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【地を羽ばたく】
その日、寝子島中の鳥という鳥が方向感覚を失い、ある者は壁やガラスに激突しある者は失墜した。
「地軸にズレが生じているのです」
物理学者
五十嵐 尚輝
の見解はこうだ。先日起きた原因不明の大震動により、地球の自転運動に狂いが生じたという。その影響は広範囲へ渡るが、もっとも顕著かつ深刻なことは磁場の乱れだ。鳥たちの方向感覚を狂わせたのを皮切りに、あらゆる電気的・磁性的現象に致命的な異常が生じ、電子機器の類一切は使用不能となるだろう。いずれは完全なる磁場の消失へと至り、地球は磁界という保護膜を失い、やがて太陽から吹き寄せるプラズマ風に焼き尽くされて消滅するだろう。
「その前に手を打たねばなりません。ここに集った皆さんは各方面のまさに権威だ。問題を解決し、地球を救うヒーローだ。期待していますよ」
リッカルド司令
のもとに集う面々は、五十嵐を含め総勢6名。
天才数学者、
桐島 義弘
。
地底潜航艇の開発者、
海原 茂
。
爆発物のエキスパートにして若干12歳の
牧 雪人
。
潜航艇を操縦するパイロット、
七夜 あおい
。
「ん? 最後のひとりが見当たらないが……」
桐島が視線をめぐらせたところへ、ひとりの男が姿をあらわした。
「6人目は俺だ」
「! この男は……!」
場の空気が張りつめる。
「なぜ軍人がここに」
「無論、必要だからだとも。俺の力がね」
海軍中佐、
八神 修
。
彼ら6名に今、地球の運命は託された。
海原の開発した地底潜航艇『シーゲル』は先端に備える光学ドリルにより、文字どおり地球の奥深くへと潜航する。
「もう一度プランを説明しておこう」
乗り込む面々の多くは今もって八神を信用していないようだが、彼が意に介する様子はない。
「潜航艇で上部マントル、遷移層、下部マントルを突破し、D"層へ到達する。鉱物分布の乱数を五十嵐と桐島が解析し、最適なルートを見い出したら、超々深度へ向け、俺がマスドライバーでバンカーバスターを射出する。弾頭に搭載された、牧の開発した核爆弾をマントル内部で起爆させ、その衝撃をもって自転軸を正す。磁場は復活し、地球は滅亡をまぬがれる。以上、質問は?」
何度もシミュレートし訓練を繰り返してきたことだ。今さら問いただすようなこともない。
科学者たちが眉をひそめるなか、パイロットとして潜航艇の舵を握る七夜だけは、八神へとあたたかい目を寄せていた。
三つの光学ドリルが回転し、粘土をくり抜くように地を貫く。上部マントルを抜け、遷移層の対流を泳ぎ、下部マントルへ。
「! 止まってくれ。機材トラブルだ」
海原の合図でシーゲルは地中にぽっかりと空いた空洞へ停車した。海原が修理へ当たる間、各員は一時休憩とし、防護服を着用して船外へ出る。
「地下にこんな空間があったなんてね」
「……ああ」
八神へ駆け寄り、七夜はあけっぴろげに微笑んだ。
「いいのか? 俺とこんなふうに話して」
「いいよ。だって恋人でしょ?」
作戦への影響を考え明かしてはいなかったが、七夜は隠すつもりもないようだった。八神とてそのほうが気は楽だ。
「どうしてこの作戦に志願したの? 私のため?」
「そういうことにしておこうかな」
「……大丈夫?」
八神の背負うものを、七夜は感じ取っているのだろうか。彼女が端正な眉を寄せた、その時に。
「うわあああ!!」
爆音と震動、叫びが空間に反響した。踵をかえし潜航艇へ駆け戻る。
「海原さんが……」
桐島と牧が見下ろすそこには、見る影もない姿となり事切れた海原がいた。損傷による過電流が暴走させたエンジンの爆発、その衝撃による死だった。
過酷な旅となった。地球の深部は人類にとって未知の領域であり、進入を許されざる聖域だ。みな分かっていたはずだ。全員が無事に帰れようはずもないと。
四基あるエンジンのうちひとつを失ったことで進路がぶれ、ドリルでも貫けない高硬度鉱石塊との衝突の衝撃で五十嵐が命を落とした。
光学ドリルの出力調整機の修理のため、船外へ出た桐島は弾き飛ばされて対流へとのみこまれていった。
弾頭の確認へ向かったまま戻らない牧を八神が呼びに行くと、彼は側頭部を拳銃で自ら撃ち抜き果てていた。
シーゲルの船内にはコクピットに座るふたりだけが残された。
「修くん……私、後悔してないよ。例えここで死んだとしても。だって最善は尽くしたもの」
「ああ。俺もだ。だが、君は死なない。生きて帰るんだ」
D"層は静けさに満ちていたが、すぐにおそるべき奔流に巻き込まれるだろう。これより鉱石を目がけ、地中潜航爆弾を膨大な電磁力をもって射出する。穿たれた穴は内核での核爆発の衝撃を伝え、この場にある者が生きのびる術はないだろう。
「だが、君だけならば生き延びられる。コクピットを切り離す……脱出するんだ」
「な、なにを……修くん!?」
「牧が死に、爆弾をリモートで起爆することができなくなった。弾頭の射出後、俺はこの場に留まり手動で爆破する」
八神は、七夜へ二の句を継がせなかった。マスドライバーへ乗り込み、強引に七夜をコクピットへ押しやると、連結を切り離す。
『修くん! どうして!?』
スピーカーを通じて届く声も、やがて聞こえなくなるだろう。八神は自嘲し、マスドライバーの発射トリガーを握る。
「……軍上層部の暴走を、俺は止められなかった。地球にこの事態を引き起こした、あの大震動……地中での新型爆弾の爆破実験が内核を刺激し、自転軸を狂わせてしまった。俺の責任だ」
『そんな、修くんは悪くな……』
「あおいの生きる世界を、俺は守りたい。俺の責任であり、俺の……願いなんだ」
生きてくれ。つぶやきを最後に通信は途絶し、直後に起きた巨大な爆発と衝撃に巻き上げられ、シーゲルは七夜ひとりを乗せたまま地表へと吐きだされた。
七夜は今でもその瞬間を思い出す。彼へとつながる、数々の色褪せぬ思い出も。
あれから何年が経っただろうか。
「ママ?」
「うん。そう。この海に、パパが眠っているのよ」
栗色の髪を揺らす愛娘の手を取り、七夜は微笑んだが、雫は頬を伝いこぼれた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月16日
参加申し込みの期限
2024年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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