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ある迷宮で手繋ぎを・綺
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稲積 柚春
は
ウォルター・B
先生とデートをしていた。今までは高校生ということもあり、人目を避けて寝子島の外でのデートが多かったのだが、卒業して正式に交際を開始した今は何のしがらみも無い。好きな場所をデートできる……そう思っていたのだが。
「ここって、古城?」
2人がいる建物は寝子島では見たことのない古城のようだった。
「こんなところに、テーマパークなんてあったっけ?」
「なかったと思うなぁ」
やや不気味な雰囲気が漂っていて、柚春はぎゅっとウォルターと腕を組む。視界は薄暗く、2人の周囲以外に何があるのかあまりよく見えない。
(手分けして探したほうが効率いいのはわかってるけど……薄気味悪いし)
ホラーは得意ではないから、なるべく一緒にいたかった。デートだからというのもある。
「手、繋ごっかぁ?」
「手じゃないとダメなのかな?」
「あれ見て?」
ウォルターが指さしたところには壁があり、その壁に何か描かれている。手を繋いだ人の姿だろうか。
「手がいいみたいだねぇ」
「絶対離さないでよ? 怖いときの約束覚えてるよね?」
「こうしたら大丈夫」
ウォルターは柚春と手を繋ぎ、指を柚春の指に絡ませた。恋人繋ぎというものだ。そのうえで、柚春の腕を引き、距離を縮める。ウォルターもホラーが得意ではないから、不気味な空間で密着したいという気持ちはきっと柚春と同じだろう。
2人が手を繋ぐと同時に、燭台に火がついた。燭台は点々と一定の距離をあけて、置いてある。ゴールへの目印かもしれない。
「じゃあ、行こっかぁ」
柚春とウォルターはとある場所で息をひそめて抱きしめ合っていた。追跡者もといローブをまとった暗殺者らしき者から逃げてきたのだ。手を繋いでいたから、妙にその動作がゆっくりではあったが、逃げる以外の対策が何もなかった。密着しているのは少し緊張する。相手の息づかいが直接耳にかかって、うっかり名前を呼んでしまいそうにもなる。それをこらえて、なるべく姿が見えないように、ウォルターに体重を預けた。
「……?」
ふと、柚春はウォルターの横から漏れ出す細い光に気づく。まるで扉があるような、その隙間から漏れ出した光のような。柚春は声には出さず、ウォルターの肩をとんとんとたたいて、光の元を指さした。
音を立てないように扉を開け、中へ入る。扉はすぐに閉まり、暗殺者が入ってくる様子はない。
『次の恋人たちかしら?』
突然の声にびっくりして、柚春は思わずウォルターの腕にしがみついた。
「柚春、大丈夫みたいだよ。絵が喋ってる」
おそるおそる声の主を見る。ウォルターが言った通り、そこには壁掛けの絵があった。絵の中のお姫様が、扇で口元を隠して微笑んでいる。
『ラブラブなところを見せてくださる? そうしたら、先へ進ませてあげますわ』
「もし見せなかったら……?」
『ずーっとこのお城の中で迷うことになりますわね』
つまり見せないという選択肢はないということだ。
「柚春、目を閉じて」
ウォルターに名前を呼ばれる。
「ワット」
「目を開けたままじゃ、恥ずかしいからねぇ」
言われた通り目を閉じれば、柔らかい唇の感触が、柚春の額に触れた。
「これでいい?」
お姫様と話すウォルターに少しだけもやっとする。デートをしているのは柚春なんだから、柚春以外の女性とは話してほしくないという感情がわかないわけではない。相手が人ではないものだとしても、だ。
「もっと……してくれてもいいのに」
「それは、2人きりのときがいいかなぁ。だって他人に見せるものじゃないでしょ?」
「うん……」
絵のお姫様はキスの後の会話もラブラブなところと判断したようだ。絵画の部屋を出て、先へと進む。ガシャという音に最初に気づいたのはウォルターだった。
「柚春!」
身体を引き寄せられて、第一撃を逃れる。甲冑が動いていた。降り下ろした剣をゆっくりと持ち上げながら、こちらに向き直る。暗殺者といい甲冑といい、簡単には脱出させてくれない城らしい。
でもあれはゆっくり動く甲冑だ。物だ。まだ、なんとかなるかもしれない。逃げてばかりでは埒が明かないのも事実。
「ワット、体当たりしてみよう」
柚春とウォルターは手を繋いだまま、全体重を乗せて、ゆっくりと動く甲冑に体当たりする。甲冑の中には何もなく、ガシャンと倒れて崩れた。動き出すかどうか見ていると、カタカタと崩れたパーツが動き出す。手を繋いでいる効果もあってか、それはとてもゆっくりだったが、眺めている暇はない。
柚春は完全に直る前の甲冑の盾を持って行こうとしたが、片手で持つにはずっしりと重く、持ち上がらなかった。万が一甲冑や暗殺者に襲われたときに対抗できる手段が欲しかったのだ。
「僕が持っていくねぇ?」
ウォルターが片手で盾を持ち上げる。力の違いに少しドキドキしながら、柚春はウォルターと手を繋いだまま、足早にその場を後にした。
甲冑の姿が見えなくなった頃、また点々と続く燭台の火が見えてきた。周囲を警戒しながら、それに沿って歩いていく。また扉がある。手を繋いだままスイッチを押して、中へ入ると……。
そこは見慣れた寝子島だった。ようやくいつもの世界へ戻れたのだ。
「柚」
柚春、という名前は呼ばれない。呼ばせなかった。
嬉しさのあまり、柚春はウォルターに抱きついてキスをしていた。
「ワットと一緒だから怖くなかったよ。守ってくれて、ありがとう」
「僕も、柚春と一緒だから怖くなかったんだよ。こちらこそ、一緒にいてくれてありがとう」
長い距離を歩きまわって、2人の足はくたくただった。
「歩きまわって疲れちゃった。デートの続き、の前にどこかで休もう?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
冒険
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月14日
参加申し込みの期限
2024年10月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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