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夜更けのおしゃべりを彼らと
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「僕たちももっともっとお話したいよーって、ぬいぐるみ達皆が言ってました! それに私も、もっとお喋りしたかったんです。りゅーきや皆と!」
猫の形をしたリコーダー入れのマティエが嬉しそうに跳ねれば、ぬいぐるみのラピちゃんも深く頷く。
「瑠樹もだんだん大きくなっていくけど……それまではね。こういう日がたくさん来ればいいわね」
「ねー! ぬいぐるみ達はいっぱいいるから、一日だけじゃ足りないよ~」
カプセルギアのラズちゃんはいつもバトルにて活発に動き回っているが、この希少な機会が楽しくて仕方がないようだ。
曖浜 瑠樹
もまた同じ思いを抱く。
「オレが大きくなっても、みんなとたくさん話したいよぉ。みんなみんな、大事な友達だもんなぁ」
まだまだ小学生のちびっ子だが、大きな夢をまぶたの裏に描いた。いつか寝子島に、ぬいぐるみやおもちゃの店を開くのだ。店主となって彼らを大切にし続けるのだ。そうすればまた、こんな素晴らしい夜に巡り合えることだろう。
「今日はぬいぐるみたちが動き出す、秘密の夜ですね。何をお話しましょうか」
「秘密といったら、恋バナかしら?」
「いいね~!」
ぬいぐるみとはいえ女の子たちである。賑やかに始まった恋バナは曖浜家のどのぬいぐるみとぬいぐるみが親密でもう少しでカップル成立だとか、テディベアの女の子が犬のゆるキャラの男の子を好きらしいとか、そんな話がマシンガンのように乱れ飛ぶ。ぬいぐるみたちの恋愛模様も悲喜こもごもであるようだ。
「ねぇねぇ、瑠樹は? 瑠樹はどうなの?」
「わぁ、気になる~!」
「どうなんですか、りゅーき? 好きな子とか気になる子とか、いないんですか?」
「えー、オレぇ?」
女の子らの熱のこもった目線が注がれるも、瑠樹はのほほんとした顔でしばし考え、あっけらかんと言ってのけた。
「オレはねぇ~。みんなが好きだよぉ~」
「あら、お上手ね。瑠樹ったら」
「あはは、そうですよね! りゅーきは、みんなのりゅーきですもんね!」
「ふふふっ。瑠樹にはまだちょっと早かったかもね♪」
どうやら女の子たちの満足いくお答えであったようだ。
「そういえば瑠樹、ゴアラのぬいぐるみがお尻のあたりがほつれちゃって、直してほしいなぁって言ってたわ」
「あれぇ、気づかなかったよぉ。ごめんなぁ、すぐに直してあげるからなぁ」
「あっ、そうそう! この前おうちに来たユニコーンちゃんの歓迎会をしませんか? お友達がたくさんできたらいいなって思うんです♪」
「いいねぇ、お菓子をいっぱい用意しなくっちゃ」
「瑠樹、次のカプギアバトルはいつ? 私はいつでもOKよ! 大活躍しちゃうんだから!」
「わぁ、楽しみだねぇ♪ 次も一緒に頑張ろうなぁ」
もちろん恋バナのみならず、多様な話題に花が咲いた。
そんなこんなで夜も更けるうち、瑠樹らの周りには彼のぬいぐるみたちが次々に動き出し、ぎゅうぎゅうに押しかけていた。
「おれ、一度でいいから瑠樹さんに撫でてもらいたかったんッス……!」
「あっずるい、あたしもあたしも!」
「ぼくは、お膝の上に乗っかりたいなぁ」
「じゃー私は頭!」
「あははは。一人ずつ、順番だよぉ~」
そのモテっぷりにラピちゃんラズちゃん、マティエは誇らしくも複雑な気持ちといったところだろうか。
「仕方ないわね。瑠樹はみんなの瑠樹、その通りだもの」
「そうだねっ。みんな瑠樹が大好きだもんね」
「あっ、次は私! 私の番ですよっ!」
ぬいぐるみたちの真っ只中でもみくちゃになった瑠樹は、和んだ。それはもう和みに和みまくったおかげで、少々久方ぶりに発動したろっこんが周辺の家々の住人までも和みの波動が飲み込んでいった。
その時だった。不思議な今夜の現象が、更なる深みを見せたのは。
「あれ……? りゅーき、窓の外を見てください!」
マティエの言葉に、窓から並ぶ家々を覗く。するとどうだ、玄関扉が開き次々に列を成して現れるのはぬいぐるみ、ぬいぐるみ、ぬいぐるみ。ぬいぐるみ達の大行進だ。闇夜に懐中電灯やランタン、ロウソクの明かりがぽつぽつと灯り、夜空の下へ飛び出してゆく。口々に歌を歌いステップを踏みながら、彼らは近くの公園に集まっているようだ。
「わぁ、何だか楽しそうだねぇ!」
「ふふ。私たちもこっそり、行ってみましょうか?」
ラピちゃんの魅惑の言葉に瑠樹も、ラズちゃんもマティエも瞳を輝かせてうなずいた。
渦を巻くように歌は巡る。ぬいぐるみ達に紛れて瑠樹らも踊り回り、賑やかな夜は終わることなく更けていった。
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あとがき
担当マスター:
網 透介
ファンレターはマスターページから!
網です。
大切にしている物たちが動き出すお話でした。
自分の愛用品にもし意思があったら、と誰しも考えますよね。それがいいことなのか悪いことなのかは、分かりませんが。
私も今これを書いているパソコンが唐突に意思が芽生えたらと思うと、ちょっと恐ろしいです。あれを暴露されたら……ああいや、大したものはありませんけどね。ええ本当に、はい。
それでは、また次回に。
網でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月02日
参加申し込みの期限
2025年02月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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