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\ オーバータイム!/
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チョコ、チョコチョコっとね
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【これからも、何度でも】
あんまりにもたくさん、作りすぎてしまいました。食べきれなかったどら焼きは箱に詰めて、ちょっとしたラッピングなどかけてウォルターさんへ贈ることにしました。
「持ち帰ってまた楽しめるなんて、二度嬉しいじゃないかぁ」
いつものにっこりにこにこがさらに深まって、ほにゃ~っというカンジ。こんなウォルターさんもいいものです。
「コーヒー、もう少し飲みますか」
「ありがとう、いただくよぉ。おっ! ここ、けっこう景色がいいじゃない」
熱いコーヒーを満たしたカップを持ってふたり、ベランダに出てシーサイドタウンの街並みを眺めます。ちかくには先ほど買い物をした行きつけのスーパーマーケットやお気に入りの本屋さん、この前読んだ本の影響か、なんだか少し気になっている手芸屋さん。たまに利用するコインランドリーに、あまり見かけない奇妙なドリンクのラインナップが楽しいチャレンジングな自動販売機。それにそれに、さすが寝子島! さほど背の高くないビルの並びの向こうには、白波がよせては返す青い海も見えました。
シンクロしたみたいに同じ所作で、そろってコーヒーをひと口。さしておいしいと思ったこともないまったくもって既製品のそれですけれど、となりに彼がいて同じものを味わっているのだと思うと、それだけで奇跡の逸品のように感じてしまいます。不思議なものですね。
「今日はおさそいありがとう、倉前。ちょうど仕事が詰まり気味でねぇ、息抜きが」
「それ」
「したくて……うん?」
じぃ、と見つめます。今日はなんだか、いけるような気がしたもので。甘いチョコの残り香と、おなかが満たされてほっこりとした今の彼なら、受け入れてくれる気がするもので。
「ウォルターさん。僕はいつも、ウォルターさんをウォルターさんと呼びますよね」
「そうだねぇ。いつからだっけ? そうなってたよねぇ」
「イヤですか?」
「いやぁ全然? 親しみを感じられていいと思うけど」
「それじゃあ」
こほん、とひとつせきばらい。すう、はあ、すうと深呼吸をはさみまして。
まっすぐじーっと青い瞳を見つめながらに、きっぱりくっきり伝えました。
「うちも名前で呼んでください。イヤじゃないので……」
「七瀬」
なんのためらいもありませんでした。もすこしもったいつけて、ムードとかフンイキとかを大切にしてほしいなあとか思いつつも、少し低い彼の声は七瀬の胸をつらぬきました。どきゅん、ってなものです。
「これでいい? 七瀬」
「も。もういっかい」
「七瀬、チョコどらやきおいしかったよぉ。また食べたいなぁ」
「もっかい……!」
「こんどは僕の故郷のお菓子を作るってのはどうかな、七瀬? きっと気にいると思うんだけどねぇ。どうだい七瀬、ん? ねぇ七瀬」
名前呼びてんこもり、サービス満点な彼の言いようは、ちょっぴりふざけてお調子に乗っているカンジもありましたけれど、彼なりの親愛の情をあらわす絶妙な距離感なのでしょう。なにしろほら、ウォルターさんってばたま~にけっこういいカゲンですし。ちゃらんぽら~んなところもありますし。
それでいてその響きには、彼のやわらかくやさしげな瞳と同様に、七瀬へのあたたかな感情がにじんでおりました。
「ウォルターさんを笑顔にしたくって。今日のチョコは、そう思いながら作りました」
「なら、効果バツグンだったねぇ。ほらほら」
両のひとさし指でぐいぐい口角を押し上げて見せる彼の茶目っ気に、笑みもこぼれて。
「ねえ、僕の……特別なひと。ちゃんと届きましたか。伝わりましたか」
答えはありません。代わりにぽんと肩へ乗せられた手のひらの感触、彼のおだやかで透きとおるような微笑がすべて、物語っておりましたから。
呼び出し音にすかさずスマホを取り、通話ボタンをぺもっとタップ。
『やあ、七瀬』
「こんにちは、ウォルターさん」
名前を呼び合うことが当たりまえになって、しばらく後のこと。
『お礼を言いたくてねぇ。この前のどら焼き、本当においしかったよぉ。しばらくハマっちゃって、今日のティータイムの茶請けはどら焼きにしてもらったよ。チョコ風味ではなかったから、ちょっと物足りなかったけどねぇ』
「じゃあ、また今度作りますよ……いえ、作りましょう!」
『はは、いいねぇ。そりゃ楽しみだ』
ふたりの間柄もすこうしばかり、変わりゆくように。これから幾たびもふたりで時を過ごしては、変わりゆくのでしょう。少しずつ、一歩ずつ。
そんな日々を楽しんでいきたいと七瀬は願い、電話の向こうの彼を想い、ふ~んわり。笑うのです。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。
お待たせいたしました! 『チョコチョコっと』のリアクションをお届けいたします~。
少し遅めのバレンタインとなりましたが、無事にチョコを渡すことができました。
遅れたぶん込められた思いもひとしお、かもしれませんね。ウォルターさんも大いに気に入ってくれたようです。
それにしてもチョコどら焼き、おいしそう~! 食べてみたいですね~。
残念ながら自分でつくれるようなお料理スキルはないもので……どこかに売ってたりしないかな。
それでは、今回はプライベートシナリオにご指名いただきまして、まことにありがとうございました!
次のシナリオでお目にかかれますことを、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年03月07日
参加申し込みの期限
2024年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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