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風のしっぽがゆらゆらり
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毎年恒例の『さっぽろ雪まつり』が始まった。初日もあって多くの人が訪れた。陽光に照らされた大雪像の前では大きな歓声が上がり、外国人観光客は挙って写真や動画に収めた。少し離れたところにある時計台も人気でカップル達が写真の背景に選んだ。
会場に足を運んだ
響 タルト
は、ずらりと並ぶ屋台の前を歩く。
「どれも美味しそう。せっかくだから北海道らしいものが食べたいよね。シオさんはどれが好み?」
「そうですね。私はホタテの串焼きが少し気になります」
シオ・レイゼルオーク
は黄色い目で屋台を見つめた。
「じゃあ、それにしよう。僕はそうだなぁ。いかめしにするよ」
「それも美味しそうです。目移りしますね」
「ラーメンもあるし、夜にはプロジェクション・マッピングもあるんだよ」
「楽しみです。その前にしっかり腹ごしらえをしましょう」
二人はにっこり笑ってそれぞれの屋台に立ち寄った。
梓 楓
は会場に着くと、わー、と声を上げながら走り出す。猫やシマエナガの雪像に興奮して、みてー、と後ろを振り返る。
母親である
梓 智依子
は小走りで追い付き、迷子になるよ、とずれたマフラーを巻き直して言った。
「ママがみつけてくれるから、へいきだもん」
楓は走り出す。小さい体で人混みの間を抜けてゆく。
智依子は目を細めて付いていく。追い付くとシマエナガの手袋ごと手を握り、雪像を見て回った。
飽きる頃、雪で作られた滑り台を見つけた。楓は頬を赤くして走る。頂に立つと少し怯み、それでも最後は思い切って滑り降りた。
様々な雪像を見た影響なのか。楓は小さな雪だるまを作った。満面の笑みで智依子を見る。
「可愛い雪だるまができたね」
「うん! つぎはゆきがっせんだよ」
「二人しかいないのに?」
「それなら」
楓は目をキョロキョロさせた。二人連れを見つけると素っ飛んでいった。
「おねえちゃん、ゆきがっせんしようよ」
「いいね。ちょっと食べ過ぎて運動がしたかったところなんだよ」
タルトは猫耳のイヤーマフラーと猫手袋を活かし、にゃん、と愛らしく鳴いた。
「私がお姉ちゃん……若返った気分で頑張ります」
シオはやる気を漲らせた。
「娘のわがままを聞いてくれて、ありがとうございます」
智依子は済まなそうに軽く頭を下げた。
「いいの、いいの。僕の事情もあるんだから」
「やるからには本気です」
シオは足元の雪を丸め始めた。タルトも同じように作る。
「こっちもつくる!」
楓はしゃがみ、両手で雪を集め始めた。バンバンと叩くように丸めていく。
目にした智依子はくすりと笑った。
「それだと雪だるまになるよ。もう少し投げ易いように小さくしないと」
「ママ、やって!」
「こんな感じかな」
楓の横にしゃがむと手早く丸めた。できた雪玉を早々と投げる。勢いはなく緩い放物線を描いてシオとタルトの間に落ちた。
「ちゃんと前を向いて投げないと。あと腕はもう少し後ろまで。そう、そんな感じで投げればスピードが出るよ」
「こちらの番だね」
タルトは握った雪玉を投げた。標的にした楓の手前で失速して当たらなかった。
「あの小さい身体に当てるのは難しそうですね」
シオは智依子に目を向けた。投げた雪玉は頭部に当たる前に躱された。
「今のは当たるタイミングでした!」
「シオさん、意外と熱血なんだね」
悔しがるシオを見てタルトが笑う。頭の中で何か閃いたのか。
「これって薄い本のネタになる? しおらしい主婦が実は肉食系で……草食女子を……」
「つぎはあてるもん!」
楓の宣言通り、タルトのコートに当たった。
「やったなー。本気、出しちゃうぞ」
四人は晴れやかな顔で小さな雪合戦を楽しんだ。
白いクラーク像が見えるところに
倉前 七瀬
が座った。隣には
ウォルター・B
がいて手にしたカップに目を落とす。
「どうやって飲めばいいのかなぁ」
「僕も思いました。クリームがシマエナガは可愛いと思いますが、こんなウインナーコーヒーは初めてです」
「シマエナガなんだねぇ」
「ウォルターさんのは丸い耳があるので、白熊だと思いますよ」
指摘された耳にウォルターは顔を近づけた。青い瞳でじっと見つめる。
「それっぽいねぇ。じゃあ、僕もそれっぽいことを言ってみるかなぁ」
すっと右腕を伸ばす。
「金銭や私欲、名声の大志を抱くのではなくてぇ、人としての生き方を示す大志を抱け」
「それってクラーク博士の『少年よ大志を抱け』の続きの言葉ですよね。アレンジしてますけど」
言いながら七瀬は右腕を伸ばす。
「さすがだねぇ。少しクリームが溶けてきた。ようやく飲めるよ」
「可哀そうな気もしますが」
二人は飲み干し、揃って目を合わせる。
「少し冷えてましたね」
「温かいものが欲しくなるよぉ」
「それなら名物でも食べにいきましょうか」
「わかるよ。あれだよねぇ」
二人はタイミングを合わせて、クラークカレー、と口にした。
「さすがは僕の教え子だ」
「さすがは僕の先生です」
二人は青い空に相応しい笑顔を見せた。
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
グリーンシナリオ(0)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年12月15日
参加申し込みの期限
2024年12月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年12月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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