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寝子野家エレジイ
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「今日は僕が奢りますから!」
と言われて連れていかれた先が寝子野家だったとしたら、どう思うだろうか。もちろん感ずるところは人それぞれながら、多くはちょっとお洒落なイタリアンとかランチにはお高めなフレンチなどを想像し肩透かしを食うのではないだろうか。例えば相手が苦労して口説いた末にできた付き合いたての彼女で、中流家庭よりいくらか裕福な家の何不自由なく育ってきた勝気なお嬢さんだったりすると、並盛数百円の牛丼を前にして、その恋はもしかしたら長くは続かないかもしれない。
「ね、寝子野家ですみません! でもでも、美味しいんですよ? しかも安くてお腹いっぱい食べられるし!」
店舗の扉を前に
倉前 七瀬
の両手は空を切るようにぱたぱたと回転し、弁明もいささか空転しているように思えた。先入観や偏見を厭わず述べるなら、寝子野家にはそのような印象を抱きがちであろう。
しかし少なくとも、
ウォルター・B
は喜んだ。
「いやぁ、美味いよねぇ寝子野家。ありがたくご相伴に与るとするよぉ」
「ていうかウォルターさん、寝子野家行ったことあるとですか」
七瀬は思わず首を傾けた。英国出身、金髪碧眼のまぁ言ってみればお坊ちゃまである。メイド付きの邸宅に住んでいる彼は日頃から美食を口にする機会も多いのだろうし、七瀬などは「ナイフとフォークでローストビーフ」的なベタな想像をしてしまうもので、ウォルターが箸で牛丼をかっこむ姿はどうにもイメージが湧かない。やはりこの店のチョイスは彼とのランチにふさわしい場では無いのではないかと思えてしまうのだが、しかしまぁ、杞憂であったらしい。
「何度か食べたことはあるよぉ。最初は驚いたけどねぇ、こんな店があるのか! って。でも今は、安くてたくさん食べられるっていいことだなって思うよ。絶品の美食も世の中にはあるけど、それとはまた違った満足感が得られるよねぇ」
「そう、それなんですよ! 学生にとっては救いの場というか……」
「まぁまぁ、とりあえず入ろう入ろう。お腹減っちゃったよぉ」
立ち話も何だし入店する。店内は昼時のピークであり混んでいた。ぎゅうぎゅうのカウンターへ押し込められるように着席させられ、やはりこれも失敗であったかと七瀬は思うもウォルターは何やら楽しそうだった。
「すし詰めの満員電車とかさぁ、ちょっとわくわくしないかい?」
「毎日それに乗ってる学生さんとか会社員さんには怒られそうな発言ですね……」
混雑にさほど待つこともなく注文を飛ばし、ウォルターと尻をくっつけて雑談をかわしながらに待つこと数分、あっという間に届いた品物を目にして七瀬は、はっと気がついた。
「しまった。こんなに早く来ちゃったら、その分ウォルターさんと居る時間が減ってしまう……」
「食べないの? 冷めるよぉ。じゃ、いただきまーす」
ウォルターは牛肉乗せチーズカレー。七瀬のオススメしたものだ。寝子野家は丼も美味いがカレーも美味い。
「うん、イケる。ほどよくスパイシーで、チーズも合うねぇ」
「でしょう?」
「七瀬のは? すごい量のねぎだねぇ。それも美味そうだ」
「牛丼並盛のねぎだくに、味噌汁とサラダを。僕はいつもこれなんです」
へぇ、と感心したようにうなずいて、ウォルターはカレーを一口。
「いつもかぁ。ちゃんと野菜とかもまんべんなく食べてる? 食事バランスは大事だよぉ。って、メアリによく言われる」
「野菜。えーと、ほら、このサラダが……」
彼は何やら苦み走った深みのある表情を浮かべた。七瀬を案ずる心と「分かるよ」の気持ちがせめぎ合い混ざり合った結果だろう。
「まぁねぇ。お互い、栄養失調で倒れない程度には気をつけようねぇ。明日から」
「はい。明日から」
たっぷりとタレの染み込んだ肉を白飯と一緒に口へ流し込む。いつもの牛丼が今日は何だか、格別の味わいに思えた。
「もう一軒いきましょう!」
二次会に誘うフットワーク軽めな会社員のようなセリフになってしまったが、まだもうしばらく彼と時を同じくしたいという七瀬の願いの現れだ。何しろ寝子野家は安い・美味い・そして早いので、実に高効率で回転良く食事が済んでしまった。まだまだ物足りないのだった。
「次は、デザート食べにいきましょう」
「いいよぉ」
彼は事もなく言った。
「何食べますか? 何、食べたいですか」
「そうだねぇ。春のデザート、春のスイーツといったら……」
「スイーツといったら?」
「イチゴパフェ。かなぁ?」
カレーをぺろりと平らげていたが、デザートもがっつりいくつもりのようだ。七瀬も異論なし。スマホで口コミサイトを調べてみると、近所に評判の良い店をいくつか見つけることができた。
「すぐ近くみたいです」
「よし、いこういこう」
もうしばし、今日の幸福は続きそうである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月23日
参加申し込みの期限
2024年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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