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バードワールド! 木天蓼花鳥園へようこそ
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〇となりにいるのに〇
「花鳥園? って、鳥がいっぱいいるんだよね?」
寝子電の長椅子に座った
風の精 晴月
が、立って吊り革を掴んでいる
桜井 ラッセル
を見上げて聞いてくる。知らないことを確認しているだけという感じの、素朴できょとんとした表情だ。
「そう。いろんな種類の鳥がいるんだ。九夜山にはいない鳥もたくさんいる」
「ふうん……?」
晴月はぴんと来ていないようで、その顔のままラッセルを見上げ続けている。
「鳥の良さを晴月にも味わってほしいんだよ。俺の言葉は分かったろ」
こくん、と頷いて「うん」と言う。そういえば、晴月はフツウの鳥の言葉もわかるのだろうか。
(……まあ、わかんだろ)
中身が人とはいえ、梟になったラッセルに言葉が通じる前提で話しかけてきたのだ。晴月も、きっと楽しめる。花鳥園のテレビCMに出ていた色とりどりの鳥達を思い出してわくわくしてくる。
(つまんねー奴と思われねぇよう夢中になりすぎねーようにしねぇと)
木天蓼駅ー木天蓼駅ーとアナウンスが流れ、寝子電が止まる。一緒に外に出た晴月に、明るい笑みを向ける。
「鳥といったら、俺にとっては隣人だからな。どんな鳥たちと会えるか楽しみだ」
木天蓼花鳥園のゲートにある何種類もの鳥の大きなモニュメントやシマエナガの看板を見ると、期待が高まる。二人分のチケットを買って、中に入った。
「気になってたし、やっと来れた分、楽しむぞ」
もれいびになったラッセルのろっこんは、鳥関係のものだ。鳥好きとして以前から来てみたいと思っていたが、晴月を誘って来園が叶った今日、どんな鳥に出会えるのか、どんな1日になるのかと期待が膨らむ。チケット購入時に貰ったパンフレットには、各イベントの開始時間も書かれている。
「今までに来たことないの?」
「ああ。実は初めてなんだ。あっ、ワシのショーが始まるみたいだ。行ってみよう!」
ワシのバードショーは野外で行われることになっていた。腕にグローブをつけたスタッフが左右それぞれに立っている。右端のスタッフの腕に、オオワシが1羽留まっていた。
「おっ、凛々しくてかっこいいな! 結構大きいぞ!」
観客は1メートル程の白い柵越しにショーを見られ、ラッセル達は運良く一番前に立てた。わくわくしていると、左端のスタッフを真っ直ぐに見ていたオオワシが、合図を見て飛び立った。
「見ろよ! あれ! 今飛んだ!」
興奮して声を上げると、上手く腕に着地したオオワシと目が合った。
「こっちみた!」
黄色くて丸い目は、孤高の騎士のようでかっこいい。
「あのフォルムがいいんだ。付け根から羽先にかけてのオオワシいいな。イヌワシの単色のかっこよさも捨てがたいけども」
オオワシの基本色は限りなく黒に近い茶色だが、肩に近い部分の両羽根と尾、脚の部分は真っ白だ。黒茶と白のコントラストが美しい。一方で、イヌワシは全身が茶色であり、それもまたかっこいいのだ。
「猛禽類のワイルドさは本気で憧れる。グラデーション綺麗だ……」
「…………」
キラキラとした目でオオワシに夢中になっているラッセルを、晴月はじーーっと見上げていた。
(楽しんでるといいんだけど……)
いまいち表情が読めず、少しだけ心配になった。
その後、二人は園で暮らしている様々な鳥を見に行った。
「小鳥は可愛くて繊細だし、南国の鳥もいいよな」
「……南国の鳥ってどんなの?」
晴月がちょっとだけ見上げてくる。
「そっか。見たことないよな。次はそこに行こう」
ラッセルはパンフレットを開いて南国の鳥の展示を探す。
「ルリコンゴウインコとベニコンゴウインコのコーナーが近いから行ってみるか」
「……うん」
ギャーギャーと声がする方へ歩いていくと、腹側は黄色で背中と翼が瑠璃色のルリコンゴウインコと、体は赤色、翼の後ろ部分が緑と青のグラデーションになっているベニコンゴウインコ達が自由な時間を過ごしている。インコの中でも大きい部類に入るインコだ。
「おお、南国っぽい!」
ラッセルは早速、二羽に近付いた。向かって左がルリで、右がベニだ。メモ帳を出し、早速ペンを走らせる。
「ああ~うごかないでくれスケッチするからよ」
二羽は気にする素振りを見せなかったが、晴月が「絵を描きたいんだって」と言うと、ん? というように動きを止めた。首をもたげ、メモ帳に走り書きをするラッセルに注目している。この種類のインコは体の小さいインコとは少し違い、幼少期の子供なら泣き出すかもしれないダイレクトな顔をしていた。
「後で今日の思い出として絵に起こそうかな~♪」
体全体の形を描き、目の下の白い部分を縁取り、黒い線を入れていく。
「協力サンキュ」
晴月も「協力サンキュ」と言うと、ルリとベニは顔を見合わせて飛んでいった。晴月が「あ」という形に口を開けたが、ラッセルは気付かずにパンフレットを開く。
「よし、今度はここに行こう!」
「クジャクやダチョウも個性特化でいいよなー」
孔雀とダチョウが網で分割された運動場でのんびりしている。
「ふーむ」
大きい鳥に変化したことはないが、いつかできないかと観察する。
「ふーむ」
次はハシビロコウのコーナーに行き、広場の真ん中に立ったまま動かない様子に注目する。
「いつ動くんだろうな。なっ!」
隣に立つ晴月からは、返事がない。あれっと思ってハシビロコウから彼女に目を移すと、正面を見てはいるがハシビロコウを見ているのかどうかはよく分からない。ぼーっとしているというか、怒っているというか……
怒っている!?
「…………」
「は、晴月、どうし……」
「動いた」
「え?」
「ハシビロコウ」
「え!?」
急いでハシビロコウを見るが、先程と寸分変わった様子は無い。しかし、首の角度が若干違うような……
身を乗り出し、目を凝らしていると、晴月が「……つまんない」と言った。
「え、どうして……」
晴月は口を一文字にして、目頭を寄せて前を向いている。それが泣くのを我慢しているようにも見えて戸惑ったラッセルは、これまでのことを思い返した。
そういえば、少しばかり通訳をしてくれただけで、晴月は殆ど喋っていない。それに、花鳥園での彼女の表情や行動を具体的に思い出せない。ラッセルが鳥ばかり見ていたからだ。
「……そうか。夢中になり過ぎててゴメンな」
晴月はこくんと頷いた。
「今度はどこに行きたい? 晴月の好きなところに行こう」
パンフレットを開いて見せると、それをしばらく眺めていた彼女は、「ここ」とペンギンを差した。
「ペンギンか! よし、行こう!」
置いて行かないように手を繋ぎ、晴月に話しかけながら、ラッセルはペンギンのコーナーに向かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月31日
参加申し込みの期限
2024年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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