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3.日常の数行
2月にしては、暖かい日だった。
倉前 七瀬
はせっかくの陽気だから、と外で読書をすることにしていた。お昼を少し過ぎたこの時間が、一番暖かい。
海浜公園の中にある開けた芝生にごろんと寝転び、最近新しく買った本のページをめくっていく。中身は少年が世界を飛び回って冒険するファンタジーものだった。それとは別に、頭にも枕代わりに重ねた数冊の本。
とても心地よい時間だった。心地よすぎて、ついうっかりうとうとしてしまうほどには。
意識が落ちかける寸前、七瀬に影がかかった。同時に名前を呼ぶ声がする。
「やあ七瀬」
閉じかけていた瞼を開き見上げると、そこには大好きな人の姿が。
「……おや、ウォルターさん。奇遇ですねぇ」
「うとうとしていたから、声かけようか迷ったんだけどねぇ」
「はは、恥ずかしいところ見られちゃいました」
ばつが悪そうに頭をかき、七瀬は「そうだ」と妙案を思いついたそぶりを見せた。
「ウォルターさんも一緒に横になってみませんか?」
「ここにかい?」
「はい。枕が必要なら、僕の本でも、なんなら膝枕でもいいですし」
「それは魅力的かもねぇ」
半分は冗談、もう半分はそのまま受け取ってもらっても構わないつもりで言った言葉に、彼もどこまで本気か読み取れないトーンで返す。
そんなやりとりも七瀬には心地よく感じられて、もう少し強めに誘った。
「ぽかぽかしとって気持ちいいですよ」
ほら、とウォルターの腕を軽く引っ張ってみせる。
「おっと」
ウォルターはわざとらしくよろけた仕草をすると、そのまま芝生へと倒れ込んだ。
「七瀬が引っ張るから、倒れちゃったなぁ」
でも、と少し口を緩ませて言葉を続ける。
「たしかに七瀬の言う通り、気持ちいいかもねぇ」
そのまま七瀬の横にごろんと寝転ぶと、ウォルターは目を閉じた。
「こうしてると、うっかり寝てしまいそうだ」
「風邪ひいちゃいますよ?」
「それは困るなぁ」
「大丈夫ですよ、ちゃあんと看病してあげますから」
「七瀬が看病してくれるのかい? それは嬉しいねぇ」
相変わらず、どこまでが本心なのか正確に読み取りにくい。でも少なくとも、この空間に心を休めてくれていることは感じられる。
ここで、七瀬にちょっとした悪戯心が芽生えた。
もし逆のシチュエーションでおねだりをしてみたら、どんな反応をしてくれるのだろうか?
「ウォルターさん」
「ん? なんだい七瀬」
「もし僕が風邪を引いたら……看病してくれますか?」
「わざと風邪をひくのはなしだよぉ?」
たくらみを見抜いたような顔で、意地悪返しとばかりに笑ってみせた。
「ちゃんと食べて、ちゃんと寝るんだよ?」
「ウォルターさん、僕そこまで子どもじゃないとですよ」
あ、と七瀬が声をあげる。
「そういえばウォルターさん、お昼はもう食べたんですか?」
「いや? まだだよぉ」
「よかったら、一緒に食べません?」
「いいねぇ。さっきそこでおいしそうな屋台を見たよ」
芝生に預けていた体をふたりともゆっくり起こす。
大きなイベントや事件が起きたわけではない。一緒にお日様の下で寝て、一緒においしいご飯を食べる。そんな日常のワンシーンは先ほど読んでいた本の世界なら、数行で流されてしまう場面だろう。
けれど七瀬は今この瞬間、その数行を大事に胸にしまいたいと思った。
ふたりが去った後の芝生を、風が優しくなでていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年03月27日
参加申し込みの期限
2024年04月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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