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春のような日
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7.あの夜を思い出す
「VRフィッティング?」
「ああ、最近流行っているみたいなんだ」
八神 修
と
七夜 あおい
が電話でそんな会話をしたのが、1週間ほど前。
春服の話題から、偶然ネットニュースで目にした情報を修が語り始めたのがきっかけだった。
「自分の姿をカメラに映して、その映った映像の中でなんでも好きな衣装を着られるらしい」
「へーっ、時代は進んでるんだね」
購入前に雰囲気を確認したり、試着の手間を省いたり、その場にない服を着ることができたりと多くのメリットがあるという。
「ちょうどその体験イベントがあるらしいんだけど、行ってみないか?」
「いいね、楽しそう!」
声を弾ませ、あおいが返事をする。
そしてイベント当日。
シーサイドタウン駅前の特設スペースに設置されたイベントブースは、物珍しさもあって賑わいを見せていた。
「すごい人だね。どのくらい待つのかな?」
「いや、待たないよ」
「えっ?」
不思議に思ったあおいが修を見上げると、そこにはスマホを片手に微笑む彼の姿が。
「事前に専用のサイトから整理券をとれるイベントだったからね。先週の時点で取っておいたんだ」
「わ、ありがとう! やってもらっちゃってごめんね?」
「これくらい手間でもなんでもないさ」
用意周到な修のおかげで、当日分の入場列とは別の予約者用と書かれた列へ並ぶ。少しでもあおいが疲れないよう、楽しんでもらえるよう修なりの配慮だった。
時間指定だったため、待ち時間もほぼなく予定通りの入場時間にふたりはイベントブース内へ。
中へ入ると長テーブルとイスがずらりと並んでおり、それぞれのイスの前にはタブレットが置かれてあった。
「おおー、すごいね。こうなってるんだ」
「楽しみだな」
「うん! わくわくしてきたよ!」
スタッフに案内され席に座ると、やり方について一通り説明があった。早速修はタブレットを操作し、自分たちの姿を映し出す。
「この状態から、好きな衣装を選んで自由に着せ替えられるという仕組みか」
「修君修君、試しになにかやってみて」
あおいに促され、修は数ある衣装メニューの中からひとつを選択した。とりあえず、オーソドックスなところで春用のアウターを。自分には春らしくオフホワイトのカーディガンを。選んですぐにそれは反映され、画面の中に映った修がたちまちお着替え完了した。
「おお〜」
思わず声をあげるあおい。技術の進歩に感動しているようだ。
「あおいはどんな服が着たい?」
「えーそうだなあ、せっかくだから一緒に春服着たいかも」
修がタブレットを渡すと、あおいは先ほど修がやっていたのと同じように春服メニューからふわっとしたシルエットの淡い青のスカートを選ぶ。
「いいね、こういうのも似合うよあおい」
「ほんと? ふふ、嬉しい」
画面の中で次の季節のコーディネートを楽しむふたり。
するとここで修の目にあるものが留まった。
「コスチューム系もいろいろあるんだな」
「ほんとだ、メイドさんとか警察官とかおもしろいね」
「せっかくだから試してみる?」
実際に着るよりもハードルが低いのもあってか、あおいは修の提案に間を置かず頷いた。
「どれにしようか」
「あっ修君見て! こんな機能もあるんだね」
あおいが指さした先には、ランダムの文字。どれが良いか迷ってしまう人向けに、ランダムでコスチュームを選んでくれるようだ。
「しかもこれ、ペアランダムもできるんだな」
たとえばランダムの結果が『病院』だった場合、男性は白衣の医者に、女性はナース服になるといった具合らしい。
ふたりはこれが面白そうだ、と互いに目を合わせ、一緒にランダムのところをタップする。
そこに表示されたのは……『ウェディング』だった。
「これは……」
修が言い終えるよりも早く、画面はふたりの装いを変えた。
修は真っ白なタキシード、あおいはデコルテが露わになった大人っぽい白のドレスだ。照れと若干の気まずさもあり、なんと言葉を紡ごうか判断に迷う修。
するとあおいが先に口を開いた。
「ねえ、これってあの時みたいだね」
あの時。
それだけで、ふたりは同じ景色を思い描いた。三寮祭の時、星ヶ丘で着飾って踊ったあの夜だ。
「ああ……そうだな。まさかもう一度このあおいを見られるなんて」
思わぬハプニングであり、思わぬ幸運でもあった。
あおいの美しい姿を再度見ることができたこともだし、彼女がそれを今思い浮かべてくれたことも。
修は思わずあおいから顔をそらした。
気を抜くと、緩んでしまう表情を見られるのが恥ずかしかったから。
けれど心ではこっそりと願ってもいた。これから先も、彼女がたくさん自分との記憶を思い起こしてくれますようにと。
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あとがき
担当マスター:
萩栄一
ファンレターはマスターページから!
参加してくださった方々、ありがとうございました。
イラストのみ指定、内容はおまかせという方式は今まであまりやったことがなかったので、
とても新鮮な気持ちで書かせていただきました。
イラストに引っ張られすぎないよう、でもイメージは崩しすぎないよう。そのバランスが難しく挑戦しがいがありました。
また機会があれば挑戦してみたいです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年03月27日
参加申し込みの期限
2024年04月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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