this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
バードワールド! 木天蓼花鳥園へようこそ
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
〇秘密のデート〇
木天蓼花鳥園がリニューアルオープンするということで、
綾辻 綾花
は
早川 珪
と園を訪れていた。
好きな人とのデートだと意識すると胸が高鳴り、期待が膨らむ。手を繋いで大花園の桜の下を歩きながら、次に行く場所の相談をする。
「珪さん、どこ行きますか?」
この花鳥園には、鳥達と直接触れ合えるところやバードショーなど、楽しそうなスポットがいっぱいある。
「じゃあ、ここから近い場所から順番にまわっていくのはどうだろう」
「いいですね!」
手を繋いだまま赤とピンクのチューリップに挟まれた通路を歩く。
「あっ、ペンギンたちがお散歩してますよ」
柵の向こうで十羽程のペンギンが歩いている。多くの来園者が掛ける声や写真を撮る音で、この辺りは賑やかだ。
「よちよち歩く姿が可愛いですね」
スタッフに先導され、ただ歩いているだけだが、穏やかな多幸感に包まれる。
「ペンギンたちのパレードだね」
「そうですね、まさにパレードですね」
柵越しに速度を合わせて一緒に歩いていると、ペンギンが池までゴールしてお散歩は終わった。餌の魚をまるごと飲み込む姿を楽しみ、少し進むと、ガラスハウスの中の鳥たちが見えた。
「可愛いですね。行ってみましょう」
ハウスの中には、モモイロが溢れていた。比較的大きいサイズの桃色のオウム、モモイロインコがたくさんいる。なんとなく皆、おっとりとしているように感じる。
へえ、と珪が感心した声を出す。
「大きいのに、怖そうに見えないね」
「珪さん、触れ合ってみますか?」
「そうだね。ごはんをあげてみようか」
売り場に購入しに行くと、スタッフから「ちょうど、今はおやつの時間なんですよ」と言われた。渡されたのはナッツ類の入ったカップで、綾花たちが食べているのと変わらないようだった。鳥用のナッツには塩等での味付けがされていないのだとスタッフが説明してくれる。
「来てくれるかな」
二人は、おやつのカップを持って鳥達に近づく。すると、一気に5羽のモモイロインコが飛んできた。珪に3羽、綾花に2羽だ。
「きゃっ」
ついびっくりして、一瞬だけ目を閉じてしまう。瞼を開けると、腕に乗った1羽のきょとんとした顔が至近距離にある。
「はい、おやつですよ」
首を傾げたオウムにカップを差し出すと、ぽりぽりと食べ始めた。肩に乗ったもう1羽も欲しそうに腕を下りてきて、近くの席にカップを置くと2羽で順番にナッツを摘んでいる。1羽は一粒一粒、テーブルの上で砕いて食べるのが好きなようだ。
「わっ、ほら、順番だから」
珪の方は、3羽で一つのカップに首を伸ばしていて小競り合いが起こっている。お互いに尻ごみしながら牽制していて、ケンカにはなりそうにない。
「珪さんモテモテですね」
微笑ましく思っていると、珪はすっかり困っているようで助けを求めてきた。
「この子たち、なんとかならないかな」
「そうですね……あっ、待っていてください」
売り場に行き、カップを追加で二つ買ってくる。どうぞ、と一つを珪の空いている方の手に渡すと、1羽がそちらに移動した。残った1羽が綾花の腕に乗ってくる。最初の2羽は、変わらず平和にテーブルでナッツを食べている。
「綾辻さん、助かったよ」
「でも、賑やかで楽しいですね」
無防備な背中を向けておやつを食べるモモイロインコたちはとても可愛い。
「あ……」
そこで綾花は、珪の袖が汚れているのに気づいた。ポケットティッシュを出して、さっと拭き取る。
「大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう」
珪はあまり気にする素振りを見せず、お礼と共に微笑んだ。おなかいっぱいになったのか、鳥達はハウスの別の場所に飛んで行ったり、その辺を散歩したりしている。
「抱っこしてみたいですね」
残った1羽は、テーブルの上でうとうとと微睡んでいる。
「眠そうですが……」
ためしに、そっと腕を出してみると、顔を上げたモモイロインコが片足ずつ乗ってくる。引き寄せた腕の上で、綾花のおなかに体をぴとりとくっつけてきた。
優しく背中に手を当てると、暖かくてすべすべしていて、おなかはもふもふしている。
「抱き心地が良いですね」
安心してくれてるのかな? と思うと、更に可愛く思えてくる。
「珪さんは鳥は好きですか?」
「今までも嫌いじゃなかったけど、こうして触れ合ってみると可愛いんだなと思ったよ」
珪の膝の上にもモモイロインコが乗っている。ゆっくりと頭を撫でられ、気持ち良さそうだ。
「鳥を飼ってたことあるんですか?」
「いや、ないよ。だから、こんなに人懐っこいって知らなかったよ。どの種も同じということはないだろうけどね。綾辻さんは?」
「うちは小さい頃からずっとにゃんこだけですね。……でも、鳥も可愛いですね」
背中から手を離すと、モモイロインコは「ぴゃっ」と鳴き、床に下りてテコテコと歩き出した。
ガラスハウスを出て、ショップに併設されたカフェに行く。
「どれにしますか?」
「うーん、そうだね……」
カウンターに置かれているメニューには、カップル向けのフードやドリンクもあった。憧れを感じつつも一人用のメニューを選ぼうと思ったところで、にこにことした店員が話しかけてくる。
「こちらがオススメですよ! どうですか?」
指で示されたのは、生クリームたっぷりのパフェだった。通常サイズの2倍の大きさで、クリームの側面に向かい合ってキスをする小鳥が描かれた板チョコが添えられている。柄の長いスプーンが2本ついていた。
「えっ、あっ、私たち……」
慌てると同時に、照れで頬が熱くなる。嬉しいけど――と一人用を頼もうとして、珪の方が先に注文をする。
「じゃあ、それをください」
「えっ」
「あ、あと、ホットコーヒーのSと……」
そして、綾花に微笑んでくる。
「あっ、カフェラテのSをください!」
「はい、かしこまりました!」
隅に設置された四人用テーブルを選んで、対面ではなく、珪の隣に座る。大きなパフェを前にして、改めて嬉しくなる。
「店員さんには、私たちカップルに見えてたんですね。嬉しかったです。それに……」
珪がためらいなく、このパフェを選んでくれたことも。
スプーンを持ってクリームとアイスを掬い、ドキドキしながらそれを珪の口へ近づけていく。
「あ~ん」
と言うと、彼は、笑顔で静かに口を開いた。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
沢樹一海
ファンレターはマスターページから!
約10カ月という長い間お待たせしてしまい、大変申し訳ございませんでした。
仕事との兼ね合いで、自分で思っていた以上に執筆の時間が取れなかったことが原因です。本当に申し訳ございません。
こちらのリアクション以降、マスター活動の予定はありません。
今までご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
この長い間にらっかみでのキャラ同士の関係もかなり変化したと思います。
実際に、執筆の段階で、あ、次の段階に進んでしまっている! というのもお見受けしました。大変おめでとうございます。
ただ、こちらのリアクションに関しては、アクションをいただいた当時の関係で書くようにいたしました。呼称についても、当時に即した形にしております。
よろしくお願いいたします。
大変遅れてしまったこともあり、個別コメントは連絡事項のあります2名様のみとさせていただきます。
この度は、ご参加いただきありがとうございました。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
バードワールド! 木天蓼花鳥園へようこそ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月31日
参加申し込みの期限
2024年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!