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【虎落笛(もがりぶえ)】
お役所仕事、なんておざなりな仕事ぶりや横柄で不愛想な応対を揶揄して言ったりしますけれど、これが実のところですね、お役所づとめもラクじゃあないのですよ。と、
三折部 朝衣
は声を大にして言いたい。も、デスクの上にどっかと立ってメガホン片手にがががぴぴーっと爆音ひびかせながらに主張したい。
なんにせよ忙しいのです、役所勤務で仕事を愛する
町長サン
の秘書ともなれば。朝から晩まで精力的に動き回り、あっちへ出かけこっちへ出向き、そのスケジュール管理の大変さたるやもお。朝衣の負担もちょっと尋常ではありません。予定の変更に調整は当たりまえ、細やかなすり合わせ、各所への連絡や確認も滞りなく、移動手段の確保は完璧、会食のセッティングも完璧。迅速かつ的確な朝衣の働きぶりがあることで、町長の業務はつつがなく進行するのです。
「いやあ、いつもながらすばらしい仕事ぶり! 朝衣君のおかげで、私も町長としての職務に全力で邁進することができますよ。この胸に満ちる寝子島への愛を町民の皆さんへお届けすることができるのです。感謝していますよ」
「あ……ありがとうございます。なんですか急に?」
「いやいや、なかなかこうしたことを口にする機会もありませんからね。朝衣君のことは信頼していますし、頼りにしていますから」
な~んて。
朝衣のなかなかに辣腕ぶりをこうして褒められたり頼られたり……嬉しくないわけがありません。能力を限界まで試され、また朝衣自身のチャレンジの場でもあり、日々の多忙からくる疲労のなんだかんだと心地よい感じ。この充実感。せわしなく慌ただしい秘書業務は確かに、人生におけるモチベーションのひとつを埋めてくれているのです。大変だし、疲れるし、時どきぐったりしちゃいますけれど、だからこそやり切ったときの満たされ感もスゴイのでした。
「しかし、朝衣君は少々無理をしてしまうきらいがありますね。時にはきちんと休むのも仕事のうちですよ」
「はあ」
無理をさせている当人に言われても、という感じではありますけれど……と。
「あら? なんだかいい香りが……」
「ほほう。フードトラックですか」
町長室の窓の向こう、役場の前の通りに停車して営業中。フードトラック『Favreau』、とありました。
「そういえば、そろそろ昼食ですね。朝衣君、買ってきては? いや、むしろ私が買いにいってきましょうか」
窓から飛び込んでくる香りに、町長も食欲を刺激された様子。なんだかそわそわとしております。あいにくと本日の業務も多忙を極め、ゆっくりとお昼を吟味し味わっている暇はなさそうですし、そうするとフードトラックの軽いフードメニューなどは多忙な町長と秘書の昼食としてはちょうどよい塩梅かも。
「それじゃ、私が適当にみつくろって買ってきます」
「いやしかし、どんなメニューがあるか見てみなければ……」
「町長は午後からの講演のスピーチをまとめておいてください。お昼は車の中で、草稿を確認しながらいただきましょう」
うぐっ。と熱血町長に二の句も継がせない敏腕秘書は、車の手配をしつつ、たたたと軽やかに表へ駆け出していきました。
どうやら看板メニューはキューバサンドというやつでしょうか。トラック側面の宣材写真やメニュー表、風に揺れるポスターやのぼりなどによれば、特製のスパイスソースに漬け込んだローストポークにハムやチーズ、ピクルスなどをはさんで焼き上げた、ホットサンドの一種とのことです。キューバンブレッドと呼ばれる細長いバゲットからあふれんばかりの具材の迫力は、あたりに満ちるこの香りにバッチリ説得力を与えています。朝衣も思わずつばを飲み込みました。
なかなかの人気らしく、数人のつくる列に朝衣も並び待つこと10分。ようやく順番が回ってきたので、
「次の方、ご注文どうぞ!」
「えっとそれじゃ、キューバサンドをふたつと、からあげのプレーン、フライドポテトにコーヒー……遥人?」
「はい、キューバサンドがふたつ。あ、朝衣! 買いに来てくれたんだね」
トラックのキッチンで客に応対しているのはなぜだか、朝衣の同棲中の婚約者、洋食店でシェフをしているはずの住沢 遥人でした。
朝衣はぽかん、と口を開けて、
「なんで遥人が?」
「はは、ちょっと事情があってね。詳しくはまた後で説明するけど」
かいつまむと、このフードトラックの店主は遥人の調理師学校時代からの知人だそうでして、今回は人手不足につき急なヘルプとなったのだとか。
彼はにっこり笑って、ほかほかのサンドが詰まった紙袋を渡してくれました。
「朝衣の職場の近くだから、顔が見られるかなって、ちょっと期待してたんだ。これで午後も乗り切れそうだよ」
「ん……あたしも」
額に汗して働く彼にキスのひとつも贈りたいところながら、往来なのでそれはとっておくことにして、代わりに朝衣は投げキッス。
「おほーっ、これは美味! 寝子島のグルメにあらたな一ページが加わったと言っても過言ではありませんね、ぜひ次の町議会で移動販売業者への助成金を」
「町長、ここの表現は直しておいてくださいね。スピーチにはふさわしくないかと」
「はい……」
なんて言いつつ、公用車のなかに満ちる複雑多様で深い香りに朝衣もあらがえず、ウワサのキューバサンドを取り出して、ぱくり。ひと口。
「……! おいしい……」
ふと視線を感じて隣を見ると、そうでしょう? としたり顔の町長。確かにこれは絶品!
(遥人の味がする。なーんて)
お昼時はもう少し続きますし、まだまだ頑張っているでしょう婚約者を思い浮かべて、はもっともうひと口。肉汁といっしょにじゅわっとあふれだす幸福感に、朝衣の勤労意欲もぎゅんぎゅんと高まり、その日もフル回転! でありました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月28日
参加申し込みの期限
2024年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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