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八十八旗 信彦
は走っていた。
否、女性たちに追われていた。
若い女性たちに追われる……普通なら歓迎すべきシチュエーションであるはずだったが。
「責任を取ってよ!」「認知してよ!」「あなたしか考えられないわ!」
純情な寝子高女子だったりギラギラしたオネーサンだったりさまざまだが、外見的にはあまり知的とはいえない雰囲気な彼女たちは、一様に大きなお腹を抱え声高に叫んでいる。
「なんてこった! レディ達が一斉に妊娠してしまった!?」
転んでは大変と、本来ならレディたちの体を気遣いたいところだが。
「妊娠させるようなことなんて、まだ……もとい、全然してないよ!
だいたい短期間で、そんなに大きくなるわけないだろう!?」
見に覚えのないのに、慰謝料ちょうだい! と追いかけられてはかなわない。
しかし彼女たちは聞く耳を持たない。
「あのとき声をかけてくれたじゃない!」
「薔薇をくれたの忘れたとは言わせないわよ」
「そ、そんな~!」
だが日頃の行いだろうか、誰も助けてくれる人はいない。
助けてくれそうなのは……だが、こんなところを、大切な彼女に見られたらなんと思われるだろう?
さすがに笑って許してもらえるレベルではなさそうだ……
上り坂で息が上がった信彦は、立ち止まり、女性達に向き直った。
「ごめん、みんな。責任を取りたいのは山々だけど、俺は一度にこんなたくさんの子の父親にはなれないよ。
せめて、これが俺からの安産祈願さっ!」
信彦の手からばらまかれたのは、いつでも渡せるように持ち歩いている赤い薔薇。
女性たちは、こぞって赤い薔薇に群がる。
慰謝料目当てであっても、安産祈願? の薔薇を無視できる女性はいなかったようだ。
その隙に再び走り出す信彦。
これも、レディたちを守るための体力作りとなることだろう。
その後「声を掛けるだけで妊娠させる男」とか「その男から薔薇を受け取ると孕まされる」など、信彦の噂は都市伝説化したとかしないとか。
【癒しの時】
「あれは八十八旗? 何をやらかしたんだ……?」
八神 修
は、星ヶ丘寮の自宅の窓から、女性たちに追いかけられる信彦を目にした。
だがとても関わる気にはなれなかった。
なぜか体調が優れない。少し吐き気がして、頭がぼうっとする。
「熱はさほどないが……過労かな。今日は一日休息するか」
それは神魂による妊娠の症状だったが、お腹が膨らんだりはしなかったので修がそれに気づくことはなかった。
仔犬のカーキーが、新聞を取って咥えて来た。
「よしよし。いつもありがとうな」
かがみこんで頭を撫で、新聞を受け取る。
動物、ことに家族と触れ合うとき、修の普段のクールさはどこかへ行ってしまう。
「やはり疲れているのかな……」
新聞を読むが、すぐに目が疲れるし記事の内容も頭に入りにくい。
「まあ、焦ることはないな」
家族たちに餌をあげる。寮にはもちろん使用人がいるが、家族たちの食事を人任せにする気はない。
要領のよいミケ猫のマーブルが「みぇ」とおねだりする。
甘えんぼの白猫のミルクは修に頭をすりすりこすりつける。
勇敢な黒猫のブラックが勢いよく飛び込んできて、押されたおしゃまなサバトラのパトラは遅れまいと皿に分けられる前の餌に手をだそうとする。
「こら、お行儀が悪いぞ」
優しく修がたしなめる。
賢いロシアンブルーのブルーは、空いたスペースを素早く確保し、すでに好みの餌を食べ始めている。
気紛れな銀猫のミストは、仕方ない食べてあげましょうか、というかのように悠々とやってきて、餌の匂いを嗅ぐ。
「ミスト、もうこの餌には飽きたのか? 仕方ないな」
取っておきの餌を半分出してやる。
「あ、こらブラック、自分の分はもう食べただろう」
同じ猫といえども魚好きな子、肉が好きな子と好みがさまざまな上に、いくら好みでも同じものばかり続けば飽きてそっぽを向いてしまう。
6匹ともなると公平に餌を食べさせるのも一苦労だ。
だが満足げに食べている様子を見ると、そんな苦労も忘れて和んでしまう。
猫たちが餌をもらい終えるのを大人しく待っていた仔犬のカーキーにも餌をあげ、優しく撫でる。
頭が良く忠実なカーキーは仔猫たちのお兄ちゃん的存在なのだ。
皆が満足した後、修は話しかける。
「ゴメンな。散歩は無しで頼むよ。今日は具合が悪いんだ……」
すまなそうな修の表情に、動物たちは残念そうな顔を見せたが、わかってくれたようだ。
猫はすりすりよってきて慰めてくれた。
柔らかい毛や体から温かみが伝わってくる。
甘えているだけかもしれないが、修にとってはとても癒しになる。
もふもふしながら、猫たちの独特な香りを吸い込む。
「今日は一日家にいるから、勘弁してくれよ」
ハムスターのアレキサンダーがガサガサ物音を立てた。
「おや、起きたんだな。忘れてたわけじゃないよ。今餌を……」
餌をやろうとケージの戸を開けると、ハムスターはいきなり飛び出した。
「アレクサンダー! どこだ?」
小さなハムスターはたちまち家具の隙間に入り込み見えなくなってしまった。
「しまった。みんな、アレクサンダーを探してくれ。見つけても爪をたてるな、優しくだぞ」
部屋のどこかにいるはずだが、修の部屋は広い。
使用人たちが訪れる前に保護しなくては部屋の外まで逃げ出す可能性もある。
こうなるとおちおち休んでいられず、家族総出の捜索となった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月03日
参加申し込みの期限
2013年12月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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