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君と世界のまんなかで。
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【二日目。】
子どもたちのはしゃぐ声に、ほっこり。
「なあ、あおい。もしかして俺が動物好きだから、ここを選んでくれたのかい?」
「ん~? さあ、どうでしょうね~。ふふふ♪」
賑やかな親子連れがいくつも行き交う中で、あおいも子どもたちに負けじとにっこり、ちょっぴり幼い笑みを浮かべました。つられて修も、に~っこり。
きっと両方でしょう。あおいがここ、上野動物園を希望したのはきっと、彼女自身が動物を見てふれあいたかったこともありつつ、修の動物好きを分かってくれた上でのことでもあるのでしょう。あおいのちょっとした心配りというものです。
「ありがとう」
「私も来たかったからね……あっほら、見てみて! 綺麗な鳥!」
「ああ。鹿もいるな」
正門からすぐのところには、日本に生息する多様な鳥たちが暮らしています。近くにはエゾシカやカモシカの姿も。
「かわいいねえ。綺麗だねえ」
さっそく頬がゆるみ出したあおい。彼女も動物たちも、ずっと見ていられそうです。
色あざやかな鳥やシブいカラーの鳥たちを観察し、エゾシカの生え変わる角について修が語りひとしきりあおいが驚いてくれたところで、リス、サル、プレーリードッグの小さなもふもふたちに癒されつつ、ゾウたちの放飼場へ。
「おお~! さすがの迫力。大きいけど、目はつぶらで愛嬌があるよね」
「ああ。奥にいるオスは、まだ若いな」
「本当だ、かわいい~!」
まだ小さくやんちゃなゾウがとてとて歩く姿を堪能したら、今度はカワウソの愛らしさや泳ぎの巧みに見とれつつ、トラたちの住む森へ。がおう!
「肉食獣は美しいなあ」
修がそんな感想を述べながらふと隣を見ると、はっと視線。ぱちり、目が合います。
「う、うん。そうだね、かっこいい!」
ちらり。ちら。時おりそうして、たがいを意識する瞬間がありました。思いのあふれるがゆえにか、それとも……ともかく気心の知れたふたり、なんとはなしにむず痒く、なんとはなしに気恥ずかしい、そんな不思議な道行きでした。
トラの咆哮に追いたてられるようにして、のんびりと寝ころぶゴリラたちを眺め、シロクマのお食事風景に圧倒されつつ、やがて見えてきたのは白黒なパンダたち。
「私、パンダが一番見たかったんだ!」
「上野動物園といったらやはり、パンダだよな」
「うん!」
のっそり。ぼてっと座り込んで笹をかじるパンダの愛らしさ、と同時に近くで見ると動物らしい迫力もあって、なかなかの見ごたえです。
パンダ舎はいくつかのエリアに分かれていて、そのうちのひとつにあおいのお目当てがありました。
「うわ~~~」
思わず語彙をなくすくらい、あおいは大興奮。ぴょんと跳びはねて、
「子パンダだ!」
さすがの人気。行列ができていて、ふたりもそこへまぎれて子パンダたちの愛らしい姿を見つめます。
そのさなかにも、はっと。
「……かわいいな」
「うん。とっても……」
頬をゆるめて、そしてどこか遠くを見るような目をして、あおいはパンダたちを眺めるのです。
動物園を満喫した後は、あえてのノープラン。特に目的は定めず街を行き、電車に乗ってぶらぶらりと散策することにします。
「お、あそこには演芸場があるな。そういえば、ふたりで寄席を見たこともあったな」
「うん、楽しかったよね」
「どうもああいうものを古臭いと感じる人も多いようだけど、今鑑賞したってあんなに面白くて楽しめる。後世に残していくべき文化だよな」
「あはは、修くんは真面目だなあ。でも、そうだね」
車窓から見える街並みを見据えて修は、なんだか難しい顔。腕組みをして言いました。
「文化といえば、東京にもいくつか博物館があってさ」
「うん」
「このご時世、経営に困っているところがけっこうあるらしいんだよ。クラウドファンディングで資金を集めたりしててね」
「そんなに? 確かに、博物館めぐりってちょっと渋い趣味って気がしちゃうかもね」
「そうなんだよ」
うむっとうなずいて、
「そうして保護しないと消えてしまうような……文化っていうのは、案外もろいものだよな。俺も少しだがクラファンに支援をしてみたよ」
「へえ、いいねそういう活動って。私も余裕ができたら、やってみようかなあ」
「ああ。いいと思うよ。文化は守り伝えてゆくべき宝ってね」
なんていうちょっぴりおカタいお話のあとには、ゆるい話題に方向転換。
「あそこが上野のアメ横。年末にテレビでよく見る場所だよな」
「あー、いろんなものがすっごくお安いんだよね。カニとか海鮮の投げ売りしてるところをテレビで見て、ウチの弟たちがポカーンって口開けて見入ってて、面白かったなあ」
「はは。ちょっと異様な光景だけど、師走の風物詩でもあるよな。でも通な常連客なんかは、店にキープしてある上等な品を買っていったりするらしいよ」
「そうなんだ! へええ……」
あおいを飽きさせないようにと、修のトークが光ります。気配りはばっちり、といって気を使ったり面倒に思うわけでもなく、気が付けば自然とそうしているというだけ。それが修のスタイルなのだろうな、と自分で思います。
あおいは。
「寄っていくか? アメ横」
「ん~」
車両の少し開いた窓から吹き込む風に、彼女はなびく髪をおさえて、ふと目を細めます。
「今日は、いいかな。なんていうか……」
「うん」
「今日はこのままこうして、電車に揺られていたいかも。なんて、ヘンかな?」
「いや……」
彼女の青い瞳がちらと修を流し見て、くすりと笑いました。
「アメ横はまたいつか、機会があったら。ね」
「そうだな」
その目にまた、どこかあの胸を締めるような切ない色を見つけたような気がして、修は窓の外を眺めながらにぽつり。つぶやきました。
「機会があったら、ね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年12月19日
参加申し込みの期限
2024年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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