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にゃーにゃーにゃーとイタズラ魚
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【にゃーにゃーにゃー】
「にゃーにゃーにゃー?」
それは、そろそろお昼時も過ぎてアフタヌーンティーを考える午後のとある日。
綾辻 綾花
は先程から寝子島のあちこちで見かける『にゃーにゃーにゃー』の文字が乱舞するポスターの中の1枚に目を留めていた。
今日は、綾花と共に外出――内実的には、デートと呼んでも差し支えが無いであろう
早川 珪
も、それを並んで眺めては不思議そうに首を傾げる。
「にゃーにゃーにゃーの日……何だろう? 猫に何か――」
「猫……あ、2月22日! 今日は『猫の日』ですね!」
「ああ、2が続くからにゃーで猫の日かな。――それにしてもこのポスターは何だろう。先ほどから寝子島中のあちこちに貼られているけれども」
珪が綾花と同じポスターに改めて視線を向ける。それは先よりずっと二人の目にどこかしらで入り続ける程に貼られた内容だ。
『にゃーにゃーにゃーの日に祭りは如何ですか? 猫耳、猫しっぽがついている方も大歓迎です!!』
「『猫耳、猫しっぽがついている方も大歓迎』とあるけれども……普通の人には、猫耳しっぽは付いていないと思う僕は間違っているのだろうか……」
ポスターに深く首を傾げて問いかけるように、深く常識について悩む珪。
もれいびでもなく、突飛きわまりない神魂現象への遭遇も、噂は聞けどもまだ身近ではない一般人の珪にとっては、確かにそれは不可思議極まりない光景だ。
「け、珪さん、きっとコスプレかも知れません!」
だが、綾花はこの寝子島において、既に猫耳猫しっぽ程度では驚かないだけの「フツウのフシギ現象」への耐性が出来ている。同時に、そのような寝子島ライフに慣れ親しんでしまった側の義務としては、ある意味、珪のようにまだピュアな一般の人は守らなければならないとも認識する。
……それでも『もし珪に猫耳と猫しっぽが生えたら可愛いかもしれない』と……まじまじと思ってしまったのは、乙女の秘密である。
綾花は、その様な心は胸の内にしまっておこうと思い、今日のデート予定を振り返るべくポスターから目を離して思考を巡らせた。
本日は王道ながらも珪と映画を観に行きたいという約束をしている。しかし、本日はポスターによると祭りもやっているらしい。
「今日は映画も楽しみですが、こちらのお祭りも気になりますね」
「確かに、少し面白そうで寝子島らしいお祭りだと――え……わっ!」
瞬間、少し目を離した珪の方から、何やら『ボムッ!』という煙の小さな爆発音共に、驚きの声が綾花の耳に飛び込んできた。
「珪さん!?」
「え……あ、こ、これは……!」
綾花が慌てて振り返り、珪の姿を確認する。その姿を隠す煙が、しばらくして空気に溶け込むように消えると――そこには、黒色のすらりとした『猫耳と猫しっぽ』が生えた珪が立っていた――
「か、可愛いです……っ!」
「えっ!?」
思わず感嘆の言葉を零した綾花に、自分の耳としっぽを確認して状況を理解出来ないでいる珪が、思わず驚きの声を上げる。
「ああ、すみませんっ。でも……あの、凄く触らせてもらいたいです」
「あ、ああ、どうぞにゃ――にゃ!?」
どうやら語尾まで猫らしくおかしくなってしまった模様。だが、そういった語尾も綾花には馴染みがあるものだ。可愛いと微笑みつつ、綾花が珪の耳をこしょこしょと優しく触れば、もふもふの感覚と共にくすぐったそうな笑い声が響いた。
「あ、綾辻さん……! 触り過ぎはあまり、にゃ…! よくないにゃ」
にこにこしつつ言われてしまっても、どうしようもなく説得力がない。更には語尾まで『にゃ』がついていて、綾花は聞く都度、いつもは格好良さでときめくばかりの珪に、今度はパラメーターが反転したかのような可愛さでときめいてしまうのだ。この胸の高鳴りはどう表現すれば良いのだろう。
しかし、そのような二人の様子に、若干の視線を感じる。
どうやら、神魂の影響でもあるのであろう珪の猫耳猫しっぽが、数人ではあるが通りすがる人々の視線を集めているものであるらしい。
「まいったにゃ、これは人目に付……だから『にゃ』というのは……っ!」
猫耳尻尾に語尾まで『にゃ』のトリプルコンボ。文字通り両耳を押さえて頭を抱える珪を見ながら、綾花は口元に指を当てつつ、しばしの思案にふける。
『猫耳しっぽ付きの珪さんはかわいい』――全てはこれに尽きるのだが。現状、世間体的にはこれでは許してはもらえないようだ。
「どこか、人目につかない所があれば良いのですが……」
「そうだにゃ……このままは――」
ふと、珪の目がポスターの一文へと向けられる。綾花も釣られてそちらを見れば、視線の先には先のポスターにあった『猫耳、猫しっぽがついている方も大歓迎です』の文字が――
「珪さん! このお祭りなら目立たないかも知れません。場所もエノコロ岬のようですし、書いてある通りでしたら、同じようなひとが他にもいるかも。行ってみましょう」
「そうだにゃ、早速行ってみ――ああああぁ……!!」
猫耳猫しっぽもメンタルダメージがありそうだが、それよりも語尾についてしまう『にゃ』に、珪が恥ずかしさにもんどり打つように更に頭を抱えている。
それはそうだ、今は教え子であっても好意ある女性――むしろ、教え子であるからこそ、これは一際に恥ずかしい。格好良いところだけ見せていたい、それが男というものなのに。
だが、綾花にしてみれば、
「珪さん、可愛いですね。似合ってますよ」
愛しい人の猫耳しっぽ。それはもう、現代に突如訪れた楽園である。
綾花はさっそく、そっと羞恥に片手で顔を押さえていた珪の空いた手を取って歩き始めた。触れる手はいつも通りにたくましいのに、その姿は愛らしい。
これを『幸せ』以外に何と表現していいか分からない――困ったように頬を染める珪をつれて、綾花はうきうきと歩き始めた。
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担当ゲームマスター
斗々
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年03月03日
参加申し込みの期限
2024年03月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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