためのチョコだよな? う……あ……。なんだか、見てるだけで心臓が……。手伝いたい……。けど、ダメだ。ここは見守るんだ、俺」
飛び出して行って手伝ってやりたい気持ちを必死に抑え、ラッセルはそっとその場を離れたのだった。
そして、バレンタイン当日。
「ラッセル、ハッピーバレンタイン」
昼食のあと、リビングで隣り合って座っている時に、晴月が言って差し出して来たのは、少しばかり歪んだ感じのラッピングがされた四角い箱だった。
「俺に?」
「うん」
尋ねるラッセルに、うなずく晴月は少し不安げだ。
ラッセルが箱を開けると、そこには歪な球形のトリュフチョコがいくつか並んでいた。
あの日作っていたものだ! と脳内では踊り出しながら、ラッセルは口を開く。
「これ、手作りだよな?! へへ、すっげーうれしい。ありがとな、晴月」
「ラッセル、ほんとに、ほんとにうれしい?」
嘘偽りなく告げた彼に、しかし晴月は半ベソ顔で尋ねる。
「友達に作り方教えてもらったのに、失敗してこんな形になっちゃったのに?」
だが、ラッセルにとっては形は問題ではない。
「でも、愛情一杯込めてくれたんだろ? 俺はそれだけでうれしいんだ」
「ほんとに?」
「ほんとだって。大事に食うから」
更に念を押す晴月にうなずいて、ラッセルはチョコを一つつまんで、口に入れた。
じっと彼女が見守る中、口の中でゆっくりとチョコを溶かす。じわりと広がる甘味に、彼女からの愛情がゆるりと胸に落ちて沁み込んでいく。
「……うまい」
心から出た一言に。
「よかったー」
晴月の顔に満面の笑みが広がった
「一緒にどうだ?」
「うん」
ラッセルに言われて、晴月もチョコを一つ取って口に入れる。
「おいしい」
口中に広がる甘味に、彼女は更に笑顔になった。
「だろ? ところで、なんでトリュフにしようと思ったんだ?」
ラッセルも笑顔でうなずいてから、尋ねる。チョコといってもいろいろあるのだ。これを選んだ理由に、興味があった。
「レシピくれた友達が、これなら誰でも簡単にできて、美味しいよって教えてくれたからだよ」
「そっか」
答える晴月に、ラッセルはなるほどとうなずく。彼女にトリュフを勧めた友人は、きっと彼女のことをよくわかっていたのだろう。なんにせよ。
(俺は幸せだ!)
もう一つチョコを口に入れ、それをゆっくり溶かしながら、ラッセルは踊り出したい気持ちで胸に叫ぶのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月14日
参加申し込みの期限
2025年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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