ねこねこ記者と、ののこがいる未来｜リアクション

ねこねこ記者と、ののこがいる未来

ねこねこ記者の、取材の成果

　それから吾輩たちは、太陽が赤くなるころまで、思う存分海遊びして楽しんだにゃ。
　遊び疲れて砂浜に横たわった修くんは言ったにゃ。
「なんだか安心した。変わらない友情がここにはある。……やっぱりこの島はいいな」
「そうだね。私もそう思う」
　あおいちゃんも修くんの隣に座って微笑んでるにゃ。
　綾花ちゃんは、ののこちゃんに聞いたにゃ。
「ののこちゃんは夢とか目標とかってあるんですか？」
「んー、それは探してるところ」
「じゃあ、今一番したいことって何ですか？」
「それはね。青春！　高校は卒業したけど、まだまだ青春しまーすっ！」
　夕日に向かって誓うみたいに叫んだののこちゃんを見て、理緒ちゃんと紗月ちゃんはにっこり。
「今日はしっかり青春だったね」
「青春ってちょっと冷たいわ。すっかりぐしょ濡れだもの……帰ったらあったかいお風呂に入りたいわ」
　英二くんは、濡れたののこちゃんにハンカチを差し出して相変わらずとっても親切にゃ。
「野々さん、本当にグラドルに……？」
「私のなりたいものリストに入れたよ！　100個くらいあるうちのひとつだけどね！」
「そっか。……はは、ちょっと安心した。ゆっくり考えよう。僕も気長に付きあうからさ」
　５月の夕暮れはひんやりした風が吹いてきて、みんなはおうちに帰る時間にゃ。
　別れ際、修くんも吾輩のそばにやってきて、そっと頭を撫でくれたにゃ。
「取材、お疲れ様」
　――こうして吾輩は、ののこちゃんの取材を終えたのにゃ。

●週刊かぎしっぽvol.XX199『ののこちゃんグラドルデビュー！？』

　にゃにゃにゃにゃにゃっ！　大スクープにゃっ！
　あの、野々ののこちゃんが、わが『週刊かぎしっぽ』にてグラドルデビューすることになったにゃ！
　先輩グラドルの理緒ちゃん紗月ちゃん、そして、ののこちゃんと同時グラドルデビューのあおいちゃん、綾花ちゃんと、波打ち際でたわむれる、本誌だけの奇跡の一枚がこれにゃ！！
（女性陣が勢いよく水しぶきを掛け合っている写真が掲載されている。写真提供の欄には八神修と書いてある）
　ののこちゃんの夢は１００個もあるそうにゃ！
　ののこちゃんの今後の活躍に期待にゃあー！

（ののこの紹介記事はここまでで、そのあとは紗月のセクシーな写真が続いている。ねこねこ記者の趣味のようである……）
了

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あとがき

担当マスター：笈地行
ファンレターはマスターページから！

ご参加ありがとうございました！　笈地です。
ののこ、まさかの『週刊かぎしっぽ』上でのグラドルデビューと相成りまして。
（もっとも本人は知らないままでしょう）

これもひとえにみなさまのアクションのおかげです！
ほかにも楽しいことをたくさんできて、ののこもねこねこ記者も満足な一日だったろうと思います。

それではみなさまお疲れさまでした。
またお会いしましょう。笈地でした。

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