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LIQUID -Star Chronicle- 暗夜の英雄譚
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【サイドクエスト『暗夜竜の華麗なる狩り』(2)】
とっぷりと暮れ、空には青黒く淡いカーテンが下り星がまたたく。砂漠の夜に天は明るいが、地上までもつぶさに照らし出してはくれない。篝火がぱちぱちと弾ける音とともに赤く燃え上がり、人々は夜闇に抵抗するも十分ではなく、大地は小虫のごとき人間たちを意に介さずすべてを暗がりへ追い込んでゆく。
古城のほとんど崩れ落ちた城壁が囲む空間の中央に、きらびやかな石たちがうず高く積まれ、篝火の明かりを乱反射させ輝いている。そこだけがまるで墜ちた太陽のごとくまばゆく光放ち、仮に夜空を飛ぶ鳥があれば目をひくことだろう。
「……来ないわね」
ソフィアは目を細め周囲の闇をするどく見据える。
暗夜竜は現れない。見張りやパトロール班からも今のところ、なんらかの異変の報告は届いていない。
「今日は来ないんじゃない? ソフィアちゃん~、わたし眠くなってきちゃったよ~」
「ちょ、シフォン、動きづらいじゃない……!」
しなだれかかるシフォンの白黒の髪がソフィアの視界をちらとよぎった、その時だった。
「……!?」
「ぐっ」
「うわっ!」
夜にさえぎられた向こうから、短い苦悶の声が断続的に上がる。勢いよく燃え盛る篝火の明かりが、ひとつ、ふたつ。みっつと消えてゆく。
「っ、明かりを! 篝火を絶やさないで!」
ソフィアは叫び、杖を掲げる。フォーチューンテラーのシフォンも慌ててふところからカードを取り出した。
「あれれ、ソフィアちゃん? これって?」
「対応が遅れたわ。まずいわね」
杖を振り<水霧衣>をまといながら、ソフィアは歯噛みした。
「暗夜竜は、もうここにいる……!」
「こっちへ!」
事態を察するに、エイジは駆け出した。あとにシャーミィ、つんのめって転げそうになりながらマオメイが続く。
「ど、どーするのお、エイジくん!?」
「暗夜竜は光物が好きなんだよね。必ず宝石を奪いに来るはず……!」
泣きそうに眉を寄せたシャーミィにそう答え、古城の中央へ。ガラス片から稀少鉱石、魔法の宿る魔石まで色とりどりの輝石たちがおびただしく積まれ、その周囲を金銀の古貨幣や装飾品、宝箱などが無造作に散りばめられている。
「ぬお、篝火が! このまま明かりが失せると、ちょいとまずいな」
頬に冷や汗を浮かべたマオメイの顔が、ふと消えた。赤く照らしていた篝火の炎が失せ、苦悶の声が闇から届く。
「……<ホーリーソング>!! ここはあたしのオンステージっ!」
唐突な、そして可憐な歌声にエイジは目をまたたかせたが、マジカルアイドルであるシャーミィのスキルだ。凛と響く歌が聖域を作り出し、敵の侵入を拒むのだ。
その侵されざる結界が、加わった衝撃に光放ち、びりびりと空気を震わせた。
「!! これが……暗夜竜、バーバレスコ!!」
結界の輝きが照らし出す、鳥のくちばしめいた細くするどい口。羽毛を持つ翼に無数の棘が生え並ぶ尾。漆黒の体毛がざわつき、咆哮した。
いつの間に肉薄したのか、エイジはドラゴンの巨躯を真下から一瞬呆けたように見つめたが、すぐに己を取り戻し<光闇の剣と盾>を掲げ、
「い、いくぞ……!」
切っ先を胸へ突き入れる。が、
「わっ!」
見上げんばかりの巨体に似合わぬ俊敏で身をかわすと、翼から羽を射出する。
「それは、羽剣だ! 鎧もつらぬくほどにするどいぞ、よけるんだエイジ!」
盾を掲げてしのぐ。地へ突き立った羽の先端は鋭利で、まさしく幅広の刃のような広がりを持つ。それが恐るべき初速で射出されるのだから、生身で受ければひとたまりもないだろう。
エイジをあしらいつつ、バーバレスコはシャーミィの歌が作る結界に苛立つように爪を振るう。
「凍り、つけ……!」
ほとばしる氷のつぶてが暗夜竜の横っ面を弾き、衝撃とともに毛先を凍結させた。ポラリスが氷礫を放ちつつ氷精も召喚、波状攻撃をしかける。
「前衛……よろしく」
「う、うん!」
タンク役のエイジに最前線を任せ、彼を必ず間に置きながらバーバレスコへと対峙する。
「まずは、機動力を……削がないと」
攻撃を翼へ集中。同時に召喚される<六華氷盾>を増やしてゆく。周囲を旋回する24枚の盾が揃えば、切り札の大技が暗夜竜に致命の一撃を加えるだろう。
「竜だろうと、凍結させて……固め殺す」
飛来する羽剣はエイジが拒み、あるいはホーリーソングが響く限り保たれる聖域を利用してしのぐ。
「! 逃げる……!?」
もとより闇から出でての奇襲を得意とし、真っ向勝負など好まないのだろう。暗夜竜は身をひるがえすと凍結しかけた翼を広げ、飛べぬと悟ると地を猛然と駆け、篝火ひとつを薙ぎ倒してふたたび暗がりへと身を隠した。
しかしながら、目の前で輝く獲物をみすみす見逃すつもりもないらしい。周囲からは不機嫌そうな咆哮や、大きな羽音が断続的に聞こえてくる。
「さて諸君、準備はいいね? バリスタOK? 大砲もOK? タレットも全て敷設完了、おーけーおーけー。ではあれを起動するとしよう」
ぱちり、指を鳴らしたタビガラス。
「……タビガラスさん、なに仕込んでるのよ。まったくもう」
積まれた輝石や宝物たちからずずずとせり上がり、エリンも少々あきれつつ苦笑いしたのは、花火よろしく次々に射出される照明弾。さらにはぐるりぐるりと緩やかな回転を始め、七色の光を四方八方放射しながら全てを明るみに照らし出す、ぎらぎらとしたミラーボールであった。
奇しくも戦場に響くのはマジカルアイドルの聖なる歌。
「うむ。なんだか知らんが神々しいな」
「ばかばかしいとも言うけどね」
ともあれ、ド派手な七色の球はこれ以上なく暗夜竜の目を引いたようだ。ふたたび闇から飛び出すと、回転するミラーボールを内に擁する結界へ飛びつき、爪に牙にと突き立て始めた。我を失い、足もとの冒険者などには目もくれぬといった様子だ。
「よし、食い付いた。エリン、アルターとシロヘビと合流して包囲を狭めてくれ」
「分かった!」
「ではゆこうか。メカチキンくん」
メカチキンコマンドー、クラフトマスターのロボット製造によって誕生したコンパニオンモンスターだ。まだ育成段階であり、いずれタビガラスがロボットフォートレスとなればさらなるパワーアップも図れるだろう。
今のところは申し訳程度に肩へ装備したライフルを放ちつつ、バリスタの矢や大砲用の砲弾を運び、仲間たちのアシストへと回ることにする。傷ついた者には特製の<セキトリチキンバーガー>を投げ与えて回復し、癖の強すぎるセンスに目を白黒させたりした。
「細工は流々。あとは仕上げをご覧じろってね」
バリスタの矢が砂まじりの風に乗って飛翔し、暗夜竜の翼をつらぬいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月27日
参加申し込みの期限
2024年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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