にゃあかわ　～なんかねこっぽくてかわいい連中～｜リアクション

にゃあかわ　～なんかねこっぽくてかわいい連中～

　とある休日。
　梓智依子は娘の梓楓と共にニャレバンへと向かっていた。繋いだ手を楽しそうに振る梓楓。
　アニメの影響でにゃあかわにはまっている娘のため、コラボグッズを見に行くのだ。ニャレバンに着くと、楓はやや興奮気味に智依子の顔を見た。
「にゃあかわだらけ！」
　目がきらきらだ。
走りだそうとする楓の体を止めてから手を繋ぎなおす。
「あ、サバシロ！」
　いわゆる楓の推しだ。大好きなサバシログッズを見て回る。幸い早い時間なので、他に客はいない。今のうちに見て購入するものを買いたいところ。
「えーと。あ、これが良い」
「！」
　なんでも買ってあげる気ではいたが、少し上の棚にある巨大サバトラを指さされて、少しどきりとした。
「ちょっと大きいわね。家に置けるかな？　ベッドを取られちゃうかも。後、抱っこできないわよ」
「あ、そうだよね」
　楓は智依子の困った顔に、はっとしたようだ。
「でもかえで、ぬいぐるみが良い」
「もちろん、抱っこできる大きさにしてね」
「うん」
　悩み悩んで、楓の胸にすっぽり埋まるくらいのぬいぐるみを選択、それからカバンや服につけられそうな缶バッチを買うことに。
「可愛い～」
　ぎゅっと抱きしめる楓が微笑ましい。
「わ、これとこれどっちが良い？」
　見るとサバシロのぬいぐるみ、スライムバージョンなるものがあった。
「え」
　恐る恐る触れて見ると、ひんやりぷにぷにしていた。
「……冷たいからこっちの方が良いわね」
「うん、そうだよね！」
　値段は変わらないが、不思議すぎる商品だ。人気過ぎる故に様々なものがあるのだろう。
「ん、これ可愛い」
　にゃあかわの文房具類、ノートとメモ帳、ペンなどを買った。
楓と智依子は色んなグッズを見て回る。これだけでも十分楽しめた。

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