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君と世界のまんなかで。
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【一日目】
近くて遠く、遠くて近い日本の中心。やってきました。東京です!
「来たねえ」
「ああ。来たな」
八神 修
。
七夜 あおい
。すこうし、言葉少なかもしれません。端的なやりとりにたがいの深く多様な感情がにじみます。ひと言で言い表すことはできず、さりとて言葉を重ねるのも無粋に思えました。
「まずは……」
「東京タワーだね」
「よし、行こうか」
「うん。楽しみだね」
「ああ、楽しみだ」
といって居心地が悪いわけではなくて、なんだかこれが、阿吽の呼吸とでも言いましょうか。絶妙な距離感、こなれたカンジ。悪くないのでした。
電車に揺られてしばし。降り立ったとうきょうスカイツリー駅前は実に活気に満ちています。きびきびとして仕事へ向かう人々、賑やかに咲く友人同士の笑顔。仲むつまじく手をつなぐ恋人たち……修たちもそこに紛れて、ツリーへ向かいます。
「ん……」
ふとした拍子にちょん、触れた手のひら。どちらともなくきゅうと握り合い、ちらと目を合わせ、はにかみました。
ああ。なんて青空でしょう。
スカイツリーは言わずと知れた東京のランドマーク。高さ634M、世界でいちばんでっかいタワーです。
「大きいなあ」
「すごーい……」
ふたりが思わず、ぽかん。と口を開けてしまったのも無理からぬこと。外観の威容にもびっくりぽかんですけれど、その内部にもオフィスビルが併設されていたり、大型商業施設があったり各種イベントが催されていたりで、大賑わいです。
思わずあっけにとられつつも、
「まずは天望回廊だよね!」
「ああ、エレベーターを乗り継いでいくようだな」
「へえ~、なんだかすごいねえ」
なにがすごいのかよくわかりませんけれど、とにかく何ごとにもすごい、大きいとはしゃぐあおいはいつもの調子がほんのり、顔を出してきた様子。
二泊三日の卒業旅行。ふたりにとっていくつもの特別な意味を持つ、大切なひと時。少し思いつめたような顔を見せる彼女が今をそうして楽しめているのならと、修も安堵に胸をなで下ろします。
なが~いエレベーターをいくつか乗って、たどりついたのは実に445階。た、高い! けれどこの高さはまだてっぺんへの途上です。
「ちょ、ちょっと怖いねえ」
「ははは。大丈夫だよ、ほら」
スロープ状になったガラス張りの回廊をゆっくり、ゆっくり歩きます。手を引くとあおいは照れくさそうに笑って、くしゃっと表情をくずしました。
ゆっくり。ゆったり。まったりと。
やがてたどりついたてっぺんは、
「……わあ」
言葉も忘れる光景でした。
スカイツリーへのぼるのとあわせて、修が予約しておいたのが、江戸切子体験です。
「きれい~!」
「へえ、見事なもんだなあ」
江戸切子とはその名のとおり、江戸時代から連綿とつづく伝統工芸品。切子細工をほどこされたガラス製品です。ふたりが訪れたこの工房では主に、グラスやタンブラー、調味料入れなどを扱っているとのこと。どれもこれもきらきらと色とりどりに輝いて、美麗! 思わず見惚れてしまうくらいです。
その制作を体験させてくれるというのが、こちらのウリなのだそうでして。
「あおいはなにを作るんだ?」
「やっぱりグラスかなあ。普段づかいできるものがいいよね」
「ああ、それがいいな。俺もそうしようかな」
「あ、じゃあおそろいにしちゃう?」
いたずらっぽく笑うあおいのお誘いにあらがう術を、修は知りません。
ベースとなるグラスを選ぶと、まずは機械の扱い方を習い、練習をはさんでから、模様の当たりをペンでつけていきます。ざっくりと割り出し線をペンで書いたら、いよいよ研磨機の登場です。
「わ、わ。けっこうむずかしい……!」
「いや、大丈夫だよ。上手いじゃないか、あおい」
「そうかな? ふふふっ」
ダイヤモンドホイールという回転部にグラスを当てると、かん高い音と共にガラスが削られていきました。あおいはもちろん、覚えのよい修もなかなか思うようにいかず、悪戦苦闘ではありますけれど、
「こうやって、ちょっとずつ自分の力で作り上げていくのって、わくわくするよね。料理と同じかも」
「なるほど、確かに。通ずるものがあるかもしれないな」
だからこそ楽しくて、そう、わくわくです。たがいに笑い合いながらに、つたない手さばきで、けれど着実に積み重ねてゆく、新鮮な体験。それを彼女と共有できる、このよろこび。
「ふむ。こんなものかな……?」
「おーっ、すごい! 私もできたよ、いい感じじゃない?」
「ああ、いい出来だ」
おなじ図柄を選びながらもそれぞれ、ちょっとずつ違った個性が宿る、おそろいの切子細工グラス。しっかりと箱詰めされたそれを受け取ると思わず、ふたりに満面の笑みがこぼれました。
ちょっと高級なホテルのダイニングで軽食とお茶などいただいて、ゼイタク気分を味わった後、本日のお宿へ……といっても東京は立川市にあるごく普通のビジネスホテルです。
「ああ、いいね。こういうのが安心しちゃうな、私みたいな小市民は」
「ははは」
本当のところを言えば、修ならもっとゴージャスな……先ほどの高級ホテルに宿泊することも可能ではありました。けれどそれはしません。
修にとっては、特別なひと。けれど彼女はどこにでもいる、普通の女の子。そんな彼女と共に生きるために、決めたのです。どこまでも寄りそっていこうと。今の自分の身の丈に合った生き方をしようと。
「ちなみに、部屋は別々だよ。その、当たりまえだけど」
「ふふ、分かってるよー。あ、でも、寝るまでは少し修くんのお部屋にお邪魔してもいい? せっかくの旅行だもん、すぐに寝ちゃうのももったいないなーって」
なんて笑うあおいの笑顔を見つめて、修は。
「ああ……そうだね。少しおしゃべりしながら、夜食でも食べて、遊ぼうか」
「うん!」
なんだか……なぜだか。どこか、胸がしめつけられるような気がするのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年12月19日
参加申し込みの期限
2024年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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