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メリーさんが消えそう、なの
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綾辻 綾花
と
早川 珪
はのんびりと道を歩く。
場所は繁華街ではなかった。名所でもない。道行く先に郵便ポストや民家、青空駐車場があった。
どこにでもある光景に溶け込むように二人は自然体で共にゆく。
一時間が過ぎる頃、珪はちらりと横を見た。
「綾辻さん、僕が持とうか?」
「平気です。私と珪さんのお弁当しか入っていないので」
綾花は肩に掛けたトートバッグを軽々と持ち上げた。珪は微笑んで前を見る。
遠方に女の子がいた。和装姿で横向きに立っている。視線の先には自動販売機があった。
綾花は小声で言った。
「あの女の子は迷子でしょうか?」
「どうだろう。喉が渇いているみたいだ」
「ご両親がいないので買えないのかもしれません」
女の子の周囲に人の姿はなかった。
綾花は少し足を急がせた。珪が難なく合わせる。
足音に気付いたのか。女の子が二人の方へ向いた。
綾花は怖がらせないように笑顔を作る。
「初めまして。迷子ですか?」
「迷ってはいるの」
「飲み物が欲しいのかな」
珪は中腰で言った。
「気に入ったジュースがないの」
「そうか。家はこの近くなのかい?」
「この島ではないの。とても遠いの」
女の子は両手を広げた。距離を表現しているようだった。
綾花はしゃがんで問い掛ける。
「あなたと一緒にいた人がいたのではありませんか?」
「あなたじゃないの。あたし、メリーさん。
想花
がいたの」
「その人を探しましょう」
「また、お散歩なの」
女の子はクルクルと回ってぴたりと止まって、あっちなの、と適当に道を指さした。
「わかりました。はぐれないように手を繋ぎますね」
「わかったの」
綾花が差し出した手を女の子はギュッと握った。珪は位置に迷って同じように手を繋いだ。
女の子は中心で軽く飛び跳ねる。草履の鳴る音が軽やかに響く。
「珪さん、これは『高い高い』の催促でしょうか」
「試してみようか」
二人は目で合図を送ると、一緒に女の子を引っ張り上げた。無表情ながらも僅かに頬を赤らめた。
「気持ちいいの」
満足したような声を出す。もう一度と言わんばかりに草履を鳴らす。
二人は同じように視線を合わせて女の子を持ち上げる。わーなの、とおかっぱ頭を左右に振りながら両脚をバタバタさせた。
偶然、目にした主婦は珪に向かって言った。
「可愛いお子さんですね」
「ぼくも可愛いと思います」
主婦は笑ったまま横道へ入っていった。
綾花は顔を真っ赤にして俯いた。
――絶対、勘違いされています。この子は迷子で私達の子供ではないのに。
赤い顔に自覚があるのか。綾花は見かけた公園に向かって歩き出す。
「少し休んでいきましょう」
「それはいいけど、少し顔が赤い?」
「何回も持ち上げて疲れたのかもしれません」
「メリーさんは重くないの」
女の子は目にした小石を蹴とばした。
「そういう意味ではなくて。とにかくあのベンチに座りましょう」
公園を一望できるベンチに綾花は強引に座る。女の子は真ん中で足をブラブラさせてトートバッグに目を留めた。
「なにが入っているの」
「お弁当です。歩いてお腹が減りましたか?」
「ペコペコなの」
腹部を摩って言った。
「わかりました。サンドイッチと和風の料理があります。どちらを食べたいですか?」
「どちらも食べるの」
「二人分は余裕でありますよ」
小柄な女の子を不安そうに見ながらも重箱を取り出した。上部の蓋を開けると横から小さな手が伸びてきて摘まんだサンドイッチを瞬く間に平らげた。
「早くないですか!?」
「普通なの」
卵サンド、ハンバーグサンド、鮭のフレークサンド、と次々に食べては、美味しいの、と感想を口にした。
十分と掛からず、受け取った箸で彩り豊かな和風の料理を食べ進める。
煮物や焼き魚を素早く口に収めた。食べ難い煮豆は的確に挟み、高速で口の中に詰め込んだ。
出汁巻き卵は気に入っているのか。最後に一口で食べた。
「なかなかの料理上手なの」
女の子は空になった重箱を重ねて蓋をする。
「他にいくの」
声にした瞬間、女の子は消え失せた。
目の当たりにした綾花は驚きつつ、どこか納得したような表情を浮かべた。
「うちのにゃんこと同じで消えることができるのですね」
「不思議な子供だ。それともうお昼だね」
「私達のお弁当がなくなりました」
「今度の楽しみに取って置こう」
珪は爽やかな笑みを見せた。
公園を出た二人は次のデートの話で大いに盛り上がった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月16日
参加申し込みの期限
2024年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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